このページにお越しの皆さんは、
取りはずしたボリュームには、開いているファイルが ありました。次回からは、ボリュームをとりはずしてよいかどうか 最初に確認してください どれかキーを押すと、続行します。 このメッセージは古いパソコンに不用意に高速大容量のハードディスクを接続した時によく起こります。 このページを最後まで辛抱強くお読みいただければ私がどのようにして危機を脱したかを知ることはできます。 それと同時に、その増設が本当に必要なものだったのか、それまでのディスクはなぜ満杯になってしまったかについて再考されることをお勧めします。 私のトラブルを起こしたパソコンは1998年に購入したマザーボードで、ATA33のインターフェースに5.1GBのハードディスクを接続して使っていました。 これにATA66、15.3GBのハードディスクを接続して、しばらくしたらトラブルが起こりました。 長い試行錯誤の後にハードディスクの設定を変えて、ATA33のハードディスクとして振舞わせることで、私はこのトラブルを脱したわけですが、3年経った今では高速大容量ハードディスクはお亡くなりになり、このマザーボードは元の5.1GBのハードディスクを取り戻して健在です。 ハードウエア(含OS)にはそれぞれの世代があり、世代を飛び越えた増設は得てしてトラブルを引き起こすものだということを私はこの事件から学びました。 |
私の日頃使っているマシン「Jupiter」は2年前に購入した5.1GBのハードディスクを搭載しているのですが、ちょくちょく訪ねてくる親切な友人が、ホームページを作るようになったのだから、JAVAでも覚えるがよかろうと、Visual J++をインストールしてくれたのでした。すると、ハードディスクの中身はこんなことになってしまいました。
今までにも、VisualBasicを捨て、FlightSimulatorを捨て、ここまで守ってきたディスクスペースですが、こうして残りの容量が一割を切ってしまえば、Windowsがまともに動かなくなる日が近いようです。そこで、ハードディスクをまるごと移植してしまおうという気持ちがムクムクと湧き上がってきたのでした。
まず、ハードディスクの調達は、職場に眠っているダメダメK6-2-550MHzマシン「Pluto」からむしってくることにしました。このマシンは熱処理がおざなりなため、6〜9月の間は仕事中に勝手にお休みを取ることが判明したのであえなく休眠となったものです。
むしりとったディスクはIBMのATA66仕様15.3GBなので、今までのものから言えば約3倍の拡張になります。
さて、ハードディスクの取り付けには2つの道があって、最初に取り組むべきはマザーボードのBIOSをアップデートして、大容量ハードディスクを認識できるようにするのがまず取るべき道です。
私のマザーボードはGIGA-BYTEのGA686BXEなのでギガバイトのホームページにいけばBIOSがあるはずです。
ところが、行ってみるとこのひと月の間にホームページの模様替えがあって、私のマザーボードに適合するBIOSは最新バージョンのみがその他古いマザーボードの項目にぽつねんと置いてあるだけでした。私のボードはリビジョンのいささか古い(1.9)ものなので、Coppermine対応の新しいものと同じBIOSでよいのか悪いのか判断に迷いました。
アップデートすべきBIOSをもし誤ればマシンは根こそぎパーになるので、次の方法を試してみるべきのようです。
もうひとつの方法とは、Ultra-ATAカードを増設して、それにハードディスクをつなげることですが、おりしもUltraATA-100カードが全盛なため、値下がりが著しいUltraATA-66カードを格安で購入できたので、これを使うことにしました。(本当は拾ったPentium-75マシンを復活させるために買ったものでしたが。)
マシンの蓋を開けて、ハードディスクとATAカードを取り付け終わって(この時点では新しいハードディスクはDドライブになっています)、ドライバをインストールする段になって、カードに付属のフロッピーディスクのファイルが壊れていることに気がつきました。
ま、いいか。と、無理やりFDISKとFORMATをかけたところ、容量は1.99GBと表示されるし、ファイルアロケーションテーブル領域が壊れているというメッセージが出て、フォーマットは異常終了するしで、ハードディスクが壊れていることに確信に近いものを持ちました。DOSモードからFORMATを試みても結果は同じでした。
