花知ヶ仙登山(2007年5月20日 雨)
<雨が降っても>
昨日は三ヶ上を楽しんだ。今日は隣の花知ヶ仙に行ってみよう。
国道179号を北上、昨日の帰りと同様、苫田ダムを境に天候が一変する。
奥津温泉のあたりからは、本降りになり、結局、登山口まで雨の中を走る。
上斎原のスズノコ工場は既に稼動中で、最盛期の活気を感じさせる。

国道482号から遠藤集落に入り、約2kmほどで右折、石橋を渡り遠藤杉母樹林の並木道に入る。
台風23号の影響で母樹林も、ずい分と数を減らしているが、立派な森には違いない。
車のスピードを落とし、雨に濡れそぼる杉の大木を眺めながら進んでゆく。
ガタガタの林道を四駆に入れて走り、以前とは違う形の看板のある登山口に到着。
記憶と違う新しい木製看板は、最近になって整備されたのではないかと思う。

音も無く霧雨が降り続いており、カッパとザックカバーを装備し登り始める。
登山口から沢を二回渡り、風倒木を越えると稜線コルの分岐になる。
ここで直角に曲がり、山頂へ向け、尾根沿いの急登を真っ直ぐに詰めてゆく。
登山道はササ薮をかき分けて登るイメージだったが、整備され、広く歩きやすい。
ただ、雨天の急勾配は、ズルリズルリと足元が定まらず苦労する。

<濡れた急坂>
徐々に登山道も緩やかになり、こじんまりした山頂広場に到着。
山頂はガスの中だが、雨も降っておらず、明るく気持ちよい。
ザックを下ろし、中心に三角点のある山頂広場を歩き回る。
風が音をたてて吹いており、カッパでも体温を下げそうで早々に下山する。
この山は、急坂ゆえ、スリップとの戦いで、下りのほうが時間がかかってしまう。

登山道は、ずっとネマガリダケに囲まれており、下りながらスズノコを物色。
昨日、三ヶ上で収穫しておきながら、ここにいやしい自分がいる。
途中、可愛らしい花を見つけるが名前が分からず、必死に脳裏に描き留める。
写真を写せばよいものを、生来の面倒くさがりに雨が応援して行動できない。
帰宅後、記憶を頼りに調べてみて、ようやく分かったそのものはツクバネソウだった。

登山口に到着すると、私のほかに車が二台あり、隣の車中では、仮眠中の方が。
私の片付けの音で目を覚まさせてしまったようで、ご主人が下りてこられる。
倉敷のご夫婦で、天気予報を信じカッパを持ってきておらず、雨止みを待っているとのこと。
スズノコを目指してぜひ登って下さい、と言って私は林道を下る。
岡山県でも有数の標高を誇り、名前も素敵に思う花知ヶ仙、また来よう。



<今回のコースタイム>
登山口7:11−稜線分岐7:15−7:42山頂7:54−稜線分岐8:34−8:39登山口



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