滝山(2002年9月29日 くもり)
<山頂は見えず>
国道53号から見えるはずの那岐連山は雲の中。空は青いが山頂だけすっぽりと収まっている。
那岐池を抜けバラスの自衛隊敷地内へ。「滝神社参道」の石碑や「滝神社」の案内看板に沿って進む。
一番最後の看板を見落としてしまい、3km以上走ってやっと気づきUターンした。

登山口となる禊橋の駐車場は車三台。うち一台、男性二人連れ登山準備中。
兵庫県佐用町からとうかがった。先週は爪ヶ城に登ったらしい。
簡単に話をし、一足先に登りにかかる。

すぐに稲荷神社。6月に来た時は石段が崩壊し参拝禁止になっていたが直っている。
張られていたロープも外され、案内板も新しく着けられていた。
せっかくなので参拝。ふりむけないほどの急な階段。とても正面を向いて下れない。
参拝をし神社の右手から登山道へ進む。参拝をしない場合は階段の手前を右にとる。

滝神社までは気持ちの良い散策路。一昨日の雨の為か水量の多い沢と絡みながら登る。
長い石段を登り滝神社。涼しく気持ち良く、一息つく。

<自虐的急登>
滝神社からは本格的な登山路となる。左手からとりつく。
神社横に「三光スギ」がある。樹齢450年、高さ35m、目通6m。見事。しばし見とれる。
他にも巨木があり、上を見ながら登ったりしてみる。

奥の院滝への分岐。滝へ向かうが倒木はあり雑草は茂る。思ったよりも距離があった。
最後はガレ場を登って滝壷。滝は細い糸だが清楚で静寂。悪くない。

分岐から急登が始まる。広葉樹とクマザサが良い感じで、とても綺麗な森。
その綺麗さを楽しむ余裕もないほどの急登。本当にきつい、息が切れる。
途中から直線的な急登路にクロスするようにジグザグ路が付いている。
道の雰囲気から最近出来たもののように思えた。
せっかくのジグザグ路は下山時に通ることにし、登りは急坂を直登する。

途中の案内には五合目看板、残り0.5km看板、八合目看板がある。
八合目の看板付近には沢がある。あまり水量は多くないが利用は出来る。さすが滝の山か。
かわらず森は綺麗だが、展望はあまりない。木々の隙間から時に見える程度。
ふうふう言いながら、もう少しもう少しと急坂を登りつづける。

<新品山頂展望台>
八合目看板を過ぎ、しばらくすると縦走路の分岐。
分岐には看板。看板には滝山0.2km、那岐山2.7km、滝神社1.3km、禊橋2.4kmと案内がある。
ここからは稜線路で道もゆるくなる。木の段を上るとすぐに山頂三角点。
三角点横には今年の夏に出来たばかりの展望台がある。

駐車場でお会いした二人組が既に休憩されていた。奥の院滝に寄らずに登頂されたらしい。
会話を交わしながら景色を楽しむ。北方向はかなり展望できる。鳥取市もよく見えた。
南方向は下方向が少し見える程度で残念。それでも良い展望台だ。
一等三角点と言えど、展望台が出来るまでは周りはほとんど見えなかったはず。

<転げる下山>
下山はジグザグ路を下る。距離はかなり長くなる。それでも傾斜はゆるく安全でもある。
転げるように下る。途中、下山中の方と会う。中央町から来られていた。
滝神社まで一気に下った。登った時よりもずいぶん短く感じたのは登りがよっぽど急だったからか。

滝神社で中央町の方と話をする。那岐山まで縦走往復されたそうだ。
先週の三連休に三座続けて登られ、まだ少し足が痛いと言われていた。
休みの毎にどこか登るのを目標にしているということ。うらやましい。

滝神社周辺にはハイキングの方もいらっしゃった。
登山口から滝神社まではハイキングにはうってつけかもしれない。

今日は家でノロノロしてしまい、登山口についたのが11時半。
もう少し早く出ていれば那岐山縦走も可能だったはず。
自分の計画性の無さに反省した。



<コースタイム>(カッコ内は分、休憩は含まず)
禊橋登山口(7)稲荷神社(14)滝神社(7)奥の院分岐(8)奥の院滝(6)奥の院分岐(6)五合目(20) 八合目(9)縦走路分岐(4)山頂(16)五合目(9)滝神社(12)禊橋登山口



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