※内視鏡検査の実施には、全身麻酔が必要となりますが、
 お腹を開けて行う手術とは異なり、痛みも体への負担も最小限です。
 検査の翌日には退院が可能で、食事も通常通りにとることが出来ます。
 
※慢性嘔吐や下痢、食欲不振、体重減少などの症例には
内視鏡検査が大きな役割を果たしています。
 
 
消化器系(口腔、食道、胃、上部消化管、下部消化管)
○消化器系内視鏡検査の適用
○食道:吐出、嚥下困難、過剰な流涎、食欲の変化
○胃:悪心、流涎、嘔吐、吐血、メレナ、食欲不振、慢性の間欠的な嘔吐、血液の混じる嘔吐
○小腸:嘔吐、下痢、吐血、メレナ、食欲の変化
○結腸:慢性大腸性下痢、便秘、しぶり、排便障害、固形便に伴う血便
胃腸管内視鏡の応用

1異物除去
2バイオプシー
3バイオプシー臓器の再検査
4治癒過程の追跡
5狭窄部位の確認
6経皮的胃チューブ装着
7その他

 
内視鏡検査(食道)
 
内視鏡検査(胃)
内視鏡検査(胃)
噴門部
 
内視鏡検査(小腸)
 
 
症例1
ゴールデンレトリバー
(メス・9歳齢 )

主訴:食欲低下、嘔吐、体重減少
内視鏡検査所見:胃の小弯〜幽門部に潰瘍とみられる粘膜の出血と陥凹部位 あり、
        幽門洞を占拠するマス病変を認めた

 
幽門洞入り口
幽門洞
 
診断:胃癌、慢性肥厚性胃炎
 
 
症例2
ミニチュアダックスフンド(メス・9歳齢 )
主訴:慢性的に便に血液が付着する
内視鏡検査所見:直腸粘膜の不規則な隆起、出血を認めた
 
横行結腸
下行結腸
 
直腸
 
直腸
 
診断:大腸腺癌
 
 

症例3
ミニチュアダックスフンド(オス・1歳齢 )
主訴:慢性間欠性嘔吐、空腹時嘔吐
内視鏡検査所見:胃角、幽門洞入り口に軽度のびらん、十二指腸粘膜の充血、脆弱化、不整形の隆起を認めた

 
胃体部
小角ー幽門洞
 
十二指腸
 
十二指腸からバイオプシーサンプルの採取
 
診断:リンパ球性形質細胞性腸炎
 
 

症例4
雑種ネコ(メス・11歳齢 )
主訴:食欲のむら、体重減少、間欠的な嘔吐、下痢
内視鏡検査所見:胃粘膜にわずかに点状出血を示す部位 有り。粘膜の軽度肥厚

 
食道
 
幽門
十二指腸の盲目的バイオプシー
 
診断:慢性十二指腸炎
 
 
下部内視鏡検査
結腸
バイオプシー
 
 

症例5
ラブラドールレトリバー(メス・2歳齢 )
主訴:リードがなくなっている
内視鏡検査所見:多量 の異物(噛み砕かれたリード)を確認するが、
        量が多く、内視鏡による摘出を諦めた・・・

 
胃内異物=リード
 
胃内異物摘出中
胃内異物=リード