東京特許許可局

-我が家の発明珍騒動-


特許申請をひとつしてみました。
若い頃には「発明」をなりわいとしてみたいとか、ぼんやりと想っていたわけですが、実際に調べて見ると審査や特許権の維持にはけっこうお金がかかるので、ちょいと趣味で特許を取ってみるというわけにはいかず、無期限棚上げとしていた趣味でした。

そこへ奥様の命が下りました。
「ちょっと私が発明したことがあるけん、特許を取ってみて。」
ちょっと特許をって、ちょっとで済むわけはないがな。

しかし私も考えました。
昔から夢であったものに手を伸ばすにはコレはひょっとしてまたとないチャンスではないでしょうか。
特許申請をするのは、やってみれば案外簡単です。お金も怖ろしいほどはかかりません。
冒頭の話と違う?まあそうですね。その違いは読み進むうちにわかっていただけるでしょう。

今回、ウチの奥様が考案した特許申請をここに書いてしまってはいろいろと差支えがあるので、ここでは私が昨年考案した「廃熱還流式省燃費装置」(商品名:Boost Airintake Kumapooh Aspirator)を特許申請の形に書いてみましょう。







【書類名】特許願
【整理番号】001
【提出日】平成18年4月1日
【あて先】特許庁長官殿
【国際特許分類】
【発明者】
 【住所又は居所】岡山県津山市熊野町9丁目90000番地
 【氏名】熊野風゜太郎
【特許出願人】
 【識別番号】
 【住所又は居所】岡山県津山市熊野町9丁目90000番地
 【氏名】熊野風゜太郎
 【電話番号】0868−○○−○○○○
【提出物件の目録】
 【物件名】特許請求の範囲 1
 【物件名】明細書     1
 【物件名】図面      1
 【物件名】要約書     1




上の空白が妙に大きいのは印紙を貼るところです。


【書類名】 特許請求の範囲
【請求項1】
 内燃機関を動力とする車輌に取り付けて、廃熱により温められた空気を燃焼用空気に還流することにより、省燃費効果を得る空気吸入装置。
【請求項2】
 上記の空気吸入装置において、高出力が必要な場合に温度の低い空気を取り入れ、省燃費効果よりも高出力を得ることを優先するよう自動的に空気の流路が変更される空気吸入装置。






