技術・家庭科


昭和33年学習指導要領(昭和37年実施)


第二次世界大戦後の科学技術の急速な進歩に伴う産業の発展が,わが国にも高度経済成長をもたらし,科学技術教育の規模拡大と水準の向上が求められるようになった。そこで,それまでの「職業・家庭科」を改め,図画工作科においてとりあつかわれてきた生産的技術に関する部分と合わせて「技術・家庭科」を編成することになった。

目標

生活に必要な基礎的技術を習得させ,創造し生産する喜びを味わわせ,近代技術に関する理解を与え,生活に処する基本的な態度を養う。

年間授業時数

各学年105

領域構成と履修方法

(男子向き)
1年 設計・製図,木材加工・金属加工,栽培
2年 設計・製図,木材加工・金属加工,機械
3年 機械,電気,総合実習

(女子向き)
1年 調理,被服製作,設計・製図,家庭機械・家庭工作
2年 調理,被服製作,家庭機械・家庭工作
3年 調理,被服製作,保育,家庭機械・家庭工作

・男子向き,女子向き別,学年別に示された内容はすべて取り扱う。





第8節   技術・家庭
 
 
第1 目  標
 
1 生活に必要な基礎的技術を習得させ,創造し生産する喜びを味わわせ,近代技術に関する理解を与え,生活に処する基本的な態度を養う。
 
2 設計・製作などの学習経験を通して,表現・創造の能力を養い,ものごとを合理的に処理する態度を養う。
 
3 製作・操作などの学習経験を通して,技術と生活との密接な関連を理解させ,生活の向上と技術の発展に努める態度を養う。
 
4 生活に必要な基礎的技術についての学習経験を通して,近代技術に対する自信を与え,協同と責任と安全を重んじる実践的な態度を養う。
 
 以上の目標の各項目は,相互に密接な関連をもって,全体として技術・家庭科の目標をなすものである。1は,基礎的技術について主として実践的活動を通して学習させ,必要な知識,技能,態度を身につけさせるという技術・家庭科の総括的目標であり,2,3,または4のいずれかにかかわる指導においても常に1が根底にならなければならない。
 
 
第2 各学年の目標および内容
 
 生徒の現在および将来の生活が男女によって異なる点のあることを考慮して,「各学年の目標および内容」を男子を対象とするものと女子を対象とするものとに分ける。
 
 A 男子向き
 
 〔第1学年〕
 
 1 目   標
 
(1) 設計・製図,木材加工・金属加工,栽培に関する基礎的技術を習得させ,考案設計の能力を養うとともに,技術と生活との関係を理解させ,ものごとを合理的に処理する態度を養う。
 
(2) 設計・製図では,簡単な図面を正しく読んだり描いたりするのに必要な基礎的技術を習得させ,ものごとを計画的に進め,精密,確実に処理する態度を養う。
 
(3) 木材加工・金属加工では,木材製品や金属製品の製作に関する基礎的技術を習得させ,造形的な表現能力を発展させるとともに,作業を安全かつ協同的に進める態度を養う。
 
(4) 栽培では,栽培に関する基礎的技術を習得させ,栽培技術と自然環境との関係を理解させることともに,作物を合理的に育成する態度を養う。
 
 2 内   容
(1) 設計・製図
 木材製品や金属製品の考案を表示するのに必要な技術の基礎的事項を,主として「日本工業規格製図通則」に基いて指導し,これらがある程度習得された後は,「(2)木材加工・金属加工」の「(実習例)」にあげた製作学習と合わせて指導する。
 
