自然の産物・美作南蛮

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鎌倉期に途絶えた勝間田焼は美作地方土で焼き物を作る伝統の焼物である。

勝間田焼にみえるように上代無釉すえもの期は概して窖窯で青黒い還元焼成である。

 

窖窯は古窯の一形式であるが、早くから朝鮮ふうがつたえられたようで、

後代の伊部、常滑あたりに残るものは多少施釉製に進み酸化焼成になって明るくなっている。

江戸時代初期から唐津系の登り窯が発達して窖窯式は次第に衰微していった。

 

窖窯は斜面の地を掘りその天井だけを構築したものでおおむね単室である。

遺構としては天井部の残らない遺構が多く、

神や祖霊にささげ、穴を告げる「窖」窯の字源となっているように思われる。

 

この窖窯の復元焼成研究に取り組み三十有余年、

 

独自の窖窯を築窯研究成果を作品としている。

 

 

 

 

 

 

 

 

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