泉山 登山(2007年7月14日 雨)
<台風襲来>
大型でとても強い台風が、沖縄から九州を通過中。
普通ならば、山の計画などしないのが当たり前の情況の日。
一月半ぶりの山歩きをこの日に決めており、半ば強引に決行する。
こんな天候では、行かないだろうと思いつつ、ガキタロウ氏に声をかける。
「絶対雨と分かっていて登るけど、どう?」と聞けば二つ返事で。

午前5時過ぎにガキタロウ氏を迎えに行き、奥津へ向かう。
奥津振興センターの南、道路上の気温表示板は20.1℃。
屋根のある場所でと、道の駅奥津温泉でカッパを着込む。
登山準備をして、美作基幹林道を笠菅峠に向かう。
笠菅峠付近はガスに包まれ、白い景色の中、ダートを登山口まで走る。

7月9日に奥津振興センターの近くでツキノワグマが目撃されている。
登山口には、それに伴う注意喚起のプレートが貼り付けられている。
予想していたほど風雨は強くなく、普通の雨といった感じ。
思ったほど悪くないな、と言いながら登りはじめる。
路面は濡れているが、足元は草刈りがされて歩きやすい。

相変わらずガキタロウ氏は元気で、すぐに見えなくなる。
本調子でない私は、マイペースで久しぶりの登山道をのんびり登る。
もっとも、本調子でもガキタロウ氏には付いてゆけないのだが。
林間を抜けた反射板から、強い横風が吹きつけはじめる。
雨はさほどでないが、風はカッパのフードの向きが変わる程。

登山道の草刈りは反射板のところで終わっており、管理用の作業だと分かる。
以前、この反射板のことが話題になったことがあり、中国電力に問い合わせてみた。
これは「泉山反射板」と呼ばれ、中国電力が管理する無線用の反射板らしい。
管理用の無線で、中国電力が利用しているものであると丁寧な説明を受けた。
同様のものは、美作市の妙見山(一等三角点)にもあると言われていた。

ササユリが風雨に耐えながら、何ヶ所も咲いており、和ませてくれる。
アカモノの実がたわわに実り、甘酸っぱい味を楽しむことが出来る。

山頂は思ったよりも穏やかで、しばらく二人でウロウロする。
私は傘をさし、小雨の中、三角点の撮影などする。
明るさはあるが、完全にガスの中で山頂広場以外の視界は無い。

実は今まで、カッパに関しては、ゴアテックス製品は持ってなかった。
以前から欲しいとは思っていたところ、パンツのみ購入することができた。
果たしてその実力は、想像通りのすばらしいものであった。
上着は非ゴアを着用しているのだが、その差たるや歴然。
道具は良いものを揃えなければいけないな、と再認識することができた。



<今回のコースタイム>
笠菅登山口6:18−反射板6:42−7:02泉山山頂7:17−反射板7:33−7:52笠菅峠登山口



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