 ア 表示の方法
 
  図面の種類,スケッチによる表示,模型による表示など。
 
 イ 製図用具の使用法
 
  製図板・丁定規・三角定規・ものさし・コンパス・ディバイダ・鉛筆などの使用法および用具の配置など。
 
 ウ 線と文字の使用法
 
  実線・破線・鎖線・アラビア数字・漢字・かな・ローマ字など。
 
 エ 平面図法
 
  線分の二等分,垂線,平行線,線分の任意等分,角の二等分,正三角形,正方形,正五角形,正六角形など。
 
 オ 展開図
 
  三角柱,三角すい,四角柱,四角すい,円柱,円すいなど。
 
 カ 投影法
 
  第一角法,第三角法など。
 
 キ 寸法の記入法
 
  寸法線,寸法補助線,矢印,寸法数字,各種記号,寸法基準線,角度の寸法,円孤の寸法,細部寸法,関連寸法,対弥寸法など。
 
 ク 工作図
 
  用紙の大きさ,尺度,図面の形式,図面の配置,作図の順序など。
 
 ケ 図面と生活との関係
 
  日常生活と図面,日常生活と日本工業規格など。
 
(2) 木材加工・金属加工
 
 木材加工では主として板材,金属加工では主として薄板金を加工するのに必要な技術の基礎的事項を,「(実習例)」にあげたものの製作に即して指導するとともに,考案設計・製図・製作・評価の各段階を追って一貫した指導を行うようにする。特に考案設計の段階においては,製作目的に応じた機能,構造,材料などの研究を行うように指導する。なお,加工法については特殊な工芸技法にわたらないこととする。
 
 ア 木材・金属材料
 
  (木材加工)スギ,マツ,ヒノキ,サクラ,カツラ,ホウ,セン,合板など。
 
  (金属加工)スズめっき鋼板,亜鉛めっき鋼板,黄銅板,銅板,アルミニウム板など。
 
 イ 接合材料
 
  (木材加工)くぎ,木ねじ,カゼイン,合成樹脂接着剤など。
 
  (金属加工)リべット,はんだなど。
 
 ウ 塗 料
 
  ワニス,ペイント,エナメルなど。
 
 エ 木工具・金工具の使用法
 
  (木材加工)のこぎり,かんな,きり,つち,けびき,ねじ回しなど。
 
  (金属加工)けがき針,けがき用コンパス,金切ばさみ,押切,ハンドドリル,折り台,打ち木,ペンチ,はんだごて,鋼尺,直角定規,つち,ねじ回しなど。
 
 オ 工作機械の使用法
 
  のこ盤,かんな盤,糸のこ盤など。
 
 カ 工作法
 
  (木材加工)木取り,のこぎりびき,かんなけずり,穴あけ,くぎ打ち,ねじしめ,接着,組立,塗装など。
 
  (金属加工)けがき,切断,穴あけ,折り曲げ,縁まき,ひずみとり,接合,組立,塗装など。
 
  (実習例)木材加工……本立,庭いす,学校備品など。
 
  金属加工……ちりとり,筆洗,角形容器など。
 
(3) 栽 培
 
 普通の草花類や果菜類などを栽培するのに必要な技術の基礎的事項を,「(実習例)」にあげた作物の栽培に即して指導するとともに,栽培目的に応じた計画・栽培・評価の各段階を追って一貫した指導を行うようにする。
 
 ア 栽培の計画
 
  花だん,野菜園などの設計,目的に基く作物の選定,作付計画など。
 
 イ 気温,水分,風,日照などの諸条件と作物の栽培
 
  種まき・さし木・株分け,自然環境を調整するためのかこい作り・水かけ・うね立て・日おおい・しきわらなどの時期と方法。
 
 ウ 土や肥料などと作物の栽培
 
  作物の根や茎葉などの発育を調整するための中耕・土寄せ・施肥・摘心,枝の仕立,取り入れなどの時期と方法。
 
 エ 作物の病気や害虫とその対策
 
  普通の花だんや野菜園に発生しやすい病気,害虫,雑草などとその簡単な対策。
 
  (実習例)草花類……一,二年草,宿根草,球根など。
 
  果菜類……ナス,トマト・カボチャなど。
 
 3 指導上の留意事項
(1) 「(2)木材加工・金属加工」の実習では,特に工作機械の安全装置や開閉器などに注意して,災害の防止に努める。
 また工具の使用と保管,材料の購入と配分などについては製作の段階において,その管理に関する基礎的な理解を得させるようにする。
 
