泉山登山(2002年9月22日 くもり)
<笠菅峠から>
今回は男4名、女3名。最年少は10歳の小学校4年生女子。6月の那岐山に続いての参加。
他、男女1名ずつが登山初体験。ゆっくりのんびり楽しむ行程にしてみた。

車は3台、峠の看板付近の草原に駐車する。準備をすませ林道を登山口へ向けて歩き出す。
天候はあまり良くないが雲は高く展望は良い。このまま天候が持ってくれればと祈る。
じきに登山口に着き、撮影後、登山道に取り付く。大きな登山口の看板あり。

擬木の階段をしばらく登り、一気に標高を稼ぐ。ところどころ津山高校の案内標識が。
見晴らしが良くなり笠菅山の向こうに花知ヶ仙、三ヶ上などが見え、真下に駐車した車も見える。
急登は短く、すぐに平坦な尾根道に。風は爽やかで展望も良い。
尾根が南西にカーブすると中国電力の反射板。同時に南の展望が一気に開ける。

2.5万地形図には笠菅峠から実線で林道、その途中から破線で登山道が記されている。
この破線は古いもので、数年前に整備された現在の登山道はこれよりも一つ東の尾根を登っている。
登山口も地形図よりカーブ一つ先で標高900mあたりと思われる。
奥津・鏡野の町境が合流するあたりからは地図通りのルートになる。

<泉山山頂へ>
尾根から一度、笹原を下る。この笹原が「泉山2000」の刈り込みのある場所。
下りきってロープのある急登、ここからこの刈り込みがきれいに見渡せる。
ロープ場を登りきると、目前に泉山山頂。山頂看板や人の姿が見える。
小さなピークを越え、急坂を一気に登れば泉山山頂に到着。

山頂まで登山口から1時間10分、休憩を除けば50分で登りきった。
私もこのコースは初めてだが、予想以上に早かった。1時間半くらいと予想していたが。

山頂にはすでに登頂された倉敷からの6人パーティが。
「大山はどこでしょう」と聞かれるが、残念ながら雲の中だった。

<三座縦走>
昼食は津山高校ヒュッテでと考えていたので、休憩もほどほどに先へ進む。
あれが中央峰であれが井水山で屋根がヒュッテと、メンバーに説明。
「うわ、遠い」と悲鳴が上がる。実際は30分もあれば行けるのだが確かに遠くも見える。
小学4年生はかなり空腹のようで「早く早く」と小走りで先を急ぐ。

縦走路を気持ち良くヒュッテへ向かう。縦走といえども高い峰から低い峰に行くので楽だ。
中央峰のあたりで逆方向へ縦走の方とすれ違ったが、鬼の形相だった。
井水山を見上げたところで笹原の分岐をヒュッテ方向へ。三角点から30分足らず。

<ヒュッテで昼食>
ヒュッテの中でそれぞれ昼食。今回はコンロを持って上がっており、カップうどんを食す。
水も持って上がったが、せっかくなので水場のおいしい自然の水を利用した。

一時間ほどくつろぎ、ヒュッテ裏から縦走路に戻り、井水山に登る。
井水山からも展望は素晴らしかったが、次第に西から雲行きが怪しくなってきた。
急いでのぞき岩を往復し下山することにした。

<行きはヨイヨイ・・・>
下山は往路を戻る。復路は往路で感じたよりもずいぶん苦しい。
特に中央峰までの急登は、全員が口を揃えて苦しかったと言っていた。
泉山山頂付近では、奥津側からガスが吹き上がり、幻想的な風景になる。

西から北にかけて、ものすごく空が暗くなってきており、休憩もそこそこに下山に集中する。
急坂は少なく、テンポ良く下山が出来た。最後の擬木の階段は少し歩きにくかった。

このコース、気分的には登山というよりも最初から縦走という感じだった。
見晴らしは良く、標高差は少なく、コースも短く難易度も低い。そのくせ山小屋もあり気分満点。
今回のように、登山経験の少ない人を連れて行くには最適かもしれない。
逆に言えば、少し物足りなさもあるかも。

気持ちの良い山行でした。
ただ、マムシが四回ほど・・・



<コースタイム>(カッコ内は分)
笠菅峠(10)登山口(30)刈り込み(50)泉山(13)中央峰(8)ヒュッテ(5)井水山 (15)中央峰(13)泉山(50)登山口(10)笠菅峠



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