伯耆大山 登山(2003年9月14日 くもり)
<家族をつれて>
大山は何度も登っているが、今回は気合の入れ方が少し違う。
2歳の息子を背負っての登山。果たして登りきれるのか、降りてこられるのか。
緊張のあまり、自主トレをしすぎて少し筋肉に張りがある・・・。

今回、妻の他にサポートをお願いしたO氏とI氏。8時半に院庄インターで集合する。
久世インターまで地道を走り米子道へ。途中、櫃ヶ山、蒜山、三平山などが綺麗に見える。
青空は出ているが、肝心の大山は半分から上が雲の中。台風一過で風もキツイ様子。

<秋の行楽シーズン>
三連休もあいまって、大山寺周辺はごった返す。利用予定の下山駐車場は既に満車。
他の駐車場も路肩もぎっしり。今まで夜のうちに来ていたのでこういう事は未経験だった。
仕方なく夏山登山道登山口から1kmほど離れた路肩の広いところへ駐車する。

登山開始は午前11時。少し遅い。続々と下山してくる人波に逆らうように登り始める。
私は子供を背負って登る。先週、森林公園を歩いたときよりも快調に登ってゆける気がした。
今回、奮発してトレッキングポールを新調した。両手タイプのもので、これが威力抜群。

登山口のすぐ近くから、作業用モノレールが登山道に沿って登る。
登山道の補修工事らしい。最終的に五合目付近まで続いていた。
間伐材の円柱で木段を付け、登山道からの土砂流出を防ぐ工事のようだ。
以前の木の根を縫うように登っていった道のほうが気持ちとしては登山らしいか。

子供を背負って登るというのは、かなり目立つようで多くの方が声をかけて下さる。
実際、他にこんなことをしている人は見ないし、他所でもあまり見たことがない。
2歳1ヶ月の息子は10kg以上あり、キャリヤなどを含めると15kgくらいになる。
背負って登るのも、そろそろ限界か。もう少しなら大丈夫かもしれない、微妙なところ。

妻もがんばって登ってはいるが、徐々にペースが落ちてくる。こまめな休憩を取りながら登る。
先週、今日のテストにと登った森林公園、私の荷物まで全部背負った妻はバテた。
その為、O氏とI氏にサポートをお願いし、ずいぶん荷物を手伝ってもらっている。

日差しが強くないのは良かった。暑すぎず適当な気温。しかし汗は流れ落ちる。
六合目の非難小屋から先は前と変わらぬガレ道。辺りはすっかりガスの中に入っている。
妻は体が慣れてきたのかペースが安定する。私は徐々にベビーキャリアが肩に食い込んでくる。

<雲の中の山頂>
2年ぶりの山頂はガスで真っ白。気温も12度と低く、強風吹き荒れる。
時に晴れ間も出るが、ほとんど視界は10m状態。楽しみにしていた展望はまったく駄目。
山頂山小屋の軒下を借りて遅い昼食にする。湯を沸かし熱いラーメンがうまい。
またもやI氏が箸を忘れるが、O氏が二本持ってきており事なきを得た。
ちなみにI氏は防寒着も持ってきておらず、強風の中、Tシャツ一枚で震えていた。

下山開始は15時。登ってくる人も少なくなった。山頂の人影もまばらに。
この時間帯はちょっとハイキング的装備の方が多い。良くぞその格好で、というような方も。
気軽に楽しめるのも大切だが、気楽過ぎるのも危険と紙一重な気がする。

相変わらず視界は悪いまま下山開始。ガスの中、髪の毛が露を拾い滴るほどに。
私は下りでのストックの使い方が定まらず、ちぐはぐな歩き方になる。
登り以上に背中の息子がプレッシャーになる。本人はのんきなもので昼寝なぞして。
景色も楽しめず、たいした休憩もとらず下山を続けた。

結果として、登り3時間、下り2時間。ほぼ予想通りになった。
ただ一つ、出発が遅かったため当初予定の行者コースを利用できなかったのは残念だ。
妻は初めての大山、それなりに楽しめたようだ。

<余談>
私は津山で生まれ育った。大山に初めて登ったのは中学の時。中学校の大山登山。
その時の記憶は下りで大雨になり、転がるように下ったことと、濡れて重く臭くなった体操服。
その後、高校で山岳部に入り、競技登山の一部として親しんだというか苦しんだ。
社会人となり、のんびりと登山を楽しめるようになって、思い返せば今回で通算7回目。
中国地方の最高峰である大山、2年に1度のペースで登ってきた。
これからも、少しずつ楽しんでゆきたいと思っている。

今回、我が家の家族が全員無事で登山できたのは、ひとえにサポートをして下さった、
O氏とI氏のおかげです。心からありがとうございます。今後とも、どうぞよろしく。



<今回のコースタイム(分)>
夏山登山道登山口(45)三合目(28)五合目(102)山頂(55)六合目非難小屋(60)登山口


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