(2) 「(3)栽培」の学習に用いる立札,さくの柱,簡単な栽培用具などの製作を行う場合は,「(2)木材加工・金属加工」の学習において行うようにする。
 
(3) この学年における授業時数は,「(1)設計・製図」25単位時間,「(2)木材加工・金属加工」60単位時間(木材加工40単位時間,金属加工20単位時間),「(3)栽培」20単位時間を標準とする。
 
 
 〔第2学年〕
 
 1 目   標
 
(1) 設計・製図,木材加工・金属加工,機械に関する基礎的技術を習得させ,考案設計の能力を高めるとともに,技術と生産との関係を理解させ,生活の向上と技術の発展に努める態度を養う。
(2) 設計・製図では,第1学年の「設計・製図」の学習を発展させるとともに,簡単な機械製図に関する基礎的技術を習得させ,工業規格の意義や図面と生産との関係を理解させ,製作意図を正確に表現する能力を養う。
 
(3) 木材加工・金属加工では,第1学年の「木材加工・金属加工」の学習を発展させるとともに,主として工作機械の基礎的な取扱法を習得させ,作業を精密,確実に進める態度を養う。
 
(4) 機械では,機械の整備に関する基礎的技術を習得させ,機械の材料と要素に関する理解を深め,それらを活用する能力と態度を養う。
 
 2 内   容
(1) 設計・製図
 第1学年の「(1)設計・製図」の学習を基礎にし,その応用発展として,主として実際に用いられている簡単な機械製図の基礎的事項を指導し,これらがある程度習得された後は,「(2)木材加工・金属加工」「(3)機械」の「(実習例)」にあげたものの製作や整備の学習と合わせて指導する。なお,製図はすべて鉛筆による製図とし,からす口による墨入れは行わない。
 
 ア 工作図
 
  組立図と部分図,工作方法の表示法,図面の整理法など。
 
 イ 断面図
 
  全断面図,半断面図,部分断面図など。
 
 ウ 複写図,見取図
 
  (複写図)トレースの方法,トレースの順序,青写真など。
 
  (見取図)フリーハンド・プリント・型取りによるスケッチの方法,スケッチの順序など。
 
 エ 製図用具の使用法
 
  第1学年にあげたもののほか,パス,ノギスなど。
 
 オ 機械要素の略画法
 
  小ねじ,ボルト,ナット,ばね,歯車など。
 
 カ 図面と生産との関係
 
  生産工程と図面,工業製品の標準化など。
 
(2) 木材加工・金属加工
 
 第1学年の「(2)木材加工・金属加工」の学習を基礎にし,その応用発展として,木材加工では主として角材,金属加工では主として厚板金および棒材を加工するのに必要な技術の基礎的事項を,「(実習例)」にあげたものの製作に即して指導するとともに,考案設計・製図・製作・評価の各段階を追って一貫した指導を行うようにする。特に考案設計の段階においては,製作目的に応じた機能,構造,材料などの研究を行うように指導する。なお,加工法については特殊な工芸技法にわたらないこととする。
 
