天狗寺山
登山(2007年4月28日 晴れ)
<新ルート再び>
神楽尾山での山菜ハイクを終了し、車2台で旧加茂町との峠、下茅峠に向かう。
峠を加茂町側に少し越えた広い路肩に、のほほん父さん氏の車を置く。
のほほん氏、えろぞー氏は軽トラの荷台で荷物になってもらい、衝立岩登山口へ。
昨年の12月、思い付きで見つけた変則ルートの再訪。
まだヤブ歩き未経験の二人をソフトヤブコギに案内するという目的もある。
ザックリ描かれた案内看板から林道に入り、すぐ頭上の岩場が衝立岩。
衝立岩の上に立ち、そのさらに一段上の屏風岩を眺める。
雰囲気としては柱状節理のような感じにも見えるが、どうなのだろう。
岩場を後にして、薄暗い植林帯に入り、深い腐葉土を踏み込んでゆく。
ルートは無く、方向だけ外さないよう、適当な斜面をつづら折れに登ってゆく。
植林帯を過ぎ、北側に雑木の明るい森が見え始めれば、狼ぐろに近づいた合図。
テーブルのような大きい岩をポイントに、東から北に歩く向きを換える。
見上げれば、はるか上部に尾根の雑木林が見えている。
ぐらぐらと落ち着かない岩に気をつけながら、右に左に登ってゆく。
狼ぐろとはどういう意味だろう、ねぐら、だろうか。
狼ぐろを越えると、ササの急斜面が始まり、尾根に向けてのヤブコギになる。
ササや潅木につかまりながら位置を確保し、振り向けば津山市街が遠望できる。
急斜面だが距離が短く、10分ほどの奮闘で尾根の登山道に飛び出す。
感想を聞くと、二人とも初めてのヤブ歩きが随分と楽しかったらしい。
私など、ヤブは仕方なく歩くものという感覚であり、喜ぶ二人が新鮮に見える。
気持ちの良い尾根道を少し歩けば、のどかな山頂広場になる。
ベンチがあったり、スミレが咲いていたり、春の穏やかな山だ。
周辺の景色を楽しみながら、ベンチに並んで腰掛け、のんびりと昼食にする。
この山頂は、那岐山から泉山にかけて、北側の景色が特に良い。
時期もあるのだろうか、烏山へと下る縦走路が以前よりもはっきりとしている。
鬼子母神に立ち寄り、静かにたたずんでいる祠に手を合わす。
意識して見てみると、この辺りも感じの良い森だ。
下茅峠から登る天狗寺山は、時間も短く本格登山には程遠い。
お手軽であるが、見るところはそれなりにあり、山も美しい。
道程には、春の花が多種多様に咲き、さらに楽しく美しい。
旧津山市の最高峰、いまだ健在といったところだろうか。
この山は、加茂町側から鬼子母神経由のルートや烏山との縦走も楽しめる。
山頂から烏山への道が以前よりもはっきりしていたように見えた。
狼ぐろコースは別にしても、またのんびりと歩きに来てみたい山だ。
下山後、さらに山菜狩りに行き、なかなか欲張った楽しい一日を締めくくる。
<今回のコースタイム>
衝立岩登山口11:50−12:02狼ぐろ12:04−尾根12:19−12:24山頂12:43−
12:45鬼子母神12:46−下茅峠13:03
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