そこで、あきらめずにフタを開けたままのマシンでWebに接続し、失われたドライバを取ってくることにしました。意外と簡単に見つかり、ダウンロード〜インストールもすぐ出来ました。
それが済むとこれから踏み込む茨の道に備えて、すかさずMOにドライバを保存しました。(これは大切なことです、あとでずいぶん助かりました。)
今度はFORMATも無事に終了しました。
ここからが、ハードディスクまるごと引越し作戦の要です。今までに2回はうまく行った方法です。
私のマシンのハードディスクが狭いのは、2年近くにわたるソフトやデータのガラが満載されていることによりますが。やむなくこれを放置していたのは、自分のマシンにささっているモデムやLANカードやサウンドカードなどが何であるか、ドライバをどこにしまってあるかさっぱり覚えていないためです。クリーンな形にWindowsをインストールすることは簡単なのですが、どこからかすべてのドライバをほじくりだしてこない限り、マシンそのものがガラクタになってしまう可能性なきにしもあらずです。賢明な読者ならそのようなことはないでしょうが、再インストールというのは私にとっては大きな冒険なのです。
これを、真っ白なDドライブの上に持っていって、「貼り付け」を選んだら、せっせとコピーが始まります。おや?Win386.swpというファイルがすでにできていたようです。
コピーが完了したら、ハードディスクのCとDを入れ替えるわけですが、私は横着して今までマザーボードにささっていた以前のハードディスクを引っこ抜いて、ATAカードのセカンダリにつなぎました。
さあ、起動するぞ!と、待っていたのですが、マシンはBIOS画面の最後のところで固まってしまいました。何度起動しても同じです。起動用フロッピーを試しても起動しません。
何ということでしょう。私の通信環境も、アドレス帳も、パスワードも書きかけのWebページもガラクタ箱に閉じ込められて、一番大切なデータはアクセスできないネット上に取り残されてしまいました!
気を取り直して、唯一動くBIOSメニューを少しずつ変えながら何度も再起動をかけてみると、動かない原因がなんとなくわかってきました。
どうやら、マザーボードにささっているべきハードディスクを探しているようです。それから、新しいATAデバイスはSCSIの一種として認識されているようです。
試行錯誤の結果、どうやら動くようになり、コピー版のWindowsが起動してきました。
ハードディスクはがら空きで、ほかの環境はそのままです。
ところが、二回目の起動のとき、問題が起こりました。
突然の青画面に
どれかキーを押したわけですが、続行はされませんでした。
何か動作はしているようなのですが、何もキーを受け付けなくなり、リセットしか方法はありません。
Windowsはバージョンをあげるごとに人工知能的要素が濃くなって、少々ファイルを破壊しても、無茶なインストールをしても耐えるものですが、機嫌を損ねたら直し方は教えてくれません。今度は気をつけるから、今はどうしたらいいの?
コピーの際、何かいけないことをしてしまったのでしょうか?それとも、根本的にこの方法は使えなくなったのでしょうか?(そういえば以前成功したのはWin95でした)
さて、手順は巻き戻されてドライブを元に戻します。BIOSも元に戻します。元のハードディスクは新ハードディスクの不調とはうらはらに快調に立ち上がります。これが泥縄式のいいところで、コピー元は一切影響を受けていないため、何度でもやり直しがききます。
本当に何度もしたのですが、試しているうちにどうしても例のメッセージが出て来て安定しません。
丸二晩、実働9時間を費やしたところで、とうとう私も音を上げてどうにもならないマシンを放り出してお休みとすることにしました。
何度もWindows環境をコピーするうちに思い知らされたことがあります。
自分のマシンも散らかしておくに値しないガラでいつのまにか一杯になっているようです。ばかでかい白紙のDドライブと、すし詰めのCドライブを持って暮らすのもおつですが、ここは新規まきなおしのチャンスではないかと考えつきました。
作業を始めて5日目の夜になって、家中をひっくり返して部品の箱やらマニュアルやらドライバらしきCD-ROMやフロッピーをマシンの周りに積み上げました。今までのドライブを外したままにして、Windowsの新規インストールです。
