印刷豆知識

デジカメの画像データについて

 デジカメはコンピュータとの相性のよさや、撮ったその場で画像を楽しめることから普及率が高くなってきました。デジカメで撮った画像データでの入稿も可能になっていますが、美しい印刷物を仕上げるためには、以下の点を参考にしてください。

  • 以下をご覧頂く場合、印刷で使われる画像データについての基礎的な知識が必要になります。画像データについてはこちらをご覧下さい。  画像データについて>>

デジカメの画素数

 デジカメの性能を表すものの一つに画素数があります。画素数は画像を構成する点(ドット・ピクセル)の数を表していて、この数値が高いほどサイズの大きい画像を撮影できます。
 デジカメで撮影された画像が大きいほど、印刷物で美しく、大きなサイズで使用することができるため、印刷物に使用する場合はデジカメの画素数は高いほど良いといえます。



撮影サイズデジカメ画像で使える印刷サイズは

 デジカメで撮影した画像は解像度72dpiで保存されます。その画像を印刷で必要な解像度にリサイズして使用するため、重要になるのが撮影時の画像サイズです。撮影時の画像サイズが大きいほど印刷で使えるサイズも大きくなります。
 多くのデジカメは使用目的に合わせて撮影時の画像サイズを設定できるようになっています。例えば当社が使用しているデジカメの場合、最小の640×480ピクセルから1024×768、1280×960、1600×1200、2048×1360、2048×1536の6つのサイズで撮影できるようになっています。

データをリサイズ そして最大サイズである2048×1536ピクセルの画像を、カラー印刷物に必要な解像度350dpiにリサイズした場合、クオリティが保証される大きさは約14.8×11センチでの使用になります。(ちなみに最小サイズである640×480ピクセルの場合は4.6×3.48センチ)
 このことから印刷で大きく使用するためには、可能な限り大きいサイズで撮影する必要があります。

  • デジカメは、コンパクトフラッシュやスマートメディアといった記憶メディアに画像を保存するため、画像サイズを大きくすると1度に撮影できる枚数が少なくなり、小さいサイズで撮影してしまいがちです。しかし、あらかじめめ印刷で使うことを前提に写真を撮る場合は、印刷物のクオリティを損なわないためにも大きなサイズで撮影する必要があります。


撮影時に注意することは

被写体の捉え方 印刷で使う写真をデジカメで撮影する場合は、通常のカメラでの撮影と同じような注意点(明るさやピントなど)の他に、先程述べた撮影時の画像サイズがあります。

 しかし、いくら画像サイズを大きく撮影しても印刷でメインとして扱う被写体(商品や人物など)が小さく撮影されていた場合は、使用部分の画像サイズが小さくなるため画質の低下を招く原因になります。そのため、印刷時に画像として使う被写体を画像いっぱいに入れて撮影することが必要です。

  • カメラを被写体に近づけすぎると、撮影した被写体の画像に歪みが発生しやすくなります。接写モードや少し離れた位置からズームアップさせて撮影することで防ぐことが出来ます。


より美しい画像を撮影するには

ライティングの注意 デジカメの性能は年々上がってきていますが、撮影した画像は、デジカメの機種によって色調、シャープさなどが大きく異なり、 撮影条件によっても大きく左右されます。特に屋内での商品撮影は照明の設定(ライティング)が難しいため、せっかく撮影した商品もきれいに再現されず、商品イメージを損なう場合もあります。

 そのため、より美しい画像を撮影する必要がある場合には、費用はかかりますが写真スタジオやプロのカメラマンによる撮影をお薦めします。照明設備が整ったスタジオでの撮影や、印刷での使用用途によってはポジフィルムで撮影するなど、印刷物で使うことを前提にした画像が準備できるため、より美しい画像を再現することができます。



  • 注 画像解像度は、上記に示した必要な値に満たない場合でも印刷時のクオリティに大きく影響することはありません。また、使用する画像の絵柄や印刷物の種類によっても大きく印刷結果がことなることがありますので、画像データ入稿の際はお尋ねください。





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