後山舟木山登山(2002年10月22日 くもり)
<妻の実家>
妻は東粟倉村の出身。現在も実家があり私も一緒に里帰りしたりする。
東粟倉村は岡山県最高峰であるところの霊峰後山がドスンと鎮座まします。
そんな岡山県最高峰を訪ねたい気分になり、妻と共に登ることにした。

後山キャンプ場の駐車場に駐車し登山口へ。秋の平日の昼下がり、他には利用客はいない。
少し天気が心配ではあるが、静かな山を堪能できそうで楽しみ。

余談だが「後山」の呼び方。ガイドブックなどでは「うしろがせん」が多い。東粟倉など地元は「行者山(ぎょうじゃさん)」。
はたまた兵庫県側では「板馬見(いたばみ)山」。そして、私の周辺では皆が「うしろやま」。古来より親しまれたからこそか。

<舟木山山頂へ>
標高に比例し紅葉の色づきも華やかになる。広葉樹も相当あるが植林の深緑のほうが少し多いか。
ルートは岩で階段状に整備されており登りやすい。斜度もほどほど。ずっと沢と平行して登ってゆく。
やがて沢を二つ越え、つづら折れの登りに取り付く。しばらくして尾根ルートに出る。
山頂稜線に向け、ひたすら真っ直ぐ真っ直ぐ登ってゆく。紅葉がますます美しい。

稜線に飛び出す。かなり気温は低く、息も白く流れる。鳥取側からガスがすごい勢いで吹き上がってくる。
アクリルの白い立看板が根元からひっくり返っていた。直してみるとまさに舟木山山頂看板。

簡単に昼食にする。オニギリとパンの簡単なもの。二人で震えながら食べた。
やはり山にはコンロが必要だ。持ってきていない自分を責める。
山頂からの展望は北は雑木で望めないが、南はネマガリダケの間からなんとか見える。

<後山山頂へ>
舟木山を出発しガスの中の後山へ。後山に近づくにつれガスがあがってゆく。
正面の後山、後の舟木山。紅葉のコントラストが共にすばらしい。
山頂周辺はちょうど良い頃で、タイミングばっちりだった。

後山山頂に着く頃には青空が広がる。全体にカスミがかかり遠望はぼんやりしている。
津山方面などが、キラキラと光っている。ぼんやりしているが十分に楽しめる。
しばらく山頂でのんびりする。那岐山や三室山は雲の中だった。

下山は往路を引き返す。体が冷え始めたのでヤッケを着込んで降りる。
このルートは全体に標識が良く整備されており、歩く目安になる。
時間はすでに3時で、気温も下がり始め、だんだん薄暗くなってくる。

最近、運動不足で足にきてしまった。もともと左ひざが悪い為、かばうようにして歩く。
それでも調子よく下山し、夕焼けの静かな駐車場へ。予想よりも短時間で降りてこられた。



<今回のコースタイム>
登山口(29)沢渡り(19)尾根(26)稜線分岐(2)舟木山山頂(18)後山山頂(17) 舟木山山頂(30)登山口


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