鉄甲機ミカヅキ零(スタチュー)

雨宮慶太監督が、20世紀末にとうとう手掛けた実写スーパーロボットアクション作品。2000年から2001年にかけて、フジTV系で放映された「鉄甲機ミカヅキ」です。意識が具現化した存在のモンスター「イドム」の設定や独特なメカ造型が大好きです。ミカヅキが主人公「風雄」の意思にのみ反応する、という設定も往年の「ジャイアントロボ」を彷彿とさせます。随所にマニアックな作りが炸裂していて、「未来忍者」や「ゼイラム」以来のファンである僕は大変楽しめた作品です♪

体長19cmほどのレジンキャスト・スタチューなんで、可動はしませんが、細かいモールドや重厚感のある塗装など、存在感のある逸品です。

序夜・ストーリー

突如、東京上空に現れる1/8カットの巨大なスイカの切り身。いじめられっ子の小学生、岩動風雄 (いするぎ・かぜお)はそのスイカに刻まれた 「K」の文字を見て驚く。それはかつて行方不明になった考古学者の父、哲雄と自分が食べたスイカに相違なかったからである。巨大スイカ(スイカイドム)の猛威に巻き込まれた風雄は、女子高生にして「あけぼの重工」社長の 火野アカネが操縦する月光機・初号に助けられるが、自らの不注意から初号機をピンチに 陥れてしまう。宙づりになった月光機から放り出され、落下して行く風雄を、漆黒の「鋼の巨人」の手のひらが救うのだった…。

本編のCG及びミニチュアを使用した特撮も素晴らしかった。平成ガメラシリーズのスタッフがかなり参加しているのもうなずける話。途中で撮影スタジオの変更等あって、このミカヅキ零はミカヅキ凱へと進化(スタジオのサイズに合わせてサイズダウン(^^;)する運命をたどる。作品への賛否はあるが、撮影期間3年、制作費は10億円を超えるという20世紀最後の巨大特撮プロジェクトとして覚えておきたい作品です。

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