通勤怪速への道(その2)

-パワーアップの前になすべきこと-


先日カブの会があって、私が乗っているカブの来歴を聞く機会がありました。
元は70歳を超えるご老人が乗っていたものだそうですが、いつまでもバイクなんか乗って事故でも起こしてはと家族が心配するので、やむなく手放したのだそうです。
それからこのマシンは現在の所有者のものになったわけですが、前所有者のおじいさんが亡くなったときに嘘か誠か突然ホーンが鳴り出したという逸話が残っています。とっても所有者思いのマシンのようです。(怖いぞ!)

私自身にとってずっと謎だったことは、このカブの借り上げ交渉の際、私が特別脅したわけでもなく、先輩風を吹かしたわけでもないのに、持ち主がアッサリとカブを貸してくれて、しかも何も対価を求めなかったことでした。彼は私の乗っているカブの税金まで負担してくれているのです。
聞いてみれば彼はこのホームページの読者で、私をカブに乗らせたら何か面白いことをしでかすだろうと期待して、ふたつ返事でカブを貸してくれたとのことです。要するにカブ賃借の対価は「ホームページに面白い記事を書くこと」なわけです。何と粋なはからいでしょう。これはがんばって記事を書かなければなりません。

今日はそのマシンの進化の軌跡について続報です。

まずは定例メンテナンス
メンテナンスといえばまずはオイル交換でしょう。
スーパーカブの指定オイルは10W−30ですが、4輪用オイルを流用してはいけないことになっています。
2輪用オイルのうちでも最も安いG1が適合で、より高価なG2やG3は不適とされています。
これはエンジン内を循環しているオイルが自動遠心クラッチのクラッチオイルを兼ねているため、潤滑性能の高い添加剤を含んでいるとクラッチが滑ってしまうからです。
数あるオイルの中で最も安いの。だからそれじゃダメだって。

私はその1g600円台のオイルをあえて買わずに、車庫にあった4輪車用オイルを使ってみました。
なぜそうしたかというと、乗用車(2年ほど前に手放したHP10プリメーラ)でオイル交換をすると、4gのオイルが1gずつぐらい余ってしまい、不良債権と化して車庫の棚を占領していたからです。じゃあ、一番古いオイルは5年ほど前のかい!というと、どーもそのようです。
いつか使えるのではと思ったオイルが日の目をあびる時がようやくやってきたようです。
オイルも古くなると湿気を帯びたり酸化したりしてよからぬことが予想されますが、とりあえず交換してみて具合が悪かったらホンダ純正G1を買いに走ろうと思っていました。結局、特に何事もなかったようです。

次の日はチェーンの張り調整です。
チェーンケースの窓を外すとチェーンが見えますが、センタースタンドを立てて何もしない状態で、この窓の下端にチェーンの中心が見えていればOKのようです。
アクスルナットアクスルスリーブナットをゆるめ、両側に刻んである目盛りが均等に進むようにアジャストナットを締めていきます。
しかし、何度やってもアクスルナットを締めなおしたときにはチェーンが張りすぎの状態で完成してしまいます。
そのときはまた上に名前の出た3種(4個)のナットを緩めて、後輪を前方にガンガン蹴ってからやり直しです。
結局、かなりユルユルの状態でアクスルナットを締めた時に一番いい張り具合になるようです。

オーバーレブ?
手塩にかけて整備していると、通勤も心が弾み、ちょっと寄り道もしてみたくなります。
車の少ない国道で、下り坂を走っていると、ちょっとエンジンも渋るほどスピードが乗ってしまいました。
エンジンが咳き込むような音で抗議の声を上げたあと、普通に走っても何か違和感が残るようになりました。
これは回しすぎてエンジンを傷めたかな?
バルブ周りを壊したのなら、もっとパワーダウンとかが顕著に現われると思うのですが、特別パワーダウンはありません。
しかし何やら音がうるさくなって、特に気持ちよくパワーが出る回転域で音と振動がピークに達します。
数えれば通勤に使い始めてからまだ10日目。前途多難の予感です。

