岩屋山登山(2002年7月21日 雨後のくもり)

<登山開始>
国道181号沿いの「岩屋城跡」の大きな看板を、岩屋川沿いに北上。 舗装はしてあるが、普通車がいっぱいくらいの細道。そして予想を超える立派な登山口。 駐車場、トイレ、案内文、案内地図、整地された登り口。「へー」と感心し、案内文を読み、登山開始。

そばの小川は雨後にもかかわらず、澄んでサワガニが沢山出て涼しそうだが、気温は30℃近くむせる。 すぐに整備されたコンクリ階段になり一気に高度を稼ぐ。杉と檜の中、やがて山道に。

<みどころいっぱい>
山中から明るいところに出ると慈悲門寺跡。日当たりが良く草が茂っているが道には新しい踏み跡が。 しっかりとまっすぐ上に向かっている。看板を一通り眺め負けずに先へ。すぐに三合目の標識。 小刻みに標識があり迷うほうが難しそう。それなりの急登もあり楽しめる。

木立の間から通ってきた集落が見え始め山王宮拝殿跡。 案内には「本宮跡へは道が険しく、ここから拝んでいた」というような感じのことが。本宮跡の看板も出ているので、 行けるところまで行ってみる。草が生い茂っているが、ここにも新しい踏み跡が。お参りの人だろうか。 草に隠れて分かりにくいが、かなり崩壊しており慎重に進む。やがて岩壁に張り付くような祠が見えた。 あそこまではちょっと行けないぞと思っていると、サワサワと水音が。もう少し進むと玉垂れの滝。 少し徳をした感じ。滝から祠まではすぐなのだが、怖いので止めた。

後で滝のことを調べてみた。岩屋山の滝、サイズ4m×4m。これは下の滝と言われるもので、上の滝もあるらしい。 楽さ30mとある。でっかいじゃないか。今度探してみよう。でも難易度が最高レベルらしい。

<山頂へ>
拝殿跡まで戻り、山頂を目指す。道は再び山中へ。相変わらず非常に蒸し暑く、ハエや蚊までまとわりついて不快だ。 小川が近いところを流れ、顔を洗ったりする。水は冷たく綺麗。七合目の大手門跡に到着。水門跡、竜神池がすぐにある。 竜神池はどんよりとした水溜り風。生き物も見えない。

ここから予想に反してコンクリ舗装の道。管理道コースと合流したらしい。未舗装路は無さそうでそのまま登る。 どうやら管理道コースはずっと舗装路らしい。舗装は新しく最近の整備に思えた。管理道も大切だと思うが、 山道のルートも残っていればと少し残念だ。

飲料用井戸跡を見る。網が掛けてあり、めくってみると澄んだ水が満々と。水は綺麗だが虫が沢山浮いていた。

<馬場跡・本丸跡>
馬場跡が近くなると植林が減り下刈りもされており、公園的な雰囲気になる。枝道なども増え、城跡を感じさせる。 馬場跡は広場になっている。休憩小屋と鳥居があり、南と東に眺望が広がる。南には幻住寺山や加治子山。 西には津山市街、神南備山など。天候が良ければ那岐山も見えるらしい。写真の展望図が設置してあり分かりやすかった。

馬場跡の先の本丸跡は西方の展望が良く、落合、久世の町並みが見下ろせる。ここにも展望図がある。 本丸には三等三角点が頭を出している。馬場跡から本丸跡へと続く一帯は広々としてのんびり出来る。 なかなか気持ちの良い山頂でした。そう考えると管理道も必要か・・・。

<下山>
下山は竜神池まで登山路を。ずっと舗装だろうと思いつつも下山は管理道を選ぶ。 三の丸分岐まではなだらかで、その先は急なつづら折れ。コンクリの上に砂が乗って滑りそうだ。 急坂のため自然とペースが上がり、いつの間にかジョギングに。急坂を転げるように下りる。

途中、滝の看板があるが小川もわずかな水量で滝は見られなかった。

すぐに管理道駐車場に到着。そのまま車道を歩き大手道駐車場へ。



<コースタイム(分)>
大手道駐車場(10)慈悲門寺跡(7)山王宮拝殿跡(5)竜神池(10)馬場跡・本丸跡(3)竜神池(5)三の丸分岐 (10)管理道駐車場(2)大手道駐車場



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