百科事典を活用した向山洋一実践「明治時代の授業」 岡山県津山市立北小学校 岡田 健治 |
図書館の百科事典を活用した授業で有名なのは、向山実践「明治時代」の授業である。向山洋一年齢別実践記録集第十九巻に収録されている。また、明治図書発刊の向山洋一全集にも収録されている。
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一.「明治時代の授業」開始! 私は、明治時代の単元に入るとすぐに
と発問した。 例えば、体育の授業が無く休憩時間がその代わりだったりするのである。 向山洋一年齢別実践記録集には、開知学校の「生徒罰則」の原典を向山先生が収録している。 さて次に、向山先生は、明治時代のクイズ八問を出している。例えば、「汽車に乗って十円の罰金を取られた原因は何か。」といったような楽しい問題である。ちなみにこの正解は、窓からのおしっこである。私は、これらのクイズに加えて鉄道開通の授業をした。
二.初めての百科事典の授業 向山先生は、次に、
と指示している。 私は、いざ百科事典でこの学習活動を組み立てるには様々な気がかりがでてきた。 私の学校の図書室には、幸い五セットの百科事典があった。 私のクラスは六班あるので、一班に一セットの百科事典があたることになる。何とかなりそうである。 まず、私は、
と問い、子ども達が「服、ズボン、帽子…」と言えば、「着る物」と板書した。 この後、どのカテゴリーを調べたいかを班で相談させ、代表のジャンケンで決めた。 まず、百科事典の索引の一ページを人数分印刷し、「これから、良い物を配るよ。」と言って配布した。子ども達は、キョトンとして見ていた。そこで、
と指示した。そして、次に、
と尋ねた。「一七」と子ども達。 「そうです。一七巻に自動車のことが載っているのです。次にその巻の名前である『科学技術』と書いてあり、次に二四六と書いてあるのは、ページなのです。」と確認していった。 次に、その246ページを印刷した物を配布し、
と指示した。子ども達は、「あった。あった。」と喜びの声を上げていた。 次に、調べる時のポイントとして次の四つを板書した。
向山学級の「はじめはいつからか」には、イラストやエピソードと共に自分の予想が記されている。私も、予想を必ず書かせることにしたが、これは、重要である。予想を書かせ、その予想が正しいかどうかを追究する過程こそが楽しいのである。 ノートにまとめる時間を三時間程度確保し、その後、ファックス原紙(B4サイズ)を各自に一枚ずつ配布し、清書させた。この原稿は、約四分の一に縮小し、四枚貼り合わせてB4サイズにし、人数分印刷した。それから、紙取り作業をして、ホッチキスで止めた。発表の時間は、二時間とり、全員に読んで発表してもらった。 向山先生は、「時代が変化した時に、日本に新しい物がたくさん入ってくるのです。」と述べている。子ども達も、実際に調べて見て、明治の初めにたくさんの物が日本に流入していることに驚いていた。以下は、子ども達の感想である。 ●明治から昭和にかけて、いろいろな物が日本に入ってきている。〔木下〕 ●物がいつ日本に入ってきたか、いつ始まったのかは、身近に物があるわりには知らないと思った.家の棚にも百科事典があるので、効果的に使いたい。〔八木〕 ●私は、百科事典は持っているが、使ったことはあまりなかったので、これからは、調べたい。こういう社会科の授業もあるのだと驚いた。〔和田〕
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