FOREVER Daijiro#74

WGP 開幕戦(4/6)MotoGPクラス決勝レース中、クラッシュ事故を起した加藤大治郎は、意識不明のまま4/20未明、逝ってしまった。享年26歳。

GPを見始めてかれこれ20年になるだろうか。自身バイクにも乗る。今までに幾人もの日本人ライダーが逝ってしまった。若井、永井、、、そして、、、大治郎、、、、。大治郎はWGP最高峰クラスチャンプに最も近いライダーだった。残念で、悲しくて、いたたまれない。2人目の子供が生まれたばかりだった。これからだった、、、、、。

ポヶバイに3歳の頃から乗り始めた大治郎は、その後もミニバイク、全日本と素晴らしい走りで駆け上がった。世界選手権へ参戦してからもその走りはますます輝き、「世界を狙える」と誰もが感じたことだろう。そして2001年、圧倒的な速さでGP250クラスの覇者となる。2002年からは最高峰MotoGPクラスにステップアップ。4ストローク勢の中をNSR500で奮闘するも、なかなか満足な結果は得られなかった。しかしシーズン終盤に、やっと手に入れたRC211Vでの初戦、2位の好成績を残し、今年こそはDaijiro Yearだと思っていた矢先の出来事だった。

大ちゃん、早すぎるよ..........

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大治郎がバイクを降りると、そこにはアグレッシヴかつ流麗なライディングフォームでモンスターマシンを操る天才ライダーの面影は無い。あどけなく、屈託のない笑顔が印象的な普通の26歳のやさしい青年。僕自身、T.Iで1度会っただけだが、そのギャップが彼の魅力だと語るファンも多い。多くのライダーに愛されていた大治郎、、、君のライディングがもう見れなくなったのかと思うと寂しいよ。君が逝った朝、泣けました。外も雨だったよ、、、悲しい涙雨。ネットで、TVで君をみるたびに泣けてしまう。

今シーズンも多くの日本人ライダーがGPにエントリーしている。大治郎が居なくても、レースは続き、各国を転戦していくだろう。それが現実。ゼッケン74番がいないグリッドを見るのは辛い。でもGPを観続けるよ。バイクにも乗り続けるよ。それが君への手向けになると信じて。
バイクレースが浸透していくのをあんなに望んでたのは君だものね。

さようなら、大治郎。きっと鈴鹿に吹く風になったんだよね。

遠い空から、全てのライダーを見守っていてください。

感動と希望と夢をありがとう。Forever #74.......     [2003.4.20]

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