第1回押して帰る事件
エンジンがかかっている間は常時点灯しているはずのヘッドライトがいつの間にか球切れしていることには気がついていました。
カブを借りた最初は点灯していたことも知っていました。
そして初めて夜に走ることになった残業の帰り、やっぱりロービームが切れてるやと思いながら、やむを得ずハイビームで帰ることにしました。そして8kmの道のりを2km帰ったところで、ハイビームも切れてしまいました。
無灯火で走って帰るか、押して帰るか、助けを呼ぶかをしばらく迷った後、私は残り6kmを押して帰る道を選びました。
これは300円かそこらの電球の問題ではなく、バッテリーの寿命が尽きているために電圧が不安定になって起こる不具合です。

  どうしたんだHey,hey Baby.
  バッテリーはビンビンだぜ。
  いつものようにキメてぶっ飛ばそうぜ。
(バッテリーがビンビンでないからこんな羽目になっているのですが。)

帰って真っ暗闇の車庫の前でゴソゴソしていたら、母に「タマかい?」と呼ばれてしまいました。猫じゃなーい。
通勤に使い始めてから12日目。非常に健康的な体験の後、バッテリーは新品に交換されました。

バリバリマシンの秘密
バッテリー交換の翌日、車庫を片付けていたら「ピカール金属磨き」の缶を発見したので、メッキ部分を磨いてみました。
深い傷やメッキがはがれるほど錆びた部分にはあまり効き目はありませんが、ウインカーの台座のプラスチックやヘッドライトリムのようにあまり錆が進行していない部分にはかなり効果的です。
金属磨きの手はマフラーに及び、マフラーを磨き上げていたら妙なことを発見してしまいました。
予想外の横出し排気口

マフラーの横に鉛筆が2本並んで差し込めるほどの穴があいています。
エンジンをかけて見ると、排気(と騒音)の9割はこの穴から出てきています。
パワーバンドでエンジンが回っている時の何ともいえない違和感はこれだったのです。
しかしこれはある意味性能アップにつながっているのかも知れません。

第2回押して帰る事件
仕事を休んで何か用事をしたある日の午後、ツーリングにでも行こうかと考えました。
目的地は美咲町と久米南町の境、「中島ブロイラー」です。私はここの焼き鳥が何よりの好物なのです。
焼き鳥3本のためのはるかなツーリング。仕事を休んでまでしたいことってそれだけかい。
往路は大規模農道「やまなみ街道」を行きましたが、勾配に弱いスーパーカブはなかなか気持ちよく走ってくれません。他に車も来ないことですからあまりアクセクしなくていいのですが、結構くたびれました。
帰りは国道53号線。どの車も70km/hで流れている中で50km/hちょっとしか出せない私は命がけです。それにガソリンもなくなりそうです。

国道を逸れてガソリン補給、そしていつもの通勤の道を家に向かっていたその時、
何か嫌な感じが後輪を襲いました。
ブレーキをあまり使わずに車なりに減速して停まると、後輪がパンクしてぺちゃんこに潰れています。
往復30キロあまりのツーリングでしたが、トラブルが最後の1kmで起こったのは幸運でした。
私はニコニコしながら家までの道を押して帰りました。

そして早速ミシュランの新品タイヤを注文しました。ちょっと待てー、ハレツしたのはタイヤではなくてチューブじゃないのか。
いやいや、値段の張る部品を調達するには、押して帰るという儀式が必要なのです。奥様に「しょうがないな感」を与えるとともに、自分にも「がんばるぞ感」を盛り上げるために必要な儀式なのです。たぶん。

