津山盆地と中国山地の境界・補遺

-はみだし写真集-


現地付近の2万5千分の一の地図です。
これを見ると山の傾斜が変わっているところに行ってみたくなります。
あれもこれも踏査しなければならないと思うと気が遠くなります。
ま、あせらずにぼちぼち調べましょう。


山の上の造成地でようやく見つけた第三紀層です。
壊れやすいので造成によってほぼ粉々になっていましたが、この写真のように日にあたると勝手に壊れていくもののようです。岩石と呼ぶにはちょっともろすぎるかな?


がけの左の方(東側)のれき層です。
緩やかに南側が高くなっています。
れきの中身はがけの反対側で見られる古生層由来のものがほとんどと思われますが、角が丸くなっていることから、河川か海岸である程度の時間洗われてできた石ころです。


道の下側にも砂礫層はまだ続いています。
砂の層が挟まっているので傾斜の様子がよくわかります。


上記の砂の層をよく見たところ、ハンマーで突っついたあとがありました。
地学を志す同志がここに来たのでしょうか。


がけの向かいの駐車場で、古生層を安山岩質の岩脈が貫いているのを見つけました。
ふつう駐車場は何かしら舗装しているものですが、こんなところもあるのですね。
なお、岩脈は北東〜南西を向いており、期待した断層破砕帯とは向きがほぼ直角でした。


津山市二宮で見られる不整合面です。
画像中央部から上が砂礫の層になっており、河原か砂浜のような状況で堆積したことがわかります。
ところで、今日の調査地点が一宮で、こちらが二宮というのは偶然ですが、一宮が中山神社、二宮が高野神社でそれぞれ平安時代から歴史に残る式内社です。



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