印刷豆知識

データ入稿について

 多くの企業や一般の家庭にコンピュータが普及し、メールやインターネットなどを多くの方が日常的に使う時代になりました。そして、市販の様々なソフトウェアやデジカメ・スキャナなどを使えば、プロ顔負けの印刷物を作ることもできるようになりました。
 このような時代背景の中、会社や自宅のコンピュータで作られたデータを、実際の印刷用データや原稿として活用したいという要望が増えてきました。データ入稿をする方法や、注意点などご紹介します。

データ入稿のタイプ

 印刷用のデータ入稿は「完全データ型」と「部品データ型」に分かれます。
 完全データ型とは、そのまま印刷の版(刷版)用にフィルム出力することが可能なデータのことで、部品データ型はお客様が作られたデータの一部を印刷用データに流用することをいいます。
 印刷用のデータは、データ制作時から印刷・製本まで一連の作業工程をふまえて制作する必要があり、それには印刷の知識を持ったオペレーターが高額なDTP環境で制作することが条件になります。そのため一般のコンピュータやソフト(ワープロ・表計算など)で作られたデータを完全データとして扱うことは難しいため、使える部品データを流用して印刷用データに変換することになります。



データの入稿方法

 データ入稿をしていただく場合は、営業担当者にOS・使用ソフトをお伝えの上、メディアをお渡し下さい。
データの受け渡しは以下のメディアと、メールによる方法で行っています。
 ・フロッピーディスク(2HD・2DD)
 ・MO(128〜640M)
 ・CD(CD−R・RW)
 ・コンパクトフラッシュ、スマートメディア、メモリースティック
 ・メールでの受け渡しは、添付ファイルにして送信ください。
 尚、メディアの取り扱いは万全の注意を払って行いますが、予期せぬトラブルの発生で、データが消えてしまう可能性があります。そのため必ずデータのバックアップをとっておいて下さい。



データの入稿の注意点

 データ入稿にあたっては、コンピュータの種類、OSやソフトのバージョン、フォント(書体)の種類など環境の違いによって様々なトラブルが発生することが考えられます。これらのトラブルを回避するには、出力見本との比較・チェックが最も有効な手段となります。お客様のお手持ちのプリンタで出力していただき、出力内容を確認後、データと一緒にお渡しいただければトラブル発生の防止につながります。

完全データ型の場合
 お客様のデータが、完全データとして扱えるものであれば、データ制作料・スキャニング料などは一切いただかず、フィルム出力以降の作業工程の料金をいただくことになります。
 データについては、出力前に当社でチェックを行いますが、トラブル防止のため入稿前に当社にご連絡・お問い合わせください。

 また、入稿されたデータに以下のトラブルが発生した場合、当社では責任を負いかねますので予めご了承の上ください。
 ・文字の入力ミス
 ・写真、イラストの配置ミス
 ・色指定のミス
 ・仕上がりサイズの設定ミス
 ・作業環境およびプロセスカラー変換における色調の誤差  印刷の色について>>
 ・その他、データ制作段階で発生したミス


部品データ型の場合
 お客様が作られたデータを部品データとして扱う場合、流用できるデータの種類・量、お客様のご予算や納期によって作業内容が異なりますので、営業担当者にお尋ね・ご相談下さい。
 流用できるデータは主にテキストや画像データになります。※画像データの使用についてはこちらをご覧下さい。<リンク:画像データについて>
 また、流用できるデータ量にかかわらず、お客様が作られたデザインやレイアウトを活かすことができますので、出力見本があればお渡しください。この場合でも制作料を軽減することができます。






ご不明の点・ご質問等ございましたら、お気軽にご連絡下さい。

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FAX(0868)28-7011