松の木から泡?

-春を呼ぶ珍現象-


昨日(3月1日)の朝のことです。
出勤しようと、小雨の降る戸外へ出たところ、玄関脇の松の木(五葉松)の根元に白い泡のようなものがくっついていました。
また、虫かなんかが卵でも産みつけたんじゃろうか?いやらしいな。
と、そのときは見過ごして車に乗って出かけてしまいました。

車を降りて歩いていると、またもや道ばたの松の幹に泡が吹き出しています。なんじゃこりゃ?


泡は細かいものもあれば、大粒でみるみる噴き出してきているところもあります。
泡を吹いている木も1本や2本じゃありません、雨に濡れているが、雨が直接かからない松の幹を探すと、結構こんな風に泡を吹いている松はたくさんありました。
今日は松の木から泡が噴き出す日のようです。

泡に触ってみると、サラサラした水分で、松脂とか樹液とかいったベトベトしたものではありません。

私なりの解釈ですが、春を迎えた松の木が、それまで乾ききっていた幹に水を吸い上げて、水の管(道管)の中の空気を押し出しているのでしょう。あるいは、道管か木質の中の空気がこの暖かさに膨張して幹からしみ出しているのかも知れません。
いずれにしても、毎年3月1日頃には、松の木からこうして空気がしみ出しているところを、この日はたまたま雨が降っていたので、泡として目に触れる形となったのでしょう。
松はあまり花が咲いたり葉が出たりするのが目立ちませんが、春を迎えてこんな形で喜びを表現するのですね。


翌日、雨がやんだら、今度は桜の木が、春の喜びを表現したかったのか、こうして樹液を噴き出していました。
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