仕事から帰って、服のポケットに入ったままの携帯電話にメールが着信していました。
どうせ決まった友人だろうとタイトルを見ると
!広告!!連絡
となっています。(それ以降は開いていないので読めませんが「!広告!!連絡方法無!」となっています。)
時刻は21時49分でした。
初めて私のアドレスに入った迷惑メールでしたが、これが悪夢の始まりでした。
私の携帯メールアドレスは、買った当時からNiftyServeとおそろいのアドレスです。
kasicomo@docomo.ne.jpというアドレスも空いていたのでどちらがよいか迷ったのですが、自分を表していて覚えやすいので、長く使ってきました。
他のドコモ携帯には迷惑メールがよく入っているのに、私にだけ迷惑メールが来なかったのはアドレスの@の前に一つピリオドを含んでいたからだと思っています。
それが、最初のメール着信から2時間の間に22時22分、22時46分、22時48分、23時08分、23時19分、23時31分と6本もの迷惑メールが着信しました。
ここまで来ると「迷惑」なんてなまやさしいものではなくて「いやがらせ」「ストーカー」「犯罪者」ですね。
どうやら犯罪者の群れの犠牲者リストに私のアドレスが載ってしまったもののようです。
大切にしてきたメールアドレスを防衛するために、ついに私は立ち上がりました。
迷惑メールの主に仕事もできないほど大量の迷惑メールを送りつけてやりたい気分です。おっとそれでは私が犯罪者。
結局、対策は簡単で
ドコモの対策ページに載っていた設定方法で対策を施しました。
具体的には自分の携帯の端末で
(I)Iモードメニュー
(7)オプション設定
(1)メール設定
(6)メール指定拒否・指定受信
と、たどっていき、「iモードからの全てのメールと、それ以外の指定するアドレスからのメールのみ受信する(ドメイン指定もできます)」
という選択肢を選びます。
その下の10個ある入力窓に、あらかじめ調べておいた主要な相手のドメイン名を入力します。
パスワードを入力して更新をかければ終わり。
1月10日から始まったこのサービスは、私の敵にはかなりの効果があった模様です。
2時間に7通という異常な迷惑メールはぱったり途絶えました。
が、朝になってみると1通ezwebのメールアドレスのものが入っていました。
ううむ。これは盲点でした。
ezwebには私の連絡先となる人々がいくらか入っています。
私はまさか、迷惑メール業者が携帯電話を操って親指でパチパチとメールをこさえているとは思っていなかったので、ezweb.ne.jp及びdocomo.ne.jpは信用できると思っていたのです。
それでは昨日の私の敵は何だったのでしょう?
7通の迷惑メールのアドレスはいずれも***@jp-t.ne.jpとなっていました。
(メールを単に開封せず、返信メールを作りかけた状態にすると相手のメールアドレスが読めます。私は携帯電話で直接迷惑メールを開封していません。)
jp-t?知らないなぁ。
調べたところ、
[ネットワークサービス名] スカイウォーカー
[組織名] ジェイフォン東日本株式会社
ということのようです。
知らない方が失礼か?
もちろん、docomoやezwebのユーザーが善良で、jphoneのユーザーが悪質であるというお話ではありません。
あくまでもシステムを運用・提供する会社として、悪質な運用方法を排除するという姿勢を見せて欲しいものです。
そう言う意味では以前から電話関係の最新技術は「ダイヤルQ2」「パーティーライン」「伝言ダイヤル」「出会い系サイト」「迷惑メール」そして最近では「ワン切りコール」と、常にロクでない使われ方をされてきた歴史があります。そういえば、先日訪ねてきた怪しいセールスマンも発信者番号通知を巧妙に利用していました。
当のdocomoも困った顔をしています。
しかし、それらの陰で最も大きな利益を得てきたのは、犯罪者・準犯罪者の群れではなくて、当の電話会社だったのではないでしょうか。
私には、迷惑メール業者が高価で巧妙なシステムを構築してせっせとメールを送りつづける事にメリットはないと思われるのです。
この年末年始にも電話会社は上記の私が取った対策以外に、大量の宛先不明メールのブロック、悪質業者への仮処分・損害賠償等の法的措置、そして「今後発売される対応端末での」選択受信機能の提供など、様々な対策を取ってきています。
しかし、根本的なところでdocomo端末を装ったメールをdocomo内に流通させてしまったり、私に届いたような「!広告!」を冠した、いわば「礼儀正しい」迷惑メールを自動削除する機能を提供しないなど、まだまだ甘い部分があるようにも思います。
何より、最大の対抗策は「メールアドレスを予測されにくい、複雑なものに変えましょう」だなんて、携帯メールの快適さを根こそぎ否定するものではありませんか。
挙句に新しいサービスに対応した新しい端末をお求めください!毎度ありがとうございました!!と来るかな。
しまいにゃ他社の携帯メール機能はセキュリティが甘いおそれがありますので、お友達にもドコモの携帯電話を薦めてあげてください。という囲い込みに進まなきゃいいけど。
いやはや、「お上はやってくれない。」式の愚痴をいくら並べても尽きる事はありませんので、今後とも迷惑メール集団と戦いつづけることを誓って、ひとまずの締めくくりとしましょう。
今のところ、朝6時の8通目以降、迷惑メールは入っておりません。
知人の中では唯一のJ-phoneユーザーに、ジェイフォンは受けないからね。と、事情を話すと、
jp−tはJphone東海だから、中国地方だけ受けるならjp−nを受けるといいですよ。とアドバイスを頂きました。ちなみにjp−kはJphone近畿だそうです。
そういえばezwebもe6.ezweb.ne.jpとかいった前置きがついているような気がします。
知人のドメインを調べるとPrefix付きが2名、前置きなしのezweb.ne.jpが1名です。
迷惑メールは今のところ前置きなしezwebですから、知人のうち1人だけ我慢してもらわなければなりません。
早速、iモードメニューを開いて、これらのアドレスを登録し直しました。
10件まで登録できる着信指定ドメインはあと2つを残すのみです。これを超えて事態が複雑化したら防御の方法は限られてきます。が、中国地方にも準犯罪者集団がいるのでしょうか?中国地方にもターゲットがいると思っているのでしょうか?
さあこい。私はまだまだ戦うぞ。
(02.02.19追記)
囲い込みはシステム的には簡単なことですし、ユーザー数で優位を保っている間にそんな行為をすれば効果的ではありますが、長期的にはユーザーに見放される元になり、全国的な通信インフラの停滞を招くでしょうから、今回のNTTの対応は当然にして大英断だったように思います。
しかし、迷惑メール業者って、何だったのでしょうね。儲かっているのでしょうか?
(02.06.04追記)