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第12巻(平成13年)















1月号
軽石も光る/自己表現ばかり
◆人生を考え直してみたい人は(84)  『正法眼蔵解説(28)』
「薬山弘道大師、ちなみに無際大師の指示によりて、江西大寂禅師に参問す、『三乗十二分教、某甲ほぼその宗旨をあきらむ。如何是祖師西来意』・・・」
◆自作詩短歌等選
アイデンティティー喪失/民主主義が進むと/子どものこころは/高校生の携帯は無駄
耐える力の衰退/悪を正せ学校よ/多数が免罪符/煩悩即菩提が分かる
糖尿病の乞食/無宗教日本人の一末路/少年凶悪犯罪には前兆/日本の学者
◆自作随筆選  
米大統領選の波紋
◆釈尊のことば−法句経解説−(97)  
(320)「戦場の象が、射られた矢にあたっても堪え忍ぶように、われはひとのそしりを忍ぼう。多くの人は実に性質(たち)が悪いからである」
(321)「馴らされた象は、戦場にも連れて行かれ、王の乗りものともなる。世のそしりを忍び、自らをおさめた者は、人々の中にあっても最上の者である」
(322)「馴らされた駿馬は良い。インダス河のほとりの血統よき馬も良い。クンジャラという名の大きな象も良い。しかし自己をととのえた人はそれらよりもすぐれている」
(323)「何となれば、これらの乗物によって未到の地(=ニルヴァーナ)に行くことはできない。そこへは、慎みある人が、おのれ自らをよくととのえておもむく」
◆後記



2月号
殺身成仁/危機打開の哲学欠如
◆人生を考え直してみたい人は(85)  『正法眼蔵解説(29)』
「大寂の道取するところ、余者とおなじからず。山海は眉目なるゆえに。・・・」
◆自作詩短歌等選
遊ぶかね欲しさに/智慧のない日本人/こころ痛む虐待記事/耐える力の喪失
しつけの実態調査/他者をそこなう/女のあわれ/驕慢な現代人/遺体の商品化
重い医療ミス/飢えたたましい/求めるだけ
◆自作随筆選
人間も身体という物体   荒れた成人式
◆釈尊のことば−法句経解説−(98)  
(324)「『財を守る者』という名の象は、発情期にこめかみから液汁をしたたらせて凶暴になっているときには、いかんとも制し難い。・・・」
(325)「大食いをして、眠りをこのみ、ころげまわって寝て、まどろんでいる愚鈍な人は、大きな豚のように糧を食べて肥り、くりかえし母胎に入って(迷いの生存をつづける)」
◆後記



3月号
法が廃れる/トップランナーでなくても
◆人生を考え直してみたい人は(86)  『正法眼蔵解説(30)』
「葉県の帰省禅師は、臨済の法孫なり。首山の嫡嗣なり、あるとき、大衆にしめしていはく・・・」
◆自作詩短歌等選
安らぎと癒し/養生訓/凡愚が滅ぼす/根無国民/共通なこころのあり方/他己を育てる教育
人を助ける義務/教養教育の再評価/わが子を殺す母/小手先農業政策/天罰あたるは必定
ケアーのいる学校/弱みを暴く小説家
◆自作随筆選  
行動予測の困難さ
◆後記



4月号
暴力否定と肯定悪/生かす力を養おう
◆人生を考え直してみたい人は(87)  『正法眼蔵解説(31)』
「又、意は現成公案の時なり、句は向上関れいの時なり。到は脱体の時なり、不到は即此離此の時なり。かくのごとく弁肯すべし。有時すべし。・・・」
◆自作詩短歌等選
いうこときかぬ子ども/麻原被告精神鑑定/権威がなくなった/凡愚の驕慢
真の責任の所在は/宗教・信仰を失う/精神を脳に還元/砂漠化の進行
◆自作随筆選
歴史と民主主義  貧富の差拡大と不法移民
◆釈尊のことば−法句経解説−(99)
(326)「この心は以前には、望むがままに、欲するがままに、快きがままに、さすらっていた。今やわたくしはその心をすっかり制御しよう、−−−象使いが鉤をもって、発情期に狂う象を全くおさえつけるように」
(327)「つとめはげむのを楽しめ。おのれの心を護れ。自己を難処から救い出せ。−−−泥沼に落ちこんだ象のように」
(328)「もしも思慮深く聡明でまじめな生活をしている人を伴侶として共に歩むことができるならば、あらゆる危険困難に打ち克って、こころ喜び、念いをおちつけて、ともに歩め」
(329)「しかし、もし思慮深く聡明でまじめな生活をしている人を伴侶として共に歩むことができないならば、国を捨てた国王のように、また林の中の象のように、ひとりで歩め」
◆後記