スーパーカブに乗り始めて以来、「バイク屋さんの世話にならない」をモットーにしている私は、行き当たりばったりに知り合いの勤めるタイヤ屋さんにミシュランのタイヤを注文しました。
四輪主体のタイヤ屋さんに二輪のタイヤを注文するのはいささか無理があったようです。M45ってのないですか?カタログにない?じゃあM35でいいです。
そんなこんなで手に入れたM35はすぐに納品になり、新しいチューブも買って自分で組み替えです。
いざやってみると、バイクがこんなにバラバラになるのは初めての体験です。しかし自転車でやっていたことと基本的には同じです。
パンクしたチューブをよく見ると、口金近くに穴が開いています。これは押して帰ったときに無理がかかって破れたのでしょう。
もっとよく見ると、本当の犯人と思しき5ミリ位のワイヤ片がチューブに刺さっていました。

以前アパート住まいだった頃、通勤の自転車がよくパンクして通勤経路にあるバイク屋さんのお世話になっていました。
数回パンクすると、パッチの重さでバランスが崩れるからとチューブ交換を勧められます。さらにパンクを繰り返すとタイヤが薄くなっていますと指摘され、これも交換になります。
そして私はある時気がついたのです。このバイク屋さんの前を通るとパンクするのだと。
そのバイク屋さんの前の歩道に、今回のパンクの犯人と同じワイヤ片が無数に散布してあって、それがこの上ない客寄せ効果を発揮していたのです。
転居して以来、自転車がパンクすることはぴたりとなくなりました。

今回はそのバイク屋さんの前を通ったわけではないのですが、バイク屋さんは案外バイクにとって不衛生な環境であることをしみじみ思い出しました。

回転方向指定のタイヤ
その後、ショッピングセンターで買い物中にタイヤ屋さんの人に偶然会いました。
彼は私を見つけると、「やっぱりカブのサイズのM45ってあったよ。」と教えてくれました。
そうでしょーとも。(そりゃないぜ。)
私は、「気に留めていてくれてありがとう。小遣いができたらまた行くけん。」と返事しました。
そして2ヵ月後になりましたが、彼の店を再び訪問したのでした。

ミシュランM35のパターンはどちらかというと縦溝主体のもので、これは直進安定性や静粛性、水はけ性能にすぐれるはずです。
これに対して新製品のM45は横溝主体のパターンでトラクションやブレーキングに優れるはずです。50ccで急加速なんてあり得ないので関係ないといえば関係ありませんが。

私が先に入手したM35は2.25−17サイズ、スーパーカブ50の標準です。これを前輪に使いまわすことにして、後輪にはM45の2.50−17サイズを注文しました。これはスーパーカブ70の後輪に使われているサイズです。リム幅は1.2のままで多少無理があるのですが、チューブ入りなので何とかなるとのことでした。
パワーアップを果たしたいと願っていながら、なかなかパワーアップに手をつけないのは、純正のままでパワーアップした場合に、止まる・曲がるの基本性能が不足していては危険な走る凶器にしかならないと信じるからです。 パンクも発注間違いもわざとしたわけではありませんが、結果として後輪のタイヤサイズをC70仕様の幅広タイヤに出来たのはラッキーでした。

回転方向指定とミシュラン坊やM45(写真左)はしみじみ見るとカブっぽくないパターン

納品になったM45は、なんと回転方向指定タイヤです。しかも前輪に使うときと後輪に使うときで指定方向が違います。回転方向の印の隣にはミシュラン坊やが刻印されています。別の所には「180 KM/H MAXI」の刻印が。…なんぼOKでもそんなスピード出せんて。
ミシュランのタイヤに対する私の認識は、「そこそこのグリップと意外な長寿命」なわけで、国産ハイグリップタイヤに比べてグリップ力がどうかはわかりませんが、何だか使っていて嬉しさのこみ上げてくるブランドです。

こんなことしちゃダメじゃん。

日曜日の午後。またもやスーパーカブバラバラ作戦の決行です。
DIYショップでたまたま見つけたビードワックスをしっかり塗ると、力まかせのタイヤ組み付け作業が随分楽になります。
しかし本当に不足していたのは「反対側を持っていてくれる人」なのです。
フロントアクスルを自動車タイヤ交換用の十字レンチで締めたりしたので、ナットの山がボロボロになってしまいました。(右の写真)