【書類名】 明細書
【発明の名称】 廃熱還流式省燃費装置
【技術分野】
 【0001】
  この発明は、内燃機関を動力源とする車輌の燃料消費を抑制することを可能にする空気吸入装置に関するものである。
 【背景技術】
 【0002】
  従来、4輪自動車に用いられる内燃機関の空気取り入れ口は、エンジンルーム上方、ラジエターより前方の、極力外気温に近い空気を取り入れるのに適した位置に配置されていた。
 また、2輪車においても空気取り入れ口は、座席の下などのエンジンの廃熱を極力吸入しない位置に配置されていた。
 これは、エンジンの廃熱を吸入することによって、吸入空気の体積と、爆発後のガスの体積との比が小さくなり、エンジンの出力低下を招くため、これを避ける目的で極力外気温に近い空気を吸入する構造になっているものである。
 【0003】
  内燃機関の燃料消費を抑制する技術としては、従来から希薄燃焼、電子制御化、バルブタイミング制御、燃焼室形状の工夫等が実用化されている。
 【発明の開示】
 【発明が解決しようとする課題】
 【0004】
  市販されている内燃機関を用いた車輌は、汎用的な用途に供するため、出力確保のための設計が混在しており、燃料消費の抑制に着目した場合、至適な構造にはなっていない。
  本発明は、既存の車輌に後から取り付けるだけで、内燃機関の燃料消費を抑制し、その結果として運転コストの軽減、大気の浄化、二酸化炭素排出の抑制の効果を得る為の装置である。
 【課題を解決するための手段】
 【0005】
 本発明は、エンジンの廃熱を吸入するための吸入口と、吸入した高温の空気をエアクリーナーの位置まで導くダクトによって構成された空気吸入装置である。本発明の吸入口を、ラジエターないしエンジンのシリンダー付近に設置し、ダクトをエアクリーナーの吸入口の直前まで導くことにより、外気温より高温の燃焼用空気をエンジンに供給することを可能とし、かつ、その温度はエアクリーナー及びキャブレターまたは燃料噴射装置に悪影響ないし危険を生じさせない程度に留まることを特徴としている。
 【0006】
 また、請求項2に記載の発明は、上記ダクトとエアクリーナー吸入口の間にエアクリーナー吸入口の20%ないし30%の断面積を持つ空隙を備えることにより、高出力を必要とするエンジン回転数が高い状態にあっては、自動的に吸入空気の温度を外気温近くまで低下させ、省燃費効果を抑制してエンジン本来の動力性能を回復させることを特徴としている。
 【発明の効果】
 【0007】
 本発明の装着により、エンジンは外気温よりも高温の空気を吸入し、しかも吸入空気の温度はラジエターを通過する空気の温度を上回ることはないため、外気温より5℃ないし25℃の範囲で高温となった空気をエアクリーナーまで導く効果がある。吸入空気の温度の上限が限定されているため、エアクリーナーないし燃料噴射装置に損傷を与えたり、火災が発生するおそれはなく、エンジン出力が減殺されたりエンジン損傷につながるおそれもあるノッキングの発生可能性も限定的である。
 本発明により、外気温より5℃ないし25℃の範囲で高温となった空気を吸入した場合、キャブレターの場合空気の密度の減少により、ベンチュリー効果が減少し、燃料の噴射を抑制する。電子式燃料噴射装置の場合、電子制御装置により流入空気の温度及び酸素濃度を測定して燃料噴射量を決定しており、本発明の装着によりキャブレターの場合と同様に自動的に燃料消費が抑制される効果がある。
 【0008】
 また、請求項2に記載された発明に係る空気吸入装置は、自動車が高速運転する場合、及びエンジン回転数が高い場合は、エアクリーナ吸入口における吸入空気の流速が高くなるため、請求項2に記載の空隙と、請求項1に記載するダクト内の圧力差が大きくなり、自動的に請求項2に記載する空隙からの吸入空気量の割合が増加するため、吸入空気の温度は低下する。その結果、自動的に省燃費効果を抑制し、エンジンの本来の出力を確保するようにその動作を変更することを特長としている。
 【発明を実施するための最良の形態】
 【0009】
 以下、本案を実施するための最良の形態を説明する。
 (イ)本発明のうち、廃熱吸入口は漏斗状にやや広がった円筒形が望ましく、堅牢で高温に曝されても劣化しないアルミニウム、鉄などの金属性のものを用いるのが最適である。
 (ロ)本発明のうち、ダクト部分には、コイル状の金属線をアルミニウム箔で覆った蛇腹状の筒を用いることが最適である。ダクトの全長は50cm程度以内であるのが通常であり、蛇腹構造を伸縮させることにより多様な自動車に装着可能とする。また、ダクトが長すぎる場合はペンチ等で金属線を適宜切断することで必要な長さを得る。
 (ハ)本発明の装着は、廃熱吸入口を、水冷式の機関にあってはラジエター直近後方、空冷式の機関にあってはシリンダブロック後方に固定し、ダクトにより吸入空気をエアクリーナー吸入口まで導く。エアクリーナー吸入口には、本製品のダクトとの間に断面積にして20%ないし30%の空隙を設ける。廃熱吸入口の位置、及びエアクリーナーとの間の空隙については、廃熱の温度及び空気吸入量に応じて適宜決定すればよく、厳密な調整を要しない。
 【図面の簡単な説明】
 …略…
 【符号の説明】
 …略…

