2023.7.5  (Wed)

恒例になった北海道遠征登山も5年目です。
今回も敦賀港からフェリーにて苫小牧東港へ(約20時間30分)

すずらん ドックラン
敦賀港を3日23:55発の「すずらん」に乗船 ドックランが有るのを初めて知った。

すいせん 夕日
4日午前10時過ぎに「すいせん」とすれ違う。 残念ながら、雲の中に沈んだ夕日


4日20:30に苫小牧東港に入港し、雌阿寒温泉登山口まで走り車中泊。

早朝、フレベツ林道登山口まで行き、そこから雌阿寒岳(1,499m)に登りました。

天候 晴れ、稜線では心地良い風。  登山口気温 15度。

[ ルート図 ]
GPSログ

 

[ グラフ図 ]
グラフ図

 

フレベツ林道駐車場 林道分岐
フレベツ林道(東)登山口駐車場 直ぐにある林道分岐を右へ

登山口 1合目
林道を約600m歩くと湖畔コース登山口 北海道で合目表示が有る山は少ない。

3合目 ハクサンシャクナゲ
ヒグマが住んでいそうな雰囲気の3合目 ハクサンシャクナゲ

ゴゼンタチバナ 剣ヶ峰
ゴゼンタチバナ(御前橘・ミズキ科) 尖った剣ヶ峰が見えて来た。

エゾイソツツジ 剣ヶ峰
エゾイソツツジ(蝦夷磯躑躅・ツツジ科) 剣ヶ峰は巻いて行く。

阿寒湖と雄阿寒岳 阿寒富士
振り返ると阿寒湖雄阿寒岳 7合目で阿寒富士が見えた。

雌阿寒岳も見えて来た コマクサ
阿寒富士の右に雌阿寒岳も見えて来た。 今年初めてのコマクサ(駒草・ケシ科)

剣ヶ峰分岐 活火山の風景
剣ヶ峰分岐からの眺め。 荒涼とした活火山の風景だ。

近づく雌阿寒岳 メアカンキンバイ
近づく雌阿寒岳 メアカンキンバイ(雌阿寒金梅・バラ科)

メアカンフスマ 火口縁上の道
メアカンフスマ(雌阿寒衾・ナデシコ科) 火口縁の道に合流した。

青沼と阿寒富士 雌阿寒岳山頂
青沼噴煙阿寒富士の見たかった風景
前回はガスの中だった。
雌阿寒岳山頂(1499m)
北海道遠征1座目を現したつもり。

噴煙 剣ヶ峰へ
岩壁から噴煙がモウモウと! 剣ヶ峰に向かって下山する。

剣ヶ峰 剣ヶ峰山頂
このコースに来て良かったと思える光景 剣ヶ峰山頂(1328m)だが、岩場まで行ってみよう。

岩場 コマクサ
岩場でこの景色を眺めながら昼食 コマクサも咲いている。

エゾシマリス イワブクロ
エゾシマリスが穴に逃げたので、隠れて待っていたが
用心深くてなかなか出て来てくれませんでした。
イワブクロ(岩袋・ゴマノハグサ科)

倒木 倒木処理中
駐車場から2km程下った林道に朝には無かった倒木が!!
110番したが、ここは国立公園だが某財団が所有していて処理には夕方まで掛かる。
そこで、一旦派出所まで送ってもらい、林野庁と調整して頂き、林道の反対側から入って行くことになった(約15km)。
この大きさなら人力で処理できるということで林野庁職員4人で処理して頂きました。大変お世話になりました。


明日の白雲岳天気予報が雨だったので、登山は中止し、昨年お世話になったホンダディーラー店にお礼のご挨拶に行き、昼食はトリトンで北海道の寿司を満喫。
7日の天気予報が一番良かった十勝岳を目指し、最近有名になった「青い池」へ立ち寄ったが、観光客の多さにビックリでした。

青い池 青い池
青い池 花嫁さんの撮影も行われていた。

キタキツネ 吹上温泉
人間に慣れて、餌を求めるキタキツネ
痩せていると思ったが、夏毛に生え変わり中らしい。
いつもの吹上温泉・無料露天風呂

7日も天気が悪く望岳台登山口にて沈滞。8日の好天を期待して白雲岳を目指して走り、銀泉台登山口にて車中泊。

 

  2023.7.8  (Sat

銀泉台登山口~駒草平~赤岳白雲岳(2230.1m)~小泉岳~銀泉台登山口

天候 晴れ、稜線では強風。  登山口気温 13度。

[ ルート図 ]
GPSログ

 

[ グラフ図 ]
グラフ図

 

銀泉台 ヒグマ情報
銀泉台  左奥がトイレ ヒグマ情報 9日から白雲避難小屋は閉鎖された。

作業道 登山口
作業道のような快適な道 赤岳登山口

ミツバオウレン ハクサンチドリ
ミツバオウレン(三葉黄蓮・キンポウゲ科) ハクサンチドリ(白山千鳥・ラン科)

見晴台 ツマトリソウ
見晴台 ツマトリソウ(褄取草・サクラソウ科)