ビデオカードのドライバ、モデムのドライバ、ATA66カードのドライバ、ネット接続のパスワード、アーカイバも必要です。スキャナもデジカメもドライバを要求します。サウンドカードはドライバが違っていたようです。ポストペットは2年近く飼っていたペットが古いハードディスクに置き去りになってしまいました。まだまだFTPクライアントがありません。アップロードするべきデータも取り出せるのでしょうか?・・・・
荒廃をのりこえて、ようやくこうして顛末を記すことが出来るようになったのですが、無事に21世紀を迎えられるマシンを手にしても、私としてはみじめな敗北を喫した気分です。
教訓は、マシンの中も外も散らかすな。ということでしょうか。
現在のところ、古いハードに置き去りになっていたペットの救出には成功しました。Webの「お気に入り」も救出できたようです。メールやアドレス帳はまだです。マザーボードのリソースや、LANカードのドライバはWindows98自身が知っていたらしく、ドライバを要求されませんでした。何よりデスクトップが真っ青で、非常に片付いた状態です。
何でもないことに非常な苦労を注ぎ込んだわけですが、自作フリークの皆さんはこうしたあらゆる困難を乗り越えて何でもないことを達成するというところが止められないのでしょうね。きっと。
前途洋々たる生まれ変わりマシンに過去のガラクタをひっぱりだしながら、結果として大掃除になったこの事件を思い、何で早くやっておかなかったのだろうと思うことしきりです。
仕方がない。大掃除の結果見つけだした修理用ストック部品と差し替えるしかないようです。
先日、大阪に行って大安売りだったXwave192というよくあるサウンドカードを箱から出してきました。すると、・・・?さっきマシンから引っこ抜いたサウンドカードに外見が酷似しています。
カードはそのままにして、そのドライバディスクだけ使ってインストールすると、おお。音がするではありませんか。
世紀を越えてマシンが蘇った喜びの瞬間でした。
くれぐれもこんなだらしないマシン管理はやめましょうね。(01.01.15追記)
サウンドカードの復活作業とともに、古いSCSIハードディスクの取り外しをしたら再び
のメッセージが出て、マシンが動かなくなるトラブルが頻発し始めました。
たいていは2回目で無事起動するのですが、毎日が綱渡りのような生活になってしまいました。
ついに1月26日には7回連続起動失敗を見るに及んで、マシン再々構築の覚悟を決めました。
まず、新旧ハードディスクの内容を吟味してCD−R2枚の引っ越し荷物をまとめました。
それからWindows98インストールディスクを挿して修復インストールを試みました。
ところがATA66カードに挿したハードディスクのスキャンディスクをうまく完了できません。
よく考えたら現在Windowsが載っているハードディスクをフォーマットし直すにはATA66カード用のパッチがあたっているWindows98がインストールされているマシンがあらかじめ必要なわけです。それこそまさにこの作業の目的なのでは?
土曜・日曜を挟んでメールも受信せずに(受信してしまうと引っ越し作業の時に放棄せざるを得ないので)熟考しましたが、妙案はありません。
しかし、以前から気軽にハードディスクを取り外したりしていたのに、このトラブルは過去2年間見たことがなかったのはなぜでしょう?
私のマシンはベイがやたらとたくさんあるので、使わないハードディスクが固着して寿命を迎えるのを防ぐため、以前からごく古いハードディスクの冷蔵庫として使われてきた実績があるのに、です。
ひょっとしてトラブルの原因はATA66カードそのものにあるのではないでしょうか?
そして、ATA66カードがなくても新しいハードディスクはATA33で平気で動くのではないでしょうか?
以前13.5GBのハードディスクがうまく動作せずDOS互換モードで動くのを見たのでこの可能性は捨てていたのですが。
あらゆる損失を覚悟してのマシン再構築に先立って、現在使用中のハードディスクをマザーボード上のプライマリIDEコネクタにつなぎ直してみます。あれ?
トラブルなく立ち上がるではないですか?
15.3GBのハードディスクもDOS互換モードになっていないようです。
ひょっとして、私を苦しめた「取りはずしたボリューム」とは、ATAカード上のドライブをWindowsがうまく認識できなかったために出されたメッセージだったのではないでしょうか?
