宮座山 登山(2006年9月18日 くもり)
<お彼岸の準備>
お彼岸の準備で息子を連れて里の真庭市美甘(旧美甘村)へ。
墓掃除や草刈りを終えるとすでに15時前。
早く済ませてから、どこかに登りたいと企み準備はしてきている。
息子を叔母に頼み、そそくさと出発。

時間があれば毛無山も思ったが、15時もすっかり過ぎており近場へ変更。
新庄村を通るたびに気になっていた宮座山に向かう。
新庄村役場手前「宮座山4km」の案内看板から北上する。
国道に看板、さらに県道に看板、地元では有名な山らしい。
前情報はほとんど無しで地図のみを頼りに行く。

梨瀬橋を渡り、大規模林道を東に向かうとすぐに真新しい案内看板がある。
さらに案内看板の先には、びっくりするほど立派な「宮座山」の標示塔。
近くの路肩に駐車し、看板を一通り読んでから出発。
説明文には、巨岩が立ち並ぶ古代の宗教遺跡云々、とのこと。

<巨岩遺跡>
少し歩くと広い桜の園地、北の端に宮座山の碑がある。
春の花の時期に来ればのんびり楽しめそうな感じ。
園地の南端から山道へ入り、真っ直ぐゆるく登る。
少し歩くとすぐ正面に大きな帆立岩。

帆立岩から方向を変え、斜面に取り付き本格的に登りがはじまる。
コースはしっかりしており、迷うような道ではない。
植林地帯を通り、辺津、中津、奥津の各磐座を眺めながら歩く。
奇岩、巨岩もなかなか見ていて面白い。

奥津磐座から急坂を少し行くと玄武岩柱状節理・屏風岩が見える。
これがまた、想像していた以上に立派だ。
柱状というだけあり、見事に揃ったその姿には自然のすごさを感じる。
また、一段下にはその90度反転した姿が石垣のように積み重なる。
まるで人工的に作ったのではというほどの、造形美だ。

<ヤブの中の山頂>
道らしい道は屏風岩の下までで、これより先は薄い踏み跡をたどる。
崩れたような斜面を越えると尾根筋になり、尾根を辿って山頂に向かう。
多少踏み跡らしき形跡もあり、いくらか人が通っているように感じる。
次第に笹が強くなり、最後は腰高のヤブコギになる。

尾根を忠実に辿り、最高地点と思われる場所に到着。
そこには真ん丸の岩と二本の標識杭が笹に埋まってある。
多分、この標識杭が山頂であろうと判断する。
雑木林、熊笹の茂る山頂、見晴らしはほとんど無い。
ブッシュはそれほどでもなく、まだ探索できそうだったが、時間も遅くここまでとする。

下山は来た道をそのまま戻る。
登山道というよりも、巨岩遺跡を巡る周遊路という感じのコース。
それでも、柱状節理などを見るだけでも価値のある山だろう。
柱状節理から山頂まではそれほどの距離ではないが気軽に行こうといった感じではない。

見所はあるので毛無山や蒜山などのおまけにどうだろうか。



<今回のコースタイム>
登山口15:25−帆立岩15:32−奥津磐座15:40−柱状節理15:42−15:50山頂15:57−16:12登山口


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