ミシュランの履き心地は純正タイヤとは一線を画します。しかし年数を経て硬化したり、溝がなくなったタイヤと比較するのは酷というものでしょう。
走っていて一番感じるのはコーナリング時の寝かしこみのなめらかさです。これはタイヤの断面形状と、倒しこんだ時にもきっちりグリップするパターンのおかげでしょう。
グリップについては満足の域です。ハードブレーキングをした時にはフロントブレーキの利きが甘くなった気がします。しかしそれはブレーキの制動力がタイヤのグリップ力に負けていることによる可能性が大です。
メチャクチャなハードブレーキングを試すと先にリアタイヤが滑りますが、滑りながらも横滑りにならずに止まれるコントロールの余裕が感じられます。
予想通りそこそこのグリップ力を持つ固めのコンパウンドなのでしょうが、断面形状やパターンがよく出来ているためにコーナリングの時の安定性や接地感に優れるのでしょう。

通行止めのパラダイス
こんなタイヤを履いたら、ちょっとコーナーを攻めてみたいと思うのが人情です。
しかしエンジンが非力なため、峠といってもちょっとでも登り坂がきついと1速15km以上で走れない、どーにもならない羽目に陥ります。
前から気になっていた林道を1速15kmでのたのたと登っていくと、てっぺんの道は通行止めになっていました。これはチャンスです。
通行止めの原因稜線を縫うワインディング

通行止めということは、対向車をあまり心配することなく峠道が楽しめるということです。(対向車が皆無ではないので念のため。)
私は存分に峠道を楽しみました。
通行止め区間は南から行くと最初は登りで、中央部と北端にやや平坦なワインディングがあります。比較的新しい道なので路面はそんなに荒れていませんが、落石や落ち葉がつもっている場所がいくつかあり、気をつける必要があります。もちろん対向車も皆無ではありません。
最初はライン取りやギアの選択に迷いましたが、しばらくしたら人車一体となって、人里離れたこの山道で頭が真っ白になるまでハジケていました。
真っ白になったまま最後のストレートから左コーナーに突っ込むと、そこには反対側の通行止めの看板が…。あやうく突っ込むところでした。
いくらハジケたとてノーマルのカブに乗ったちょいデブおやじ、こんなに遅い乗り物にエンターテインメントがあると誰が想像できるでしょうか。

オイルショック!
タイヤが何とかなると、今度はサスペンションです。
キタコ、武川、ディトナ、カヤバと、各社の製品をさんざ調べた後、武川の製品を選びました。選択のポイントはキタコと武川が油圧ショックで比較的安価、ディトナとカヤバはガスショックでかなり高価という点でしょう。
バイク用品&インプレッションウェビック
通販はWebike(ウェビック)のお世話になりました。(右のバナーがリンクになっています⇒)
4stMINIの部品をいろいろ検索していたら必ず吸い寄せられてしまうサイトです。
特にバイクメーカー純正パーツが通販で注文できるというところが魅力です。

せっかく通販を使うので、調子に乗って大量の純正部品とデイトナのブレーキシューも買ってしまいました。
下の写真の中で本当に欲しかった商品は、左の写真中央に写っているフロントアクスルのナット(U 10MM,162円)だけだったのですが、たいていのカブ主の人たちが付けずに走っているレッグシールドのフタ(左の写真左、みんな何で失くすの?)とかまで勢いで買ってしまいました。
純正部品をこれだけ買って約3千円ディトナのブレーキシュー

サスペンションの交換はあっという間でした。ブレーキシューの交換も、まじめにトルクレンチを使ったので順調にいきました。最もてこずったのはシートの裏側あるゴムの吸盤の交換(左の写真中央上)でした。