【書類名】図面
 【図1】
 …略…

【書類名】要約書
 【要約】
 【課題】内燃機関を利用する自動車において、廃熱を還流させることにより省燃費効果を発揮し、また高出力を要求される場合にあっては自動的に省燃費効果よりも高出力を得ることを優先する空気吸入装置を提供する。
 【解決手段】内燃機関のラジエターまたはシリンダブロックから排出される廃熱により、外気温より5℃ないし25℃の範囲で暖められた空気を吸入し、エアクリーナーまでダクトで導く。これにより吸入空気の密度が減少し、燃料噴射装置における燃料噴射を抑制することにより省燃費効果を得る。
 エアクリーナーと上記ダクトの間に空隙を設けることにより、高出力を要求する場合には自動的にエアクリーナー吸入空気の温度を低下させ、省燃費効果を抑制するとともに出力確保を優先させる効果を得る。
 【選択図】図1

これだけ、といえばこれだけですね。私の特許申請はA4用紙にして20枚ぐらいなものでした。
ひとつフザケた試みとして、申請書の中に白黒でイラストが必要になってくるのですが、どうせイラストが下手な私のことですし、かといって製図道具もCADも持ち合わせていないので、意地になってMicrosoftWordのオートシェイプを駆使してイラストを作りました。 写真の上に丁寧にオートシェイプの曲線を乗せていって、陰影までオートシェイプで描き、何となく雰囲気が描けた所で写真を削除して完成しました。

出願料は16,000円、「特許印紙」で納めます。と、特許印紙ってどこで売っているの?
特許印紙は津山郵便局にありました。しかし、買うのは結構勇気がいります。今回は妻が買いに行ったのですが、「(特許?あなたが??さぞかし大発明でしょうね!!)」という視線に耐えなければなりません。
数日後には「特許庁長官殿(!)」と大書した封筒を特許庁宛に書留で郵送するわけですから、これまた、好奇の視線に曝されるはめになります。

さて、奥様の発明とは、とある趣味の分野のことで、申請から1ヶ月近くたったある日、受付番号を記したハガキが届きました。
そこで、この「PAT. PENDING」の発明を、その世界で最もよく知られているメーカーに、メールで売り込みをかけてみました。

特許申請中!(写真は一部数字を消しています)
ものの本には、こういう売り込みは20社ぐらい巡ってもうまく行かないことが多いとされていたのですが、1社目で早速返事があって、「当社でも今後力を入れて行きたいと考えていた分野なので、ぜひお会いして使い方を見せてもらいたい」と、あっという間に津山まで来ていただく話に進んでしまいました。

さて奥様は大騒ぎです。普段はおもちゃ箱をひっくり返したような状態の我が家を猛然と片付け始め、レースのカーテンを買い替え、家具の配置を総入れ替えし、くたびれたカーペットを片付け、子供たちはリビングで遊んではいけないと戒厳令です。ちょっと待てよ、努力の方向が違うがな。もっと発明のほうを向いて仕事をせんかい。

桜の花が満開の頃に津山にやってきた、その企業の開発マネージャーの方は、もの静かで知的な人でした。
「私も若い頃は自分で特許申請をしてみたりしてました。」「弁理士さんは、難しい用語をちりばめた、難解な申請を書くものですが、この申請は読みやすくて、何が書いてあるかよくわかりました。」
ちょっと褒められたようにも聞こえますが、要はプロはそんなベタベタな特許申請は書かないということですね。

「請求項1から請求項3までは、既存の製品の材料変更ですから、審査を通ることは難しいと思います。」「請求項4は、先行技術調査をしたわけではないのではっきりしたことはいえませんが、特許になる可能性があります。」「しかし、この分野は市場が狭く、請求項4を実現するには相応にコストがかかるので、利益にならない可能性も高いと思います。」
やんわりと、しかし手厳しい批評です。実際の所書いていた私自身もそういう印象を持っていました。そんなことで津山までおびき出して済まなんだ。

結局は、特許になる見込みも薄い、特許になってもわが社と契約する可能性は低い、しかも仮に契約になっても製品のユーザー数を考えればロイヤリティーがコストに見合うだけの額になるとは思えない。という話でした。
そこまでわかっていて、なぜ我が家まで開発マネージャーが訪ねてきたのかというと、まさにそういうものを開発するにあたって、どんな困難があるか、何が障害になるか、といったことのモニターになるということでしょう。

