日名倉山
登山(2003年9月21日 くもり)
<お彼岸の頃>
お彼岸で東粟倉村に帰った際に時間を見つけ登ってきた。
ちょうど台風15号が紀伊半島沖を移動中で突風の中の登山。
国道429号から県道に分岐し奥海峠へ。峠付近には宮本武蔵の山牢跡があるはず。
が、無い。看板なども一切無い。場所を間違えたか?
峠に駐車し登山開始。ベルピール自然公園へ完全舗装の林道。
植林の中の急坂を登り、明るい照葉樹林に変わるとすぐに自然公園へ到着。
祭日だが閑散として、入り口の入場料金窓口も不在。
ホールに訪ねて入場料の300円を払う。山牢跡の場所を聞いてみると、
「国道からベルピールに向けてすぐにあるビジターセンターにあります」
らしい。???・・・ハテ? 情報と違いすぎる。
気になる山牢跡は置いておき、登り始める。
ベルピールホール横に登山口の案内が。クマ情報も。
まずは先に「リュバンベールの鐘」に立ち寄る。巨大な凱旋門風建造物。
これは津山など遠方からも目で確認できる白亜の建物。
日本一のベルのある最上階へ。恐怖感も感じられるほど大きなベル。
せっかくなので鳴らし聴き惚れる。低い落ち着いた音が響く。
<遠望>
再び登山道に戻り、遊歩道を山頂に向かう。ススキの原を数分で展望台。
台風の接近で雲は多いが遠望は出来る。山々は1000m以上のあたりから雲の中。
勝北や津山の町並みがキラキラと見える。残念ながら後山も那岐山も雲の中。
全体に黒土、前日の雨でとても滑りやすくなっている。
静かな時刻の単独行なのでクマなどに出会ったらという恐怖感が頭をよぎる。
足元にはイノシシの親子らしい足跡。クマが出てもおかしくないよなとか、自問。
道は植林の中に入り、尾根に出る頃には松が目立ち始め、山頂に到達。
山頂付近は唐松が多い。小さな祠と立派な石柱がアンバランスに並ぶ。
熊笹の中、山頂から先にも道がある。進んでみると千種町方面のパノラマ。
さらに先には衛星峰へと続くルートが見られる。踏み跡もしっかりしている。
時間が無いのでこれより先は次回の楽しみにとっておく。
<観光開発>
遊歩道、林道と来た道をそのまま下山し、車で志引峠を見に行く。
ベルピールホールで聞いたビジターセンターがあり、国営放送大河ドラマ「武蔵」フィーバー。
その目玉のように「山牢」が造られている。奥海峠の山牢跡がここに移転したというような説明。
釈然としない気持ちで見て回る。立派な建物だが利用者が少ないのか荒れた雰囲気を感じる。
周辺には「ネイチャートレイル」と名付けられた散策道が何通りも整備されている。
これを利用すればそれなりの距離の登山が楽しめるように思う。
既に見る部分の少ない奥海峠よりもこちらを利用するほうが何かと楽しめそう。
後で気付いたことだが、ホールが登山者向けにクマ鈴の無料貸し出しを実施中。
今日は口笛を吹きまくって歩いたが、次回は借りようと思う。
<今回のコースタイム(分)>
奥海峠(20)ベルピール自然公園(6)展望台(9)山頂(9)ベルピール自然公園(10)奥海峠
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