 ア 木材・金属材料
 
  第1学年にあげたもののほか,軟鋼板,軟鋼棒,黄銅棒などの金属材料。
 
 イ 荷重と構造
 
  材料の強さ,構造の強さなど。
 
 ウ 接合材料
 
  第1学年にあげたもののほか,次のものを加える。
 
  (木材加工)にかわ,補強金具,ボルト,ナットなど。
 
  (金属加工)ねじなど。
 
 エ 切削油
 
  植物油,鉱油,乳化油など。
 
 オ 塗 料
 
  第1学年にあげたもののほか,ラッカー,合成樹脂塗料など。
 
 カ 木工具・金工具の使用法
 
  第1学年にあげたもののほか次のものを加える。
 
  (木材加工)のみなど。
 
  (金属加工)弓のこ,たがね,やすり,タップ,ダイス,バイト,ドリル,といしなど。
 
 キ 測定具の使用法
 
  パス,ノギス,ゲージ,トースカン,Vブロックなど。
 
 ク 工作機械の使用法
 
  第1学年にあげたもののほか,卓上ボール盤,卓上旋盤,両頭型研削盤など。
 
 ケ 工作法
 
  第1学年にあげたもののほか,次のものを加える。
 
  (木材加工)そりの修正,のみきざみ,相欠きつぎ,組つぎ.ほぞつぎなど。
 
  (金属加工)切断,穴あけ,やすりかけ,旋削,研削,ねじ切りなど。
 
  (実習例)木材加工……簡単な机や腰掛など。
 
  金属加工……補強金具,ブックエンド,ぶんちん,学校備品など。
 
(3) 機 械
 
 自転車,裁縫ミシン,農業機械などを整備するのに必要な技術の基礎的事項を,取り上げる機械に即して指導するとともに,機械の材料や要素は,取り上げる機械と関連させて重点的に指導する。
 
 ア 機械材料
 
  鋼,合金鋼,鋳鉄,軽合金,潤滑油など。
 
 イ 機械要素
 
  締結用(ねじ,リべット,キー,ピンなど。)
 
  軸 用(軸,クラッチ,軸受など。)
 
  管 用(管,弁,コックなど。)
 
  伝導用(べルト,ロープ,鎖,歯車,カム,リンクなど。)
 
  緩衝用(ばね,ブレーキなど。)
 
 ウ 故障の点検
 
  日常の点検,使用中の留意事項,点検の順序,故障の原因など。
 
 エ 分解・組立・調整
 
  工具の使用法,分解・組立の順序,部品の手入れと交換,調整の要領など。
 
 オ 洗浄・給油
 
  日常の手入れ,洗剤の選定,洗浄法,給油の箇所,給油の時期と量,給油法など。
 
  (実習例)自転車,裁縫ミシン,農業機械など。
 
 3 指導上の留意事項
 この学年の授業時数は,「(1)設計・製図」30単位時間,「(2)木材加工・金属加工」55単位時間(木材加工25単位時間,金属加工30単位時間),「(3)機械」20単位時間を標準とする。
 
 
 
 〔第3学年〕
 
 1 目   標
 
(1) 機械および電気に関する基礎的技術を習得させ,近代技術を活用する能力を養うとともに,近代技術と生産や生活との関係を理解させ,生活に処する基本的な態度を養う。
(2) 機械では,第2学年の「機械」の学習を発展させるとともに,主として原動機の取扱に関する基礎的技術を習得させ,機械技術の特性およびそれと生活や産業との関係を理解させ,作業を精密・確実に進め,安全に留意する態度を養う。
 
(3) 電気では,簡単な電気器具の取扱や製作に関する基礎的技術を習得させ,電気技術の特性およびそれと生活や産業との関係を理解させ,作業を精密,確実に進め,安全に留意する態度を養う。
 
(4) 総合実習では,機械,電気その他の既習事項と有機的な関連を図りながら,製作または育成に関する総合的な実習を行い,近代技術を活用する能力を養うとともに,目的に応じて最も適切な方法を選択し,企画し,実践し,さらにそれらをくふう改善する態度を養う。
 
 2 内   容
(1) 機 械
 第2学年の「(3)機械」の学習を基礎にし,その応用発展として,モーターバイク,スクーター,石油発動機,農業機械などの整備や操作に必要な技術の基礎的事項を,取り上げる機械に即して指導するとともに,機械の要素や機構は,取り上げる機械と関連させて重点的に指導する。
 
 ア 機械の要素と機構
 
  運動の方向を変える機構,運動の速度を変える機構,直線運動を回転運動に変える機構,回転運動を直線運動に変える機構,回転運動を動揺運動に変える機構,間断的な運動をさせる機構など。
 