お客様が帰ってから、頂いた名刺にあった名前を特許検索システムに入力したら、出るわ出るわ、発明者として年間に何件もの特許を申請している人でした。その人の発明品が我が家にもいくつかありました。
どうやら私たちから見れば神様のような人が、我が家に降臨したということのようです。

この企業からは、サンプルを送った謝礼として、大量の自社製品を送っていただきました。開けてガッカリの発明の対価としては破格の待遇だと思います。


発明協会岡山県支部で、特許の無料相談をしているというので、あえて津山に事務所を開いておられる舩曳先生が当番の日を選んで行ってみました。
弁理士の先生といえば、年配で、どちらかといえばほっそりした学者タイプの人を連想していたのですが、われらが舩曳先生は恰幅がよく、若々しい快活な方で、親身に相談に乗ってくださいました。

「ほう。自分で申請された。それは結構です。」
「特許申請をされた個人の方は、発明協会で先行技術調査を無料で行う補助事業があると思いますから、今後の方針を立て、審査に備えるためにも先行技術調査をされることをお勧めします。」
「自分で事業化する発明なら、人の特許を侵害しないためにも、特許を取ること、先行技術の調査をすることが必要です。商品を売り出してから人の権利を侵害していることがわかっても、知らなかったじゃ済まされない。知的所有権の世界は厳しいのです。企業はそういう意味でも特許を活用します。特許には防衛的な意味もあるのです。」

特許申請は年に何万件も出されますが、約半数は審査にもかけられず、消え行く運命にあるそうです。これは私たちの体験からもうなずけます。
先生はあまり私の特許申請に目を通されず、また、弁理士としてこの申請をものにするための仕事を引き受けることにも消極的な様子でした。
何しろ申請、審査、特許料という形で特許庁に30万円ほどを支払い、長い期間と努力をかけて弁理士の手数料も含めて最低70万円ほどの支出をした後に、それが報われるほどの収入を生む保証はないわけです。
それだけのお金があって、それがあなた方に大切なお金であるならば、そのお金で旅行にでも行った方がいいですよと。

しかし、決してこれは皮肉な言い方ではありません。事実は限りなくそれに近いでしょう。とりわけ世の中の非常に限られたユーザーをターゲットとする発明に関しては、事業化して利益にもって行くチャンスは非常に少ないと思われます。

しかしまた、先生はこうも言うのです。
宝くじだって買わなければ当たらない。お金の余裕があって、夢を持っているなら、世の中の全ての家にいきわたるような商品を発明し、その特許を取ることにかけてもいいじゃないですかと。
「私(舩曳先生)は基本的には個人の依頼を受けないことにしていますが、本当によい発明をして、どうしてもということであれば、仕事を引き受けます。そういう人は、今でも幾人か活躍していて、仕事を引き受けています。」

時間を大幅にオーバーしてまで、親身に相談に乗ってくださった先生ですが、最後に私がお礼と感想をこういう風に言いました。
「特許申請は、意外と簡単に受けてもらえたのですが、やっぱり審査を通るというのはずっと難しいことなのですね。」
すると先生は、率直にこうおっしゃいました。
「ええ。極端な話、様式さえ満たしていれば、晩飯のおかずを記述して出しても受け付けてくれますから。」
この件の顛末は、くしくもこの一言に集約されてしまったような気がしてなりません。

いいえ、私はこんなことではくじけません。
少年の頃からの夢を指をくわえてみていた私が、実際に手を伸ばし、それがどういうものであるか知り、どこに気をつけたら次はうまく行くかを知ることが出来たのですから。それはわずかではありますが知的所有権の世界への飛翔と言えるでしょう。
桜の季節に企業の開発マネージャー氏が訪ねて来てくださってから半年が経ちました。
先行技術調査を行って、自分たちがどのくらいイイ線を行っていたか確かめる仕事を残しながら、この件としてはいい思い出になりかけていた、そういう時期になって、開発マネージャー氏からメールがありました。

