Arduinoの基本命令
<データ型>
配列
配列(array)は変数の集まりで,インデックス番号(添え字)を使ってアクセスされる。
boolean (論理型)
ブール型はtrueかfalseどちらか一方の値を持つ。
int (整数型)
int型は,数値に対してもっともよく使われる型で,値は2バイトで格納される。値の範囲は-32768から32767まで。
void
一般的なArduinoプログラミングにおいて,voidキーワードは関数の定義にだけ使われる。voidはその関数を呼び出した側に値を返さないことを意味する。
<関数>
setup()
setup()はArduinoボードの電源を入れたときやリセットしたときに,一度だけ実行される。変数やピンモードの初期化,ライブラリの準備などに使う。省略はできない。
loop()
setup()で初期値を設定したら,loop()に実行したいプログラムを書く。そのプログラムによってArduinoボードの動きをコントロールする。loopという名前のとおり,この部分は繰り返し実行される。省略はできない。
<制御構造>
for
for文は波カッコに囲まれたブロックを繰り返し実行する。様々な繰り返し処理に活用でき,データやピンの配列と組み合わせて使われることがある。
for (初期化; 条件式; 加算) {
//実行される文;
}
まず初期化が一度だけ行われる。処理が繰り返されるたびに条件式がテストされ,trueならば波カッコ内の処理が実行され,加算が行われる。次に条件式がテストされたときにfalseならば,そこでループは終了する。
while
whileは繰り返しの処理に使う。カッコ内の式がfalseになるまで,処理は無限に繰り返される。条件式で使われる変数は,whileループの中で,値を加えるとかセンサの値を読むといった処理により変化する必要がある。そうしないと,ループから抜け出すことができない。
while(条件式){
// 実行される文
}
if else
if else文を使うと複数のテストをまとめることでき,単体のifより高度な制御が可能となる。 elseに続けてifを書くことで,さらに複数のテストを書くことができる。trueとなるif文にぶつかるまで,テストは続く。trueとなったif文の波カッコ内が実行されると,そのif else文全体が終了する。trueとなるif文がひとつもない場合は,(ifの付いていない)else文が実行される。
if (条件式) {
// 動作A
} else {
// 動作B
}
<デジタル入出力>
pinMode(pin, mode)
ピンの動作を入力か出力に設定する。
pin: 設定したいピンの番号
digitalWrite(pin, value)
HIGHまたはLOWを,指定したピンに出力する。
pin: ピン番号
value: HIGHかLOW
<時間関数>
delayMicroseconds(ms)
指定した時間(マイクロ秒単位)だけプログラムを一時停止する。(1秒は1,000,000マイクロ秒。)
ms: 一時停止する時間(マイクロ秒単位)
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