ゴゼンタチバナ エゾツツジ
ゴゼンタチバナ(御前橘・ミズキ科) エゾツツジ(蝦夷躑躅・ツツジ科)

雪渓 アオノツガザクラ
最初の雪渓を渡る。 アオノツガザクラ(青の栂・ツツジ科)

エゾコザクラ 雪渓
エゾコザクラ(蝦夷子桜・サクラソウ科) ここの雪渓のトラバースは注意が必要だった。

ウラジロナナカマド 雪渓
ウラジロナナカマドの向こうに雪渓 その雪渓は緩いのでアイゼンは不要だった。

エゾヒメクワガタ 奥の平
エゾヒメクワガタ(蝦夷姫鍬形・オオバコ科) 奥の平と呼ばれる所

キバナシャクナゲ ジンヨウキスミレ
キバナシャクナゲ(黄花石楠花・ツツジ科) ジンヨウキスミレ(腎葉黄菫・スミレ科)

コケモモ イワヒゲ
コケモモ(苔桃・ツツジ科) イワヒゲ(岩髭・ツツジ科)

イワウメ コマクサ平
イワウメ(岩梅・イワウメ科) コマクサが咲く「コマクサ平」

コマクサの群生 コマクサ
高山植物の女王 コマクサの群生 コマクサ(駒草・ケシ科)

チシマキンレイカ 雪渓
チシマキンレイカ(千島金鈴花・オミナエシ科) 次々と雪渓が現れる。

エゾノハクサンイチゲ エゾコザクラ
エゾノハクサンイチゲ(蝦夷の白山一花・キンポウゲ科) エゾコザクラが至る所に咲いている。

チングルマとエゾノツガザクラ コエゾツガザクラ
チングルマエゾノツガザクラ コエゾツガザクラ(小蝦夷栂桜)

エゾシマリス 赤岳
可愛いエゾシマリス 赤岳(2078m)にて

赤岳から エゾミヤマツメクサ
赤岳からの展望 エゾミヤマツメクサ(蝦夷深山爪草・ナデシコ科)

ホソバウルップソウ チングルマ
ホソバウルップソウ(細葉得撫草・オオバコ科) チングルマの群生

分岐 白雲岳
十字路に着いた。 左は行けばトムラウシ山だ。 白雲岳山頂が見えて来た。

直下の雪渓 白雲岳山頂にて
山頂直下の雪渓を登る。

白雲岳山頂(三等三角点・2230.1m)にて
北海道遠征2座目を現したつもり。風が強い。

白雲岳山頂から
白雲岳山頂からの展望 】

白雲岳山頂から
白雲岳山頂からの展望 】 登った山々が見えるのは嬉しい。

白雲ゼブラ 下山
白雲ゼブラが素晴らしい!! 雪渓を慎重に降り、十字路にて昼食

ミヤマキンバイ 小泉岳
ミヤマキンバイ(深山金梅・バラ科) 小泉岳(2158m)に立ち寄る。

お花のコラボ 赤岳に向かって
3種類の山野草のコラボ 赤岳に向かって降りて行く。

キバナシオガマ 駐車場を俯瞰
キバナシオガマ(黄花塩竃) 駐車場が見えて来た。

登山口 駐車場
登山口に無事下山した。

駐車場は満車で道路まで一杯だった。
バス停が有り、定期バスが走っている。

下山後、大雪山・旭岳を目指すが、旭岳ビジターセンター無料駐車場にはトイレが無いので、麓の大雪游水公園にて車中泊。

 

  2023.7.9  (Sun

大雪山旭岳ロープウエイ~姿見の池~金庫岩~大雪山・旭岳間宮岳~中岳分岐~中岳温泉~裾合平~夫婦池~姿見駅~大雪山旭岳ロープウエイ

カムイミンタラ・神々の遊ぶ庭」を訪れました。

天候 晴れ、稜線では心地良い風。  登山口気温 15度。

[ ルート図 ]
GPSログ

 

[ グラフ図 ]
グラフ図

 

姿見駅 チングルマ群生
姿見駅から出発 さっそくチングルマの群生

チングルマとコエゾツガザクラ 姿見の池
チングルマコエゾツガザクラ 姿見の池から「逆さ旭岳」

噴煙 ガレ場
迫力の噴煙~地球の鼓動を感じる。 歩いて来た道が良く見えるガレ場を登る。

金庫岩 地層
金庫岩が見えてきた。 見飽きない岩肌

金庫岩 旭岳山頂
金庫岩を通過 旭岳山頂(一等三角点・2290.9m)3座目を現した。

姿見駅 トムラウシ山方向
姿見駅方向を俯瞰する。 旭岳山頂からの展望

トムラウシ山 お花畑
トムラウシ山のズーム キバナシャクナゲの群生を見ながら降りて行く。

雪渓 白雲岳
適度な締まり具合で歩き易い雪渓 昨日登った白雲岳を眺める。

旭岳 間宮岳分岐
旭岳を振り返る。 間宮岳分岐を左へ

間宮岳 御鉢平
間宮岳山頂(2185m) 広大な御鉢平

中岳分岐 中岳温泉
中岳分岐を左へ 中岳温泉に向けて降りて行く。

中岳温泉 中岳温泉
下方に多くの登山者と中岳温泉が見えてきた。

場所によってはメチャ熱い中岳温泉
少し下流で昼食

エゾノリュウキンカ チングルマの大群生
エゾノリュウキンカ(蝦夷立金花・キンポウゲ科)

