医王山登山(2006年7月8日 晴れ)
<城郭跡と寺院>
午前8時半だというのに途中の道路標示は気温29度になっている。
今年もこの調子で激しい夏が来るのだろうか。
岩尾寺の裏駐車場に車を停め岩尾寺に参拝する。
こじんまりと綺麗にされた境内は気持ちが良い。
駐車場西側が医王山城跡登山口。有志により竹の杖が準備されている。
登り口には「医王山城登山口 ここより600m25分」の看板が設置。
登りだしてすぐ、風倒木被害地を通る。
片付けられていたであろう株が最近の雨などの為かコースに転がり出ている。
今後も雨や乾燥が繰り返されると、このような二次災害的なことが出そうだ。
場所によっては転がり出た大きな株を跨いで進まねばならないところもあり危険を感じる。
<信仰の山>
植林から雑木林に変わる頃、ザーと加茂川の流れる音が響いてくる。
そして医王山奥の院観音堂のある広場に出る。
こういう信仰地は放置されかかっているような場所も多いが、ここはきちんと整備されている。
定期的に人の手が入っているような感じ。
見晴らしも良く、景色を眺めながら少し休憩する。
観音堂からは尾根で日当たり良く、腰下ほどのヤブコギになる。
コースにはロープがしつらえてあり迷うような道ではない。
イバラやタラのトゲが遠慮なく攻撃してくるのがつらい。
長袖こそ着てきたが手袋をしてきていないのは失敗だった。
雑木林の中に入りヤブコギは落ち着く。
日陰も増え気持ちの良い登り。カブトムシのニオイがプンプンする。
コースのそばに仮設トイレが出てくると、すぐに山頂到着。
山頂は草だらけだったが見晴らしは良い。
<山頂城跡>
最近はこういった城跡整備の話を良く聞く。
この医王山も隣の烏ヶ仙もそれほど古い整備ではない。
昨日登った美作市の三星山もそうだ。
地元地方紙に良く出るが、ふれあい登山とか城跡登山とかに活用されている。
子供や老人でも短時間で登れ、地元の風景を上から眺める。
ちょっとした非日常体験は誰にでも楽しいはず。
遠方の高い山ばかりでなく、家の裏山レベルでも楽しめると私は思う。
低山は低山の楽しみ方で、山を楽しむ底辺が広がってゆけばうれしい。
<風倒木被害のこと>
平成16年10月20日の台風23号襲来で岡山県北部地方は5000町歩を超える風倒木被害が出た。
現在も各所で復旧作業が続いているが、この山頂からはまだ手付かずの被害地が見られる。
時間がゆるせば、ぜひここ医王山山頂からの風景を見ておいて頂きたい。
山頂から東の山形仙北側は復旧作業直後の姿、西の烏ヶ仙にかけての斜面は激しい被害状況。
私も一部この風倒木にも関わる仕事をしている。
だから考える考えられるのかもしてないが、一人でも多くの方に知って見ておいて頂きたい。
<コースタイム>(カッコ内は分)
登山口(11)観音堂(10)山頂(16)登山口
[top]