5月号
選択的絆のうそ/子は親の鏡
◆人生を考え直してみたい人は(88)  『正法眼蔵解説(32)』
「仏性
釈迦牟尼仏言、一切衆生、悉有仏性。如来常住、無有変易。
これわれらが大師釈尊の獅子吼の転法輪なりといへども、一切諸仏・一切祖師の頂ねい眼晴なり・・・」
◆自作詩短歌等選
ゆとりでよくなるか?!/価値の転換を/ストレスを克己しよう/クローン人間/無明の闇の現れ
善人と悪人の判断基準/衆愚を集める/遺伝子操作の危険性/子ども放置禁止令
教師の人格を高めよ/国民の心の荒廃/親殺しと子殺し/自己に閉じるとき
動物と人間の違い
◆自作随筆選
好き嫌いと損得の判断
◆釈尊のことば−法句経解説−(100)
(330)「愚かな者を道伴れとするな。独りで行くほうがよい。孤独で歩め・・・」
(331)「事がおこったときに、友だちのあるのは楽しい。(大きかろうとも、小さかろうとも)、どんなことにでも満足するのは楽しい・・・」
(332)「世に母を敬うことは楽しい。また父を敬うことは楽しい。世に修行者を敬うことは楽しい。世にバラモンを敬うことは楽しい」
◆後記



6月号
今昔物語/偉そうな権利の主張
◆人生を考え直してみたい人は(89)  『正法眼蔵解説(33)』
「しるべし、いま仏性に悉有せらるる有は、有無の有にあらず。悉有は仏語なり、仏舌なり、仏祖眼晴なり、納僧鼻孔なり。・・・」
◆自作詩短歌等選
数の逆転/法が廃れる/人のため?/不登校の理由/虐待死の記事の小ささ
物騒な車中/親殺し/不毛の再生産/助平な高裁判事/大衆迎合主義の席巻
セクハラ校長の処遇/加害者天国/大学は伏魔殿
◆自作随筆選
現代人のシングル指向
◆釈尊のことば−法句経解説−(101)
(333)「老いた日に至るまで戒めをたもつことは楽しい。信仰が確立していることは楽しい・・・」
(334)「恣のふるまいをする人には愛執が蔓草のようにはびこる・・・」
◆後記



7月号
教育における義務化/個性教育は比較教育
◆人生を考え直してみたい人は(90)  『正法眼蔵解説(34)』
「尽界はすべて客塵なし、直下さらに第二人あらず。・・・」
◆自作詩短歌等選
できる子・できない子/耐える力の減退/本末転倒/闇の中の真実/民主主義の国・米国
教員再教育
◆自作随筆選
家族は人間には適さない?!
◆釈尊のことば−法句経解説−(102)
(335)「この世において執着のもとであるこのうずく愛欲のなすがままである人は、もろもろの憂いが増大する。−−−雨が降ったあとにはビーラナ草がはびこるように」
(336)「この世において如何ともし難いこのうずく愛欲を断ったならば、憂いはその人から消え失せる。−−−水の滴が蓮華から落ちるように」
(337)「さあ、みなさんに告げます。−−−ここに集まったみなさんに幸あれ。欲望の根を掘れ・・・」
◆後記



8月号
貧しい国の悲劇/しつけが不寛容を生む
◆人生を考え直してみたい人は(91)  『正法眼蔵解説(35)』
「仏性の言をききて、学者おほく先尼外道の我のごとく邪計せり、それ人にあはず、自己にあはず、師を見ざるゆえなり。・・・」
◆自作詩短歌等選
刑事責任を問うべし/ストレス教育/自己に不利益な供述/慈悲という字の意味
法を知らない裁判官/不邪淫戒の喪失/敬語の喪失/地球に守られる
◆自作随筆選
人権の主張と義務の遂行
◆後記



