1月号

◆巻頭詩
こころの垢
◆生きがいを感じたい人は
生きがいを感じる生き方十ヵ条 
◆自作詩短歌等選
自己主張/堕落/仏教の教え/日本の経済政治学問/人間らしい成長
◆自作随筆選
ある障害者とその親/社会的圧迫感と差別
◆釈尊のことば(8) −法句経解説−
(27)放逸に耽るな。愛欲と歓楽に親しむな。・・・
(28)賢明な人がつとめはげむことによって放逸をたち切るときには、知慧の高閣(たかどの)に登り、憂いを去って、憂いある愚人どもを見下ろす。・・・
(29)怠りなまけている人々のなかで、ひとりつとめはげみ、眠っている人々のなかで、ひとりよく目醒めている思慮ある人は、速く走る馬が、足のろの馬を抜いてかけるようなものである。
(30)マガヴァー(インドラ神)は、つとめはげんだので、神々のなかでの最高の者となった。・・・
(31)いそしむことを楽しみ放逸におそれをいだく修行僧は、微細なものでも粗大なものでもすべて心のわずらいを、焼きつくしながら歩む。――燃える火のように。
(32)いそしむことを楽しみ、放逸におそれをいだく修行僧は、堕落するはずはなく、すでにニルヴァーナの近くにいる。
◆後記




2月号

◆巻頭詩
相撲と人生/心を磨く
◆生きがいを感じたい人は
1.多くの人と親密になろう
◆自作詩短歌等選
足/こがらし/攻撃/知ってるつもり/こころの塵/言葉雑感
◆自作随筆選
煩悩無尽誓願断
◆釈尊のことば(9) −法句経解説−
(33)心は、動揺し、ざわめき、護り難く、制し難い。英知ある人はこれを直(なお)くする。弓師が矢の弦を直くするように。
(34)水の中の住居(すみか)から引き出されて陸の上に投げすてられた魚のように、この心は、悪魔の支配から逃れようとしてもがきまわる。
(35)心は、捉え難く、軽々とざわめき、欲するがままにおもむく。その心をおさめることは善いことである。・・・
(36)心は、極めて見難く、極めて微妙であり、欲するがままにおもむく。英知ある人は心を守れかし。・・・
◆後記




3月号

◆巻頭詩
春分の梅/人は変わる/子どもはペット
◆生きがいを感じたい人は
2.生活の経済をかためよう
◆自作詩短歌等選
磨く/人間の値打ち/仁の思想/こがらしの夜/気付かぬ矛盾/人を食った話/あいづち
◆自作随筆選
人間の子育ての意味/立花大亀禅師語録
◆釈尊のことば(10) −法句経解説−
(37)心は遠くに行き、独り動き、形体なく、胸の奥の洞窟にひそんでいる。・・・
(38)心が安住することなく、正しい真理を知らず、信念が汚されたならば、さとりの智慧は全からず。
(39)心が煩悩に汚されることなく、おもいが乱れることなく、善悪のはからいを捨てて、目ざめている人には、何も恐れることが無い。
(40)この身体は水瓶のように脆(もろ)いものだと知って、この心を城廓のように堅固に安立して、智慧の武器をもって、悪魔と戦え。・・・
◆後記





4月号

◆巻頭詩
わが子が生きがい
◆生きがいを感じたい人は
3.運動を通じて表現しよう
◆自作詩短歌等選
愛は人間の本質/春−より取り見どり/磨く/荒れ地に咲く花/人間関係は道具/心の垢/不満は不幸の元/人のふり見て/ひな祭り/春めく/日常性全てが楽し/自分のメッキ/親切のしたごころ
◆自作随筆選
江草安彦氏/気について/戒律の意味/死ぬことよりも辛いけど
◆釈尊のことば(11) −法句経解説−
(41)ああ、この身はまもなく地上によこたわるであろう、――意識を失い、無用の木片のように、投げ棄てられて。
(42)憎む人が憎む人にたいし、怨む人が怨む人にたいして、どのようなことをしようとも、邪(よこしま)なことをめざしている心はそれよりもひどいことをする。
(43)母も父もそのほか親族がしてくれるよりもさらに優れたことを、正しく向けられた心がしてくれる。
◆後記





