拈華微笑

 

お茶の心としては道具としての茶垸を見せる事はかないませんが、

天狗寺陶白人の茶垸は道具では無いのでここに標します。

 

 

 

 

 

 

 

 

天狗寺陶白人・掌上の宇宙・窖窯織部

過去の図録作品から、天狗寺陶白人展−開窯25周年記念− 

会場・渋谷.黒田陶苑 平成11年(1999)・2/5−2/10

 

 

 

 

 

           

 

 

 

 

 

 

1 

天狗寺陶白人作 美作黒織部茶垸 

銘 無名天地之始『氷柱赤心』

径10,0cm 高9,6cm

3

天狗寺陶白人作 美作黒織部茶垸 銘 春泥

径13,0×11,4cm 高8,2cm

8

天狗寺陶白人作 美作黒織部茶垸 銘 玉虫野

径12,4cm 高8,5cm

 

9

天狗寺陶白人作 美作黒茶垸

径12,2cm 高9,5cm

 

 

 

                                                                                                                                                           

 

茶碗について

 

茶碗は掌上の宇宙だと誰かが言っている。

 

すべて,茶碗を使う側の感性に拠るものであるから、感性を磨く以外に,術はない。たとえ鑑賞だけの場合でも同じである。

 

 

 

一服の茶を、宇宙を感じながら頂く時を持つ事は至福である。

 

 

 

 

 

 

 

 

鎌倉期に途絶えた勝間田焼は美作地方土で焼き物を作る伝統の焼物である。

勝間田焼にみえるように上代無釉すえもの期は概して窖窯で青黒い還元焼成である。

 

窖窯は古窯の一形式であるが、早くから朝鮮ふうがつたえられたようで、

後代の伊部、常滑あたりに残るものは多少施釉製に進み酸化焼成になって明るくなっている。

江戸時代初期から唐津系の登り窯が発達して窖窯式は次第に衰微していった。

 

窖窯は斜面の地を掘りその天井だけを構築したものでおおむね単室である。

遺構としては天井部の残らない遺構が多く、

神や祖霊にささげ、穴を告げる「窖」窯の字源となっているように思われる。

 

この窖窯の復元焼成研究に取り組み三十有余年、

独自の窖窯を築窯・研究成果を作品としている。

 

窖窯織部

 

 

 

 

 

 

 

 


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