しかし、実際にパソコンに画像を取り込まなければならない立場になってしまった今、やってみると銀塩写真ではとてつもなくコストが高く、画像が出来上がるのが遅いということに気付かされました。
そこで、大阪まで出かけていって、でじかめというものを調達することにしました。
買ってきたのはバンダイのC@mail(シーアットメイル)というスケルトンなカメラです。
「シーメール」ってかなり変な意味の隠語ではなかったかな?
驚いたのは一旦撮影を始めたら画像をパソコンに取り込むまでは電源スイッチを切ってはいけないところです。親切な人に見せたら一発で切られてしまいました。
あと、ストロボなし、接写不可能、撮れた写真は取り込んでみるまでどう写っているのか知る由もありません。
画像の取り込みはUSB経由で大変簡単に行うことが出来ました。付属のソフトを使うよりスキャナについていたUlead Photo Expressに取り込んだほうが素早くてあとの流れもいいようです。
肝腎の性能の方は、鴨に凝っていた頃から使っているので本ホームページで確認できることと思います。あまり鮮明でないし、何より私自身10月31日の記事以来11月19日まで使っていませんね。どうもこれはおもちゃみたいです。(そうだって)
どこでもポケットから出して「ピ」とスカみたいに簡単に写真が撮れてしまうのは今までの写真の概念を超えて別の楽しさを呼び起こしますね。伝えたいものを正確に写し取るという点ではこのカメラはかなりな怠け者です。
さて、このカメラの写真を撮影した銀塩マシンがこちらです。(C@mailで撮影)接写担当マシンとしてのみ使うはずだったのですが、本ホームページには接写の写真がやたらとたくさんいる上に、ここ一番の表現力は一眼レフのものなので、主役の座を退くことが出来ませんでした。
ニコンFMを使っているのは単なる酔狂からではなくて、高価な電池がいつのまにか消耗してしまう自動化マシンがいざというときに使えなくなっていた経験が多々あって、電池が済んでいても、雨の中でも平気で使えるマシンに回帰した結果です。
私のカメラ(コレクション)歴は最初はミノルタα3700iから始まって、α7000、α7700i、OM1、OM2、OM4、OM40と次第にマニュアルでプリミティブなものへと回帰して行き、しまいにFMまで先祖がえりしてしまいました。
自動測光、オートフォーカスもよいのですが、いざとなればF8・1/125・無限遠の写るんですモードで写せば自動測光・オートフォーカスにならなくもありません。速写性を犠牲にしても絞りを決め、ピントを合わせてから写す作業を行ってから撮った写真の方がおのずと優れた写真になるようです。
その上このカメラにはAIニッコールやAFニッコールを奢ることが出来なかったのでレンズはPCニッコール50ミリf3.5マクロとニッコール135ミリf2.8だけです。FM2やそれ以降のカメラでは使うことも出来ないレンズです。幸いFMはAI連動用の爪を折りたたむことができるので、レンズとカメラを連動させずに使っています。
写す時にはまず巻き上げレバーを起こして電源を入れる−>シャッター速度を決める−>プレビューレバーを押して絞り込んだところで測光して絞りを決める−>ピントを合わせる−>シャッターを押す。
となって、とてもなんぎなのですが、一枚一枚に納得した写真が撮れるようです。いえ、万人向きではないやり方なので、私がそうしているからといって読者の皆さんが回帰する必要はありません。
このカメラの性能として不満なのは、ストロボをケチっているため夜間撮影不可というところだけでしょう。
このホームページに掲載された写真の多くは仕事が多忙な都合で深夜に蛍光灯下で写したものとなっています。このため先のデジカメに負けず劣らずさえない写真が多いようです。
ホームページを持って以来、持ち物自慢はしたいけどすまいと心がけてきたのですが、写真がさえない言い訳のためあえてレポートしてみました。
しかし、中途半端なものを揃えずに、初めから高いデジカメを買えばよかったのではないでしょうか?
それを言っちゃあおしめえよ。本物のデジカメは高いんだぜ。そんな金があるならFMにモードラとストロボが奢れるじゃねえか。