U.S.ARMY 75th RANGER

レンジャーはアメリカ特殊部隊の中でも最も歴史がある。独立戦争及び南北戦争でもレンジャーは民兵を中心 に構成され正規軍に対しての後方撹乱・補給路襲撃などの不正規戦を挑み大きな戦果をあげた。その後1942年の第二次世界大戦では英軍特殊部隊にならい第1レンジャー 大隊を創設し大戦中に太平洋戦線で日本軍とヨーロッパ戦線ではドイツ軍と交戦し合わ せて6個レンジャー大隊が作戦に従事した。戦後解隊されたが朝鮮戦争で再び再結成され、現在は3個大隊編成の第75レンジャー連隊に統一されている。第75レンジャー連隊は第1・第2・第3大隊からなる即応部隊で主な任務は特殊作戦における特殊部隊の支援と援護である。 特殊作戦に従事するために、隊員にはあらゆるスキルが要求されパラシュート降下は勿論、あらゆる環境下での作戦遂行能力を持ち合わせている。レンジャー連隊の入隊は志願制だが隊員は原隊に復帰しレンジャーの技術を一般部隊にフィードバックさせる効果も期待されている。他の特殊部隊との違いは戦争状態での大規模な特殊作戦を展開できる事であろう。少数精鋭の特殊部隊とは違い組織的な大規模な特殊作戦が行われる場合には、例えばレンジャー連隊は敵後方に空挺降下し戦況を有利に展開する事が可能である。

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