泉山 登山(2007年6月4日〜5日 くもり)
<夕方の山>
岡山の山MLの泉山一泊企画の為、仕事後、急いで笠菅峠登山口へ走る。
夜の宴会にのみ参加し、明朝は普通通りに出勤するという強行軍。
伯耆大山がはっきりと浮かび、暮れてゆく西の空を眺めながら登ってゆく。
反射板に到達し、伯耆大山のシルエットを眺めながら小用を足す。

のんびり棒立ちしていると、「おーい、おーい」と声がする。
既に山頂に到達している本隊の3人が、私を確認し、手を振ってくれている。
うれしい反面、棒立ちしたままで手を降り返す、自分の姿が実に滑稽だ。
日暮れ前の山頂で、 吉備の中山氏Stephan氏HUKUSIMA氏の大歓迎。

Stephan氏が熱いコーヒーを入れてくれ、夕暮れのコーヒーブレイク。
夕焼けは見えないが、伯耆大山や周囲の山なみが気持ちよく眺められる。
3人は中林直登からヒュッテに寄り、荷物を預けて山頂まで来ているらしい。
ヘッドライト無しでヒュッテまで行きたいので、早々に山頂を出発する。

夕焼けはあきらめて歩いていると、伯耆大山の上の雲が赤く焼け始める。
景色のほとんどが濃い青色になる頃、そこだけが色を持ち、幻想的。
反対側に目を向ければ、だんだんと津山市街の夜景が浮かびはじめる。
この夕焼けと夜景を見れただけでも、登ってきた甲斐があるというもの。

<夜の山>
なんとか周囲を確認できる程度の明るさで、ヒュッテに到着。
吉備の中山氏がガスランタンを灯せば、室内は薄ぼんやりと良い雰囲気になる。
3人が担いでくれた相当量のペットボトルとアルコールが、今や遅しと並んでいる。
まずは乾杯、後は飲み飲み、湯を沸かしたり、料理の準備をしたり、など。
少しのんびりと、山の話ばかりしながらの、まさに楽しいひと時のはじまり。

今夜のメニューは、下ごしらえしてきたものを、一気にぶち込むだけの適当鍋。
鶏肉、キノコ4種、白菜、人参、ワカメを混ぜ込み、ひどく雑に味付け。
それでも優しい皆は、おいしいと言って付き合ってくれる、本当にありがたい。
適当鍋とアルファ米、スナック菓子などで、それなりに腹も膨らみ、お酒も進む。
私も久しぶりの山泊りで、いつもよりも、ずっとお酒がおいしく感じられる。

宴も中盤、外で一瞬閃光、雷が来たかと話していると、ドアを激しく叩く音が。
何事かと4人でうろたえていると、なんとMLメンバーのたくや氏が到着。
ワインなどもたっぷりと持参され、ここから夜の宴会は最高潮に達する。
21時前という頃だが、この辺りで私の記憶は飛び始め、脳内にガスがかかってくる。
とりあえず0時前に、一番先に就寝した部分だけは、はっきりと覚えているのだが。

<朝の山>
朝日鑑賞予定の為に設定した起床時刻、午前3時に、無理やり目覚める。
同時にStephan氏も起き出し、二人で朝食を準備し、周囲はほっといて食べ始める。
吉備の中山氏、HUKUSIMA氏は、激しく寝ており、全く起きる気配が無い。
たくや氏はおらず、どうやら外で崩れた体調の回復に努めているようだ。

吉備の中山氏が起き出し「二日酔いだ」と言いながらも朝食をかきこむ。
HUKUSIMA氏も起きてくるが、強度の二日酔いらしく、そのまま固まってしまう。
それもそのはず、最も早く寝た私で3時間、他のメンツはどれほど睡眠できたのか。
明るくなりはじめ、外の様子を伺うと、すっぽりと霧に包まれた山の朝。
山頂からのご来光は無理と判断し、出発を遅らせ、のんびりコーヒータイムにする。

たくや氏と私は、すぐに日常の朝に戻らねばならず、濃いガスの中、5時に出発。
HUKUSIMA、Stephan、たくや、吉備の中山、私の順に笠菅方面へ向かう。
不調を訴えていたHUKUSIMA氏だが、じっとしているよりも楽そうに見える。
Stephan氏と共にスタスタ登り、あっという間に見えなくなる。
残り三人は、優雅に花を愛でながら、実態は酔い覚ましのトボトボ歩き。

泉山山頂の到着に合わせたかのように、この山頂だけガスが上がり、朝日が輝く。
伯耆大山が遥かにその雄姿を現すが、周囲の山は、まだほとんどがガスの中。
山頂で休憩後、再び前隊が後隊を大きく引き離しながら、笠菅峠まで下りきる。
昨夜、ここから登った、たくや氏と私の車に乗り合わせ、中林口へ。
中林の登山口に置いてある吉備の中山氏の車まで行き、解散となる。



<今回のコースタイム>
[4日]笠菅登山口18:16−反射板18:44−19:05泉山山頂19:14−19:25中央峰19:28−19:39ヒュッテ(ヒュッテ泊)
[5日]ヒュッテ4:58−5:14中央峰5:16ー5:33泉山山頂5:40−6:40笠菅登山口


[top]