 イ 原動機の種類
 
  2サイクル機関,4サイクル機関など。
 
 ウ 内燃機関の構造と作用
 
  機関主部,燃料装置,点火装置,排気装置,冷却装置,潤滑装置,その他の付属装置など。
 
 エ 潤滑油
 
  モビール油,グリースなど。
 
 オ 故障の点検
 
  日常の点検,起動前の点検,運転中の留意事項,停止後の点検,故障の原因など。
 
 カ 分解・組立・調整
 
  工具の使用法,分解・組立の順序,部品の手入れ,調整の要領など。
 
 キ 起動・運転・停止
 
  起動準備,起動法,速度の調節,停止法,停止後の処置など。
 
 ク 洗浄・給油
 
  日常の手入れ,洗浄の選定,洗浄法,給油の箇所,給油の時期と量,給油法など。
 
 ケ 燃 料
 
  燃料の選定,補給の時期,補給上の注意,補給法など。
 
 コ 機械と生活や産業との関係
 
  生活の能率化と機械の利用,機械技術の進歩が各種産業に及ぼす影響など。
 
  (実習例)モーターバイク,スクーター,石油発動機,農業機械など。
 
(2) 電 気
 
 照明器具,電熱器具,電動機,受信機などの製作や修理に必要な技術の基礎的事項を,取り上げる製品に即して指導するとともに,電気回路要素や電気計器の取扱法は,取り上げる製品と関連させて重点的に指導する。特に製作学習を行う場合は,計画・準備・材料加工・部品検査・組立・配線・試験・調整について一貫した指導を行うようにする。
 
 ア 電気配線図
 
  一般電気用記号,電気通信用記号など。
 
 イ 電気回路要素
 
  真空管,コイル,コンデンサー,抵抗,電源など。
 
 ウ 電気計器の取扱法
 
  回路計による電流・電圧・抵抗の測定,部品検査法,導通試験など。
 
 エ 電気工作法
 
  電線の接続・分岐,絶縁法,配線工作,部品交換法など。
 
 オ 配線器具の点検と修理
 
  屋内配線の方式,許容電流・定格値,電線・コード,開閉器・接続器・点滅器など。
 
 カ 照明器具,電熱器具の製作・点検・修理
 
  (実習例)けい光燈,電気スタンド,電気こんろ,電気アイロンなど。
 
 キ 電動機の保守と管理
 
  (実習例)単相誘導電動機,三相誘導電動機など。
 
 ク 受信機の製作・調整・修理
 
  (実習例)交流式3球または4球ラジオなど。
 
 ケ 電気と生活や産業との関係
 
  生活の能率化と電気の利用,電気技術の進歩が各種産業に及ぼす影響など。
 
(3) 総合実習
 
 次にあげてあるア,イおよびウの実習のうち,いずれか一つを取り上げて指導することとし,近代技術を総合的に理解し,活用するように指導する。また,それぞれの実習においては,必要な資材の購入法,必要経費の計算法,記帳,保管などに関する事項についてもあわせて指導するようにする。
 
 ア おもな機械要素をもつ機械模型などの製作実習
 
  おもな機械要素を含む機構模型や構造模型などの製作を取り上げて,機構の研究を中心にして製作技術を習得させる。なお,ここでは市販の半完成模型教材の使用は避けることとする。
 
 イ 基本的な電気回路をもつ通信機器などの製作実習
 
  基本的な電気回路を含む拡声装置,交流式3球または4球ラジオなどの製作を取り上げて,電気回路の研究を中心にして電気工作技術,試験・調整の技術を習得させる。
 
 ウ 農業機械の操作・運転などを含む作物の育成実習
 
  石油機関や電動機を装備した耕うん機,揚水ポンプその他の農耕用機械を使用したり,電熱温床などを設けたりして,栽培法の機械化や電化を中心にして実習させる。
 
 3 指導上の留意事項
(1) 「(1)機械」でモーターバイク,スクーターの学習を取り上げる場合は,車両の操縦技術を主目的にした指導を避けるとともに,交通法規にじゅうぶん留意し,事故の防止に努める。
(2) 電動機,受信機の学習を「(3)総合実習」で取り上げる揚合は,「(2)電気」では省くこととする。
 
(3) この学年における授業時数は,「(1)機械」25単位時間,「(2)電気」45単位時間,「(3)総合実習」35単位時間を標準とする。
 


前のページへもどる