プーの投資日記

-投資の王道とは。-

右の漫画は7年前の春に初めて株を買ったとき、感動のあまり書いた投資日記です。
ただし、初回にして最終回でしたが。

7年前のあの頃も、株は誰もが見放すぐらい下がりきってしまい、春になってようやく日がさすように、草の芽が身をもたげるように値を上げかけていた頃でした。
7年経った今日も、何の理由か日経平均は大きく下げてしまい、7年前から言うと4回目ぐらいの冬を迎えているようです。何度同じことが起こっても、投資家の皆様は「今度こそ何もかも終わりだ」とか「ここで買っておかないと二度と買うチャンスはない。」とか思うのでしょうね。

投資について最近、私にもわかってきたことがあります。
この漫画でわかるように、7年前の春のSONYの株価は、百株が手数料・税金込みで41万5867円でした。もし、ずっと持ち続けていたらいくらになっているのでしょう。今日の終値は9570円、100倍で95万7000円、この間に株式分割があったので、7年前の100株は200株になっています。あの日の株を何もしないで持ち続けていたらおよそ150万円の利益になった勘定です。
それでは私はそれだけの利益を手にしているでしょうか。
ご多聞にもれず、成績はトントンです。パチンコよりましかなというのが自慢です。

誰もが守れない投資の王道とは、優良な株を、7年前のあの頃のようなドン底の頃に買っておいて、二度と手放さない。ということかと思います。ただ、今日がドン底かどうかはわかりません。

今までの経験の中では、日本経済はもうダメかも知れないと思って富士通を777円で投げたり(その後3000円まで騰がった。)、ソニーミュで5割も儲けたからもういいだろうと6000円で売ったり(その後ソニーの株と替えてもらえた)とか、ストップ安の続く大東建託を半値になるまで持ち続けたり(その後買値まで回復)、チャンスは必ず通り過ぎていったのですが、その時には必ずもうこれが最後だろうという判断(ミス)があったように思います。

7年のみじめな経験の後にただ言えることは、どんなドン底もこれが最後ではないし、買いそびれた株は元の値段に一度は戻ってくるというぐらいです。

初めて株を買ったときの新鮮な気持ちを思い出しながら、「ああ、あの時は投資の王道の入り口に確かに立っていたのだがなあ」としみじみ思うものです。


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