失われたバッチファイルを求めて

-WindowsのAlign処理-


私の愛読する今日の必ずトクする一言に、最近Windows98の動作を軽くする風水変造の記事が載っています。
ベンチマークは速くなりませんが、Windowsの構造を分析し、どこがデータの隘路か知り尽くして
わかりやすい改善策を提案するその見識がすごいと思います。
風水変造にはこれまで数種類が提案されており、いずれも手ぶらでちょこちょこと出来るのが特徴です。
  1. 驚異のレスポンス”山本式Win98風水変造”のナゾ

  2. 買ったままでは使えないWin98成人病マシンのナゾ

  3. Win98日本語版オーバーヘッドのナゾ(山本式ttfcache生殺し編)

  4. 山本式風水変造version 2001(Win-Meフォローアップ編)

  5. Win98極限チューンのナゾ(MapCache編)

  6. あなたも必ずできる簡単Win98極限チューン編

  7. 風水式レジストリー圧縮法のナゾ(危険な香り編)

と、続いてきたのですが、拾ったマシンを再生して無理矢理Windows98をブチ込んだマシンにはなかなかの効果があるように思われます。

さて、このうち上から5つ目の(MapCache編)という記事は Winmag.com の記事の引用となっていて、私が導入を躊躇している間に、肝心のプログラムを載せた www.winmag.com がどっかへ行ってしまいました

Windows98が動作する時、大量のスワップを発生しているのですが、一旦スワップファイルに書き出したデータがメモリ上のキャッシュファイルに残っていることを利用して、スワップを見かけ上高速化するのがMapCacheの役割です。
この動作はファイルが4KB単位に整列(Align)しているときに最適動作するというお話です。 失われたプログラム(私が見つけられないだけでしょうか?)は、これを実現するためのバッチファイルだったのですが、次の記事にヒントがありました。
先の記事は\windows\systemフォルダ以外のフォルダを処理するためのバッチファイルだったのですが、次の記事は\windows\systemフォルダのみを対象としたバッチファイルを掲載しています。

なぜ、このプログラムは別々でないといけないかというと、この処理を実際に行っているwalign.exeが\windows\systemにあって、元々\windows\systemにあるファイルしか処理できない仕様だからです。(だそうです。ちなみにsysalignの効果の方が大きそうです。)
そこで、winmag.comに元々あったwmalign.batを改変して作ったはずのsysalign.batをまたまた改変してwmalign.batの動作を実現してみることにしました。

試行錯誤しているうちに、いくつか問題点がわかりました。
(それ以前の問題点、私はシステム改変に関しては初心者ですからご注意下さい・・・は別として)

  1. 自分のいる(カレント)ディレクトリは、処理の間一度でも動いてしまうとファイルの書き戻し先がわからなくなってしまう。

  2. 処理したいファイルは一旦\windows\systemに転送しなければならないが、処理後のファイルは元々\windows\systemにあったファイルと渾然一体となってしまっているので、振り分けは非常に面倒。

  3. 処理したいファイルは一旦windows\systemに転送しなければならないが、同名のファイルがすでにそこに存在したら、元あった方が消えてなくなってしまう。

  4. インターネットエクスプローラは、確かにAlign処理すると何か変になる。

最後の1つは別として、これらの問題点を何とかするのは久々のお勉強でした。
結果として出来たファイルが kpalign.bat です。

これ単体では使用できないはずですので、必ずネタ元の www.tomoya.com の方を参照してみて下さい。読まないと何のことだかきっとわからないことでしょう。
それから、Align処理は、プログラムに手を加えて改変する作業ですから、実施しすぎるといくらかの不具合(IEXPLORE.EXEのように)を生じることがあります。
バッチファイルは途中で中止すると、ハードディスクの中身が思わぬ状態(一応壊れないけど非常にキモチワルイ状態)になる場合がありますので、表示されるプロセスをよく理解して使うことをお勧めします。

これを使っていくつかのパソコンを手入れしてみたのですが、にわかプログラマーとしては「本当にこれでいいの?」と今でも思っています。


この3月末に、知識の泉にして物故パソコンの救世主www.tomoya.comの更新が終了してしまいました。
私自身、この大先輩に見倣い、励まされてここまで自分のページを書き進めて来たものですから、残念でなりません。
私がこの記事を書いた当時、winmag.comがどっかへいってしまったと嘆いていたら、本家www.tomoya.comの方へ元のwinalign.exeがそっと追記して掲載されていました。私のような迷える子羊が多数愚痴をこぼしたものとみえます。
(ファイルは現在のwww.tomoya.comからはリンク切れになっているように見えますが、しかるべき場所にちゃんと置いてあります。)
こうして、私は自分のバッチプログラムを採点する機会に恵まれたのですが、いやあ、同じ目的を果たすのにぜんぜん違うやり方があるものですね。

元のファイルを参考文献としてここに置いておきます。
winalign.zip

それから、sysalign.batの方もここに置いておきます。
sysalign.bat
(2694bytes (C) by www.tomoya.com ver.Nov.24,2001 不適合ファイル書き戻し含)
このファイルは出所を示すcopyright文字列を保存する限り、再配布や変造はご自由です。
・・・とのことです。
(03.05.14追記)


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