9月号
人材第一社会/「みぎ」あつき日本
◆人生を考え直してみたい人は(92)  『正法眼蔵解説(36)』
「たとひ覚知を学習すとも、覚知は動著にあらざるなり。たとひ動著を学習すとも、動著は恁麼にあらざるなり。・・・」
◆自作詩短歌等選
国家意識喪失の原因/儲かりゃ何でもする/国家の遺伝子管理/大衆迎合主義
程度の悪い小児科医/自由競争でいいの/食農乖離の進行/過去の贖罪
ベンチャーに取り組む/精神を病む教員
◆自作随筆選
思想を欠く日本人
◆釈尊のことば−法句経解説−(103)
(338)「たとえ樹を切っても、もしも頑強な根を断たなければ、樹が再び成長するように、妄執(渇愛)の根源となる潜勢力をほろぼさないならば、この苦しみはくりかえし現れ出る」
(339)「快いものに向かって流れる三十六の激流があれば、その波浪は、悪しき見解をいだく人を漂わし去る。−−−その波浪とは貪欲にねざした想いである」
◆後記



10月号
一人勝ちの社会/最上価値はサバイバル
◆人生を考え直してみたい人は(93)  『正法眼蔵解説(37)』
「仏言、欲知仏性義、当観時節因縁。時節若至、仏性現前。
いま仏性義をしらんとおもはばといふは、ただ知のみにあらず、行ぜんとおもはば、証せんとおもはば、とかんとおもはばともいうなり。・・・」
◆自作詩短歌等選
知る権利と知らせる義務/心の支えとは/中国共産党の行く末/二つの悪
虐待を減らすには/保険料目当ての殺人/テロへの報復/新たな価値の創出
◆自作随筆選
タリバンは悪で米は善か
◆釈尊のことば−法句経解説−(104)
(340)「(愛欲の)流れは至るところに流れる。(欲情の)蔓草は芽を生じつつある。その蔓草が生じたのを見たならば、智慧によってその根を断ち切れ」
(341)「人の快楽ははびこるもので、また愛執で潤おされる。実に人々は歓楽にふけり、楽しみを求めて生まれと老衰を受ける」
◆後記



11月号
傷つかないタフな心/精神病理すすむ日本
◆人生を考え直してみたい人は(94)  『正法眼蔵解説(38)』
「時節若至の道を、古今のやから往往におもはく、仏性の現前する時節の向後にあらんずるをまつなりとおもへり。かくのごとく修行してゆくところに、自然に仏性現前の時節にあふ。・・・」
◆自作詩短歌等選
動物の論理/自由競争の結果/教育の意味の喪失/被虐待児の心の傷
アメリカのエゴ追求/分裂病の病名変更/援助義務/日本の社会病理/情動中心主義
◆自作随筆選
身体とは何か
◆釈尊のことば−法句経解説−(105)
(342)「愛欲に駆り立てられた人々は、わなにかかった兎のように、ばたばたする。束縛の絆にしばられ執着になずみ、永いあいだくりかえし苦悩を受ける」
(343)「愛欲に駆り立てられた人々は、わなにかかった兎のように、ばたばたする。それ故に修行僧は、自己の離欲を望んで、愛欲を除き去れ」
(344)「愛欲の林から出ていながら、また愛欲の林に身をゆだね、愛欲の林から免れていながら、また愛欲の林に向かって走る。・・・」
◆後記



12月号
積もる業/どろ水を気付けない
◆人生を考え直してみたい人は(95)  『正法眼蔵解説(39)』
「第十二祖馬鳴尊者、十三祖のために仏性海をとくにいはく、山河大地、皆依建立、三昧六通、由茲発現。・・・」
◆自作詩短歌等選
米国の慢心を戒める/凡愚の自覚/豚か人間か/エゴイストの国・日本
死への傾倒文化/構造改革の犠牲者/全ての存在者を弄ぶな
◆自作随筆選
先生は友達感覚がよい!?
◆釈尊のことば−法句経解説−(106)
(345,346)「鉄や木材や麻紐でつくられた枷を、思慮ある人々は堅固な縛とは呼ばない。宝石や耳輪、腕輪をやたらに欲しがること、妻や子にひかれること、−−−それが堅固な縛である、と思慮ある人々は呼ぶ。・・・」
◆後記




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