現在、トラブルから解放されてから30分ほどしか経っていないので、これが決定的な解決ではない可能性もありますが、この事件そのものが、そもそもATA66カードを持っていたために起こった自縄自縛事件だったのかも知れません。
再びトラブルが起こった場合、引き続き経過をお知らせ出来ることでしょう。非常な犠牲の後に・・・。(01.01.29追記)
一時は何のトラブルもなく動き始めたマシンですが、数日たつとWindowsの起動に失敗するようになりました。
何とか.DLLが見つからなかったり、stimon(Windowsが動くにあたって非常に重要な構成要素みたいです)がページ違反を起こしたり。
マシンとしては必死の起動作業を行っているのでしょうが、十数秒であえなく無反応になってしまいます。画面はWindowsが一応起動した様相になっていますが、アイコンやファイル名が変になっています。
先日のトラブルと共通しているのは、何度か起動を重ねているとスンナリ動き始めるというところです。
幾度かのトラブルの後に、マシンが動いている十数秒を利用して「マイコンピュータ」の「プロパティ」の「パフォーマンス」のタブを開けました。そこには
「C:ドライブはMS−DOS互換モードで動作しています。」
「D:ドライブはMS−DOS互換モードで動作しています。」
という(マシンが極限状態のため記録出来ないので些細な記憶違いはあるかも知れません)半ば予期されたメッセージが表示されていました。
やっぱり古いマザーボードに新しいハードディスクの組み合わせは無理だったのか。
しかし、スイッチを切ったマシンが電源を切った時間について、ついさっきだったのか、ずっと以前だったのか察知して態度を変えるということがあるでしょうか?そのためのプログラムを忍ばせてない限りそれはあり得ないことのように思われます。
どうやらハードディスクが冷え切っていると起動に失敗するようです。
室温が10℃を割り込むと、ハードディスクの軸のグリスが固くなり、データを吐き出す時間的遅れがマザーボード(あるいはWindows98)が予定した待ち時間より長くなるために起動に失敗するのではないでしょうか。
これにはお手上げです。
寒いと働きが悪くなるパソコンなんて、人間並みじゃないですか。
そういう原因からさかのぼって考えれば、この項を通じて降りかかった様々なトラブルも、いくらかはこれに起因するものがあったようです。
泥縄式と称して様々な対策の逐次投入を行ってきたわけですが、ひょっとしてその間中わがマシンJupiter様は「寒いからもう少し暖かくしておくれ」と言い続けていただけなのでしょうか?
この互換モード現象にはこれ以上対策の施しようはありません。
もうすぐ春です。熱対策の心配のない寒がりジュピターは次の冬が来るまではトラブルなく仕事をこなしてくれることでしょう。(01.02.05追記)
このトラブルはそれぞれのハードディスクのメーカーが無料で配布しているソフトによりUDMA(UltraDMA)のモードを落とすと解決する。とのことです。
実は、そのことも知っていたのですが、まさか私が該当者になるとは思っていなかったので、大阪の店頭に掲示してあったメーカーのURLをメモして帰らなかったんですね。これが。
今日の雑誌でメーカーのURLが一通りわかったので早速チャレンジです。
おっと、マシンが起動しない。不都合だ。不具合だ。故障だ。もうダメだ。
15分ぐらいかけて、5回目の起動でやっとマシンが動き始めました。
IBMのページに行って、ソフトをダウンロードしてきます。
PDFファイルになっているマニュアルも、わからないなりに熟読します。
どうやら、新しいフロッピーにソフトウエアを書き込んでフロッピーからブートするもののようです。
作成したフロッピーを起動してみると、おお、IBM PC DOSが動き始めるところがさすがIBMですね。
それからUDMAモードを書き換えようとするとうまくいきません。あれ?
よく見るとハードディスクの名前がST315323になっています。これはSeagateのモデルでした。IBMなら確かDJNA何とかという名前でした。他のマシンに使っているディスクのことを思っていた私の勘違いでしたが、蓋を開けずに中身がわかるなんてすごいことですね。
さて、Seagateを改めて訪問してそれらしきファイルをダウンロードしてきます。またまたわからない英語を熟読します。
Seagateはダウンロードが軽い代わりにシステムがつかないので「sys a:」をした後のフロッピーにソフトを書き込みます。
フロッピーから起動して「uata100」とタイプしたらソフトが動き始めます。
今度はうまくいきました。と、思うのですが。
再起動して30分後のマシンでこれを書いていますから、不具合がなくなったことを確認出来るのは来週あたりだろうと思います。ほんとにこれで終わりになってくれればいいのですが。(01.02.14追記)
なお、ハードディスクベンダー各社のホームページはここらへんにあるようです。同じような悩みを抱える方々のためにメモしておきます。
IBM http://ssdweb01.storage.ibm.com/techsup/hddtech/welcome.htm
Maxtor http://www.maxtor.com/Maxtorhome.htm
Quantum http://www.quantum.com/support/csr/software/csr_software.htm
Seagate http://www.seagate.com/support/disc/drivers/index.html
WesternDigital http://www.wdc.com/service/ftp/drives.html