角ヶ仙登山(2002年9月22日 曇り)
<涼しい朝に直登>
今年の夏は涼しい日など二度と来ないんじゃないかというほど暑かった。
今朝は涼しい。涼しいと山を登る気持ちも変わってる。
明後日は泉山登山。その泉山を眺めてみようと早起きをした。
人気の無い越畑キャンプ場に7時過ぎに到着する。これから目指す山頂は雲の中。
車を管理棟横の駐車場に停めさせてもらい、案内板に沿って登山口へ。
「炊事棟を通りすぎて登山口」ということで、キャンプ場の西端あたりに登山口がある。
すぐに木の階段が始まる。見上げるとひたすら真っ直ぐに続く階段。傾斜も強い。
大きな「角ヶ仙登山道」の一文字づつの看板が迎えてくれる。
<展望の尾根筋>
道はずっと尾根。階段にうんざりするころ、周辺案内板のある展望地に着く。
展望地と言っても植林が伸び始め、案内板の半分程度しか見ることが出来なかった。
このあたりから登るほどに展望が開け始める。道はまだまだ直登の階段。
振り向けば、真っ直ぐに落下するような階段と泉山方向や那岐山方向の展望。
足を止めては眺める。特に那岐山などは中腹以下に雲を抱き、海に浮かぶ島のよう。
那岐・滝・爪のピークが墨絵のように浮かび上がり、しばし見とれる。
階段が終るころ道も緩やかになり、黒土の山道になる。山頂がちらちらと見える。
山頂が見え気分も高まるが、前半の階段で頑張りすぎたか、バテ始めた。
前山的なピークを三つ越え、大岩を過ぎると展望地。越畑集落や泉山が見事。
岩から先、右手はクマザサ原、左手は雑木林。泉山を背負い最後の尾根を登る。
吹き上げてくる風がとても気持ち良い。元気が復活する気がする。
とりあえず、全体に曲がりの無いコースでひたすら真っ直ぐ真っ直ぐ登って行く。
<朝露の山頂>
山頂に立つ。周辺は朝露でしっとりとしている。あいにくの曇り空だが、山並みはきれいに見えた。
山頂は二十畳ほどの広場。中心に三角点。登山者の記念旗などが取り付けてある。
新しそうなものを広げてみると「そろばとほいくえん、2002.9.7」の登山記念。
園児が登ったのだろうか? 恐るべし園児。
<南コース下山>
下山は山頂から南へクマザサの中を下る。下るというよりも滑り落ちるほどの斜度。
踏み跡もはっきりし赤テープも多いので迷うことは無いが、ずり落ちそうなコース。
尾根のササ原なので見晴らしは良い。山頂よりも広い範囲を眺められた。
道はやがて雑木林に、そして植林帯へ。傾斜はゆるくなり薄暗い林の中を抜けてゆく。
沢のさらさらとした音が聞こえ、左に直角に曲がると沢を渡る道になる。
沢が大きくなりながら平行して歩いていると、美作北林道に飛び出す。
キャンプ場管理棟まで500mくらいの位置か。キャンプ場まで数分。
かなり汗もかいたが、気分的には秋の登山。大変サワヤカで秋の到来を感じた。
今年の秋山スタートと言ったところだろうか。
<コースタイム>(カッコ内は分)
管理棟(1)登山口(15)展望案内板(30)岩(10)山頂(25)沢(4)林道合流(6)管理棟
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