機能美。

そしてサスペンションチューンの結果は。
カブ部の先輩のおっしゃるとおり、走りが一変しました。
まず気がついたのは、今までのヘタった純正がボヨヨンとしたソファの座り心地で、今度のサスはしっかりした椅子の座り心地だということです。
ある程度の固さを持った椅子が、地面と平行に走っている感じです。それでいて何かの外乱を受けてもボヨヨンと振動するのではなくてピタリと地面に追従します。
コーナーに入るとその効果は一層はっきりして、コーナリング中に路面の段差を乗り越えたりしても全くラインが乱れないので思い切った進入と正確なライン取りができます。
カブに乗り始めて4ヶ月、正直言ってカブってこんな安定した乗り物ではないものだと思っていました。これまでは路面の荒れや突発事態に備えて、速度を控えて腰を引いて上体を起こし気味で、まさに「腰の引けた」乗り方を余儀なくされていたのですが、路面の荒れによって姿勢に影響を受けないという信頼感があるので、シートに内股を引っ掛けてハングオン気味にコーナーがクリアできてしまいます。
また、直線でも安定感が抜群ですから、安心して走ることが出来ます。最初に阿波までツーリングしたときの「これは時速30kmで走るための乗り物だということです。」「このマシンでむやみととばすことは危険です。」という感想は過去のものとなりました。

一方、ブレーキシューの方は交換してもヌルッとした感じが抜けません。制動力はたしかに純正を上回ります。しかしタイヤのグリップ力がこれをさらに上回り、ブレーキングすると乗り上げるように伸びる不思議なフロントサスの効果もあってフロントタイヤがロックすることは決してありません。
フロントのロックは即転倒につながりますから、ここはそれほど過激なブレーキ性能でなくても何とかなります。一方リアブレーキのシューも共通部品ですが、カブのリアブレーキの効きはもともと十分ですから交換の必要はありません。まあバランスとしてはこれでよいでしょう。
(デイトナのブレーキシューの利きの甘さは後に原因がわかりました。新品のブレーキシューとドラムの反りが微妙に合っていなかったので当たりがついていませんでした。少し使っていたらめちゃめちゃ利くようになりました。07.11.13追記)

真夏でもスノータイヤのC70。なんじゃこりゃ。
最近、C70を借りて乗る機会があって、2日で合計150kmほども乗り回しました。
C70はいつも乗っているC50と比べてトルクがあり、坂道はグイグイ登るし、車の流れにも乗ることが出来る動力性能を持っています。
乗車定員は2名だし、50km/h出してもつかまらないし、私のカブからしてみればスペックとしては雲泥の差です。
しかし私が借りたC70には真夏でもスノータイヤが装着されていて、これがまた怖ろしいシロモノでした。

まず、トレッドは車のタイヤそっくりに四角くなっています。
コーナリングのためにバイクを倒していくと、いちばんオイシイはずのバンクで一番バイクが不安定になります。コーナリングのラインが勝手に波打つのです。そこからバイクを起こしていくと、ある点を過ぎたところで勝手にバイクがコーナリングを中止して起き上がろうとします。
直進していれば路面の凹凸を拾って低い方へ勝手に進路を変えようとします。それが路側帯の線の1ミリ足らずの段差でも必ず拾います。細い縦溝が平行して何本も刻んである路面なんかに行くとまるでダンスのように姿勢が変化します。
しかもこのタイヤ、相当の年数が経っていて、コンパウンドが消し炭のように劣化しています。制限速度でコーナリング中にブレーキをかけたら、スリップダウン間違いなしです。

十分な動力性能があって足回りがプアなマシンと、足回りがしっかりしていて動力性能が劣るバイクだと、人はどちらを選ぶでしょう。
私は足回りから手をつけて正解だとしみじみ思いました。
しっかりした足回りはバイクの性質をも一変させます。それに対して馬力アップを先行させた場合、恐怖感と危険が増幅するだけで決して楽しいバイクライフとはならないでしょう。

借り物スーパーカブにここまで手を入れて、いよいよ足まわりの整備は納得の域に達しました。
所詮エンジンに手を入れなければ楽しい乗り物にはならないと思っていた私ですが、ここまでの整備でも十分楽しいマシンに生まれ変わったことには少々驚きを覚えています。


次は爆音マフラーを何とかしなければいけないのですが、…とりあえず「直すより慣れろ」ですか。
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