どこでも指定の所でいいですから、特許部門の担当とともにお会いしたいとの由。
ありがたいのは場所が自宅でなくてもよいことです。お客様の来訪は嬉しいことですが、自宅だとまたしても家庭内に戒厳令をしく必要が起こりますから。
そういうことで、駅の近くの喫茶店でお会いしましょうという運びになりました。

久々にお会いした開発マネージャ氏はあいかわらずもの静かな様子で、シャキシャキで愛想のいい特許担当の方と好対照をなしています。早速手土産の新商品や開発中の新製品の資料を見せていただきました。
その中の1つは確かに私が(奥様の名前で)特許申請したものが工夫を重ねて具現したものでした。頭の中でモヤモヤと考えていたものが短期間のうちにこうして具体的な商品として形をなしています。

また、春の訪問の時に開発中の商品や製法についていろいろと口を出していた内容についても、様々な形で製品に織り込んでくださっています。我々はその開発力や、自分たちの考えがモノとして具体化していることに、ただただ感心して聞き入っていました。

そうして話は特許の件に及びました。
申請中の特許は、春に話したように、審査を通して利益につなげていくにはまだまだ困難が伴うが、社内の特許の専門家に尋ねたら非常に限定的な形ではあるが審査を通して権利になる可能性を残しているので、我々(私と奥様)が資金や先行きの見通しに限界があって先に進めないのであれば、代わって会社が出願人となって審査を通るように努力してみたいというのです。
特許をカジッた私が、そこで念を押しました。発明者は妻であるとして、出願人が会社に代わるということは、審査を通ったあかつきには権利を行使するのは会社ということになりますね。
もちろんこれは権利(になるかもしれないもの)の譲渡ですから対価が支払われます。
オイ、発明者。どうする?

私たちの気持ちは決まっていました。特許庁に送ってしまった特許印紙の額以上のものが返ってきたらいずれにしてもOKだったのです。
それよりも、自分たちの考えたもの(そのものでないにしても似たもの)がこうして形をとって世の中に出て行くことに感動を覚えていました。それと開発マネージャー氏の人柄と商品作りに対する真剣な姿勢に好感を持っていました。
自分の書いた特許申請が、企業の力を得てホンモノの特許になろうとしているなんて、はじめてやってみた申請にしてはどえらい快挙です。私はそのことだけでも十分満足しています。

今回のまぐれ当たりのポイントは、まだ余り人に知られていない発展途上の分野であるということ。申請日がわずかではあるが早かったこと。他社と競っている分野のため、放置していては危険なこと。ぐらいですか。
私たちの特許申請に何か価値があるとすれば、その危険性を排除するための価値でしょう。ひょっとしたら真面目に仕事をしている人たちの足を引っぱってしまったのかもしれないと思います。
まあそこはそれ、このホームページの読者ならお察しのように、アイデアは豊富だが根気のない私のことですから、企業をまたにかけて利益を追求するわけでもなく(そんなんじゃ発明家には向いていません)、ホームページのネタに上った時点でこの趣味は終了なのだと思っていました。

奥様のたわごとから足掛け10ヶ月、かけだし発明家(ボクの発明じゃないが)は絶好の落としどころを得て非常に満足です。(07.10.26追記)
今回の特許申請の図面


こういう商品になりました。

厳密に言えば奥様の特許がまんま商品化したわけではないのですが、自分たちの思いがこうして形になるのって楽しいですね。
(08.10.17追記)
その後も私の申請した特許は会社の弁理士の手によって審査の手続きが進められ、拒絶されたり補正したりしながら話が進んでいました。
そして今日、特許査定になりましたというメールを頂きました。
こんなん貰えるらしい

足掛け3年、多くの人の手を借りながらも、私の書いた特許申請書はこうして特許になりました。
特許ビギナーの私としては望外の喜びです。
(10.08.20追記)
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