天子山
訪問(2006年9月24日 くもり)
<久しぶり>
早朝から、2年半ぶりの美咲町、天子山(あまこやま)に行く。
天子山という文字に惹かれ、山腹からの展望に惹かれ、私の中では特別ポジションの山だ。
山といっても、登山ではなく、三角点までのドライブ。
久しぶりで以前の記憶が蘇らず、三角点のある恩性寺までの道に悩む。
進むほどに点と線が繋がり、恩性寺のある山頂広場にたどり着く。
恩性寺の建物と広い草原は以前と同じだ。
さて、三角点を探そう。
記憶では簡単に見つかったように思うのだが、はっきりしない。
祠が並ぶ小高くなった周辺を踏んでまわる。
「よし、あった」と思えば中国電力の標石。
まさか前回もこれを三角点と思ったのではないかと不安もよぎる。
しつこく倒木を越えながらうろつくと、木製の標識杭が見つかる。
随分腐って判別しにくい姿になっているが、間違いない三角点の標識だ。
近くを入念に探ってみると、深く埋まりこんだ三角点を発見。
私にとっての三角点探しとは、大人の宝探しだろうか。
山頂などにドンと控える物よりも、ひっそりとたたずむ物の方が記憶に残ったり。
<長寿科学研究所>
この山へ来る本当の目的は山腹の「長寿科学研究所」。
途中、間弥き山(まねきやま)に立ち寄った後、本命の「長寿科学研究所」へ。
ここを初めて訪れた時のインパクトは忘れられない。
そのインパクトを求めて再訪するが、残念ながら大山は雲の中。
それでも岡山県の名だたる屋根がずらりと眺められる。
一人で楽しんでいると「長寿科学研究所」のおやじさんが出てこられる。
「ええながめやろ」とこってりした関西弁で。
久しぶりにお会いするが、変わらずお元気そう。
そして、初めて伺う話を。
数十年前にこの地一帯を相当額で購入し開拓した。
今では、毎日、景色を求め多くの人が訪れるようになった。
早起きして雲海を見に来てみ、そりゃ、最高なものが見れるで、と。
嘘ではない、そりゃ、最高なものが見れるのだ。
ガイドブックなどに、情報など一切出ていない天子山。
当然だろう、登る山ではないのだから。
それでも、岡山の山を愛する者として、外すことのできない山。
なぜなら、ここから眺められる登る山々、本当に美しいから。
毎回、教えたいような教えたくないような複雑な気持ちにさせる。
<今回のコースタイム>
駐車位置(1)三角点
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