ところが、今回の買い物には奥様がついて来ていて、ショップの前の車の中で待っているのです。
ショップ3軒目ともなると「何買ったん。いくらするん?まだ回るん。」と、責められる可能性もなきにしもあらずですが、今回はたまたま私の誕生日だったのでかなり辛抱していてくれたようです。
ケースは4800円で、私のポリシーとする「無用の可動部分」を備えていたので大いに満足というところでしたが、支払いをしようとカウンターのガラスをのぞき込んだらK6-2+ 500MHzが6800円に値下がりしているではありませんか。今回のことでK6−2+に期待を持ち始めただけに誘惑にかられて、一緒に買ってしまいました。
と、いうわけで私は大きな段ボール箱を運んで貰ってショップから出てきたのですが、真の高価で役に立たない買い物はポロシャツの胸ポケットに収まっていたのでした。
火曜日になって、自分のマシンのトラブルが解決したので、いよいよ引っ越し作戦の開始です。
新しいケースは手で回せるネジ1本で左右と上が解放できるようになっています。
ドライブベイをすっぽり隠してしまうスライド式の蓋はちょっと頼りないので常に開けたままの方が安全なようです。
先日の巨大なケースをバラして、このケースに中身を組み替えます。
マザーボードに載ったものはそのまま何一つ変えずに移植したので、作業はドライバ1本の簡単なもので済みました。この段階でのパソコン自作とはさほど精妙なものではありません。プラモデル製作や自動車の塗装なんかの方がずっと精妙な作業を要すると思います。
すべて組み上げて電源を入れると、・・・・フロッピーが動作しません。おっと、フロッピーのアクセスランプが点灯したままになっているのは逆挿しの証拠です。
すかさず電源を落としてケースを開けます。フロッピードライブのケーブルは電源、あるいはモーターに近い方が1番ピン(ケーブルの赤い線)であるという法則は全くあてになりません。様々なメーカーのものを使ってきましたがこれだけは間違えて覚えるしかないようです。
今度はケースの蓋をしめずにバラック状態のまま作業を進めます。
実はこのマシンのCD−ROMは潰れたFMVからむしってきた富士通製6倍速ドライブが載っています。これがWindows98起動ディスクとの相性が悪く、起動ディスクのOakのドライバで認識されません。
そのための専用の起動ディスクを作っていたのですが、今日試してみるとまたまたフロッピーのデータが壊れています。
しょうがない。CD−ROMブートをしてみましょうか。
CD−ROMからすんなり起動したDosモードのWindows98は「SETUP」と入力したら、「有効なCD−ROMドライブがありません。」というではありませんか。そういうおまえはどこからブートしたのだ?
これに対する対策は3つほどあります。
1つは起動ディスクを作り直す。
もう1つは別のマシンからよりましなCD−ROMドライブを借りてくる。
最後の大技はハードディスクを別のWindowsマシンに挿してFDISKやFORMATをした後、CD−ROMの内容をハードディスクにコピーしてからこのマシンに戻してやるという手順です。
結局最初の方法を選んで自分のマシンで起動ディスクを作り直しました。
CD−ROMのドライバはミツミ製のMTMCDAI.SYSというのをずっと以前にWebから落として来ていたのでそれを組み込みます。
起動ディスクのconfig.sysの[CD]の項目でATAPI用ドライバをdevice=MTMCDAI.sys /D:mscd001
と書き変えることでドライバが使えるようになります。
おお、ちゃんとCD−ROMが検出されました。しかし、ミツミのドライバが富士通のドライブを理解しているというのも不思議な話です。逆にFMVが世間で売っている一般のWindows98をインストールされることを拒否しているような感じもします。
やっとまともに起動ディスクが動いたら、今度はEドライブ(CD-ROM)に移動して「SETUP」を実行です。あれ?止まってしまったようです。
FORMATを忘れていました。
FDISK、FORMATをやり直してもう一度です。今度はすんなり進み始めたので見守りながらここまでの作業内容を記事にまとめたりしています。
前のマシンが「minerva」でしたから、新しいマシンの名前は「minerva2」です。
私は自作マシンを作るたびに惑星の名前を付けてきたのですが、これがここんところ不足がちです。
惑星の名前を付けたマシンは人に譲らないように気をつけていたのですがSaturnとNeptuneとUranusは既に他人に渡ってしまい同じ名前を使うことが出来なくなってしまいました。
「ミネルヴァ」というのはJ.P.ホーガンの作品中に出てくる失われた惑星の名前です。
おっと、サウンドカードとモデム、ビデオカードが自動検出されました。サウンドカードのインストールだけは後回しにして、先日作って置いたCD−ROMによって無事ドライバを導入できました。
サウンドカードのドライバをインストールしてみたら、内容が理解できないほど大量のおまけが付いてきました。MIDIプレーヤー?オーディオミクサー?ま、何でもいいから入れといてやれ。
さて、インストール作業を続けながらマシンの性能を確かめていきます。
何より感動したのは起動の速さです。
私が常用しているマシンはLANカードやSCSIカードがやたらと挿してあるうえ、メモリも多いので電源ボタンを押してもたっぷり3分は使える状態になりません。このマシンはそういう雑事がないので快速立ち上がりとなっています。
しかし、性能といえば・・・・・。
HDBENCHによる測定をしてみました。
※注意。あえてバージョンが古いもので測定しています。※
3Dmark2000で見たスコアはこれまた驚愕に値するものでした。
72 3Dmarks
ま、事務用マシンとして使うにはこれはご愛嬌という程度のものではありますが。
さて、このマシン、どのような人生を歩むのでしょうね。
幸せなマシンになればよいと願うものです。
本日のまとめ
おっと、Minervaの症状に似ているぞ。何だかいやな予感です。
ビデオカード(とCPUとメモリ)しかささっていないマザーボードに電源を入れて、BIOSメニューに入ってみます。
案の定、Floppy Disk Access Control の設定は Read Only になっていました。
この事件もまた、私の無知蒙昧によったもののようです。
この負の資産をどうしたものでしょう?(01.03.12追記)