チングルマの日本一の群生地と言われている。
正面の雪形が「ニワトリ」だそうです。

チングルマの大群生 ハクチョウ
反対側も凄い!!の一言 右の雪形がハクチョウ

エゾコザクラ 裾合平分岐
エゾコザクラも負けてはいない。 裾合平分岐

ハクチョウ エゾノツガザクラ
別角度のハクチョウの雪形 エゾノツガザクラの白花のようだ。

チングルマ群生と旭岳 チングルマ群生
チングルマの群生と旭岳 次々とチングルマの群生

夫婦池 チングルマの群生
夫婦池の「逆さ旭岳」 一生分見てしまったようなチングルマの群生

姿見駅 ミツバオウレン
姿見駅に帰って来た。 ミツバオウレン(三葉黄蓮・キンポウゲ科)

姿見駅 さらば旭岳
姿見駅からの旭岳 さらば旭岳! 来年も訪れたいな。

下山後、十勝岳を目指して走り、望岳台登山口・防災シェルター駐車場にて車中泊。

 

  2023.7.10  (Mon)

望岳台登山口~十勝岳避難小屋~昭和噴火口~十勝岳ピストン

天候 晴れ、稜線では心地良い風。  登山口気温 18度。

[ ルート図 ]
GPSログ

 

[ グラフ図 ]
グラフ図

 

望岳台と書かれた大岩 分岐
望岳台と書かれた大岩からの眺め 吹上温泉(白銀荘)からの登山道に合流する。

十勝岳避難小屋 十勝岳避難小屋と望岳台
十勝岳避難小屋 十勝岳避難小屋望岳台を振り返る。

岩場 イワブクロ
岩場を登る。 イワブクロ(岩袋・ゴマノハグサ科)

メアカンキンバイ ミヤマキンバイ
メアカンキンバイ(雌阿寒金梅・バラ科) ミヤマキンバイ(深山金梅・バラ科)

稜線 広い登山道
昭和噴火口を過ぎ、広い稜線に乗った。 林道のような登山道だ。

登山道 登山道を行く
どこかの惑星に来たような風景の中を歩いている感覚になる。

岩場 山頂への稜線
岩場を登る。 山頂への稜線に乗った。

十勝岳山頂 噴煙
十勝岳山頂(2077m) 4座目を表す。 地球が鼓動していると感じる迫力の噴煙

トムラウシ山方向 トムラウシ山
トムラウシ山方向の眺め 来年は登りたいトムラウシ山

富良野岳方向 吹上温泉
富良野岳方向を眺めながら昼食 下山時、吹上温泉(白銀荘)を俯瞰する。

マルバシモツケ ミヤマアキノキリンソウ
マルバシモツケ(丸葉下野・バラ科) ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)

イソツツジ 救助隊
イソツツジ(磯躑躅・ツツジ科)

救助隊が訓練中。
そこに登山者から本当の救助を求められていた。

美瑛岳分岐 望岳台
美瑛岳分岐まで降りて来た。 望岳台防災シェルターに無事下山した。


11日早朝、後方羊蹄山(しりべしやま)(1,898m・蝦夷富士)、一般には羊蹄山(ようていざん)と呼ばれる登山口に着いたが雨になる。
しばらく悩んだが山の雲が取れそうに無いので登山中止にして、小樽に向かう。

小樽運河 小樽運河
小樽運河を観光 観光船は悪天候のため運航していなかった。
 

はまなす はまなす
小樽港 23:30発「はまなす」に乗船する。

トップガン 接岸
3年振りに映画を上映していた。しかも最新作!
トップガン・マーヴェリック」を観る。
2時間遅れで舞鶴港に無事接岸した。

舞鶴港に近づいたので車に乗ったが、なかなか接岸しない。理由も分からず係員から「時間が掛かりそうなので部屋に戻ってください」の指示。
しばらくして機関点検中であり、20分後に来るタグボートの助けで接岸するかもしれないと放送が有った。
結局、2時間遅れで船長から「自力で接岸に成功しました」の案内があった。「自力で」という言葉に船長のプライドが感じられた。
昨年は、台風のため苫小牧東湾に7時間30分遅れて入港したが、今回もトラブルに遭ってしまった。

写真は接岸時、細いロープを引っ張って太いロープをブイに掛ける作業員たち。
学生時代に神戸の港でこのアルバイトを昼夜していたことを思い出したが、素人の学生一人に任せるなんて今では考えられない時代だった!?
そう言えば、ガソリンスタンドのバイトでも夜間3時間ほどは一人で仕事をして、最後に売り上げの締め、メーターとタンクの残量の計測もしていた。
当時もガソリンスタンドで一人で働くには資格が必要なはずだが、おおらかな時代だったんだろうな。


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