5月号

◆巻頭詩
よい人間になるには/誕生会に雪が降る
◆生きがいを感じたい人は
4.感覚器官を楽しませよう
◆自作詩短歌等選
こだわりと執らわれ/主義で人を殺す/花と人/鯉のぼり/花が散る/山の緑/山のつつじ/初夏の山/学者と覚者/強弱・賢愚・厳優/勝手な人間/冬谷のうぐいす
◆自作随筆選
家庭は何のためにある
◆釈尊のことば(12) −法句経解説−
(44)だれがこの大地を征服するであろうか? だれが閻魔(えんま)の世界と神々とともなるあの世界とを征服するであろうか?
(45)学びつとめる人こそ、この大地を征服し、閻魔(えんま)の世界と神々ともなるあの世界とを征服するであろう。
(46)この身は泡沫(うたかた)のごとくであると知り、かげろうのようなはかない本性のものであると、さとったならば、悪魔の花の矢を断ち切って、死王に見られないところへ行くであろう。
◆後記





6月号

◆巻頭詩
愛情はボンド/二つの感謝
◆生きがいを感じたい人は
5.言葉を通じて表現しよう
◆自作詩短歌等選
主婦の社会進出/死出の旅/この世は極楽
◆自作随筆選
総理の発言/スポーツの過熱/金剛合掌の意味
◆釈尊のことば(13) −法句経解説−
(47)花を摘(つ)むのに夢中になっている人を、死がさらって行くように、眠っている村を、洪水が押し流して行くように、
(48)花を摘(つ)むのに夢中になっている人が、未だ望みを果たさないうちに、死神がかれを征服する。
◆後記




7月号

◆巻頭詩
いのち短くも/毎日が誕生日
◆生きがいを感じたい人は
6.頭を使うことを楽しもう
◆自作詩短歌等選
アメリカの栄光/一字違いで大違い/見かけを飾る/坊主の堕落/凡聖逆謗/名も知らぬ花/女性の肩/人間は耐えられる
◆自作随筆選
人間は人間みんな同じ
◆釈尊のことば(14) −法句経解説−
(50)他人の過失を見るなかれ。・・・
(51)うるわしく、あでやかに咲く花でも、香りの無いものがあるように、善く説かれたことばでも、それを実行しない人には実りがない。
(52)うるわしく、あでやかに咲く花で、しかも香りのあるものがあるように、善く説かれたことばも、それを実行する人には、実りが有る。
(53)うず高い花を集めて多くの華鬘(はなかざり)をつくるように、人として生まれ、死ぬべきであるならば、多くの善いことをなせ。
(五四)花の香りは風に逆らっては進んで行かない 。・・・
◆後記





8月号

◆巻頭詩
謙譲の美徳/七難かくす
◆生きがいを感じたい人は
7.人様にはもうけさせよう
◆自作詩短歌等選
料理は鮮度/三位一体と必要条件/クモの生活/心の垢/振りをしていたら/無明とは
◆自作随筆選
知ることは成ること
◆釈尊のことば(15) −法句経解説−
(55)栴檀(せんだん)、タガラ、青蓮華、ヴァッシキー――これら香りのあるものどものうちでも、徳行の香りこそ最上である。
(56)タガラ、栴檀(せんだん)の香りは、かすかであって、大したことはない。・・・
(57)徳行を完成し、つとめはげんで生活し、正しい智慧によって解脱した人々には、悪魔も近づくによし無し。
(58)大道に棄てられた塵芥(ちりあくた)の山堆(やまづみ)の中から香ぐわしく麗しい蓮華が生 ずるように。
(59)塵芥(ちりあくた)にも似た盲(めしい)た凡夫のあいだにあって、正しくめざめた人(ブッダ)の弟子は、智慧もて輝く。
◆後記




9月号

◆巻頭詩
人類を頼む真言/手を差し伸べる
◆生きがいを感じたい人は
8.ライフスタイルを持とう
◆自作詩短歌等選
平等一味とは/明けの明星/自分を防御する権利/努力しない人/山の厳しさ/精神的品位の欠如/二種類の人/自然のような澄んだ心/永遠を生きる/肉は味が強すぎる/給水だけが楽しみ/二つのこころの統合
◆自作随筆選
アメリカの堕落
◆釈尊のことば(16) −法句経解説−
(60)眠れない人には夜は長く、疲れた人には一里の道は遠い。・・・
(61)旅に出て、もしも自分よりもすぐれた者か、または自分にひとしい者に出会わなかったら、むしろきっぱりと独りで行け。愚かな者を道伴(つ)れにしてはならぬ。
◆後記





10月号

◆巻頭詩
祈りは誰のため/新たな心光寺
◆生きがいを感じたい人は
9.約束ごとを大切にしよう
◆自作詩短歌等選
せめぎあい/闇の中/間違った世の中に/存在/みほとけの心/分からぬ悲しさ/親の苦しみ/芭蕉翁/本音と建前/発言の社会的意味/捨て猫/苦しみとヨーガ
◆自作随筆選
中内功氏の教育論/イン・シャー・アッラー
◆釈尊のことば(17) −法句経解説−
(62)「わたしには子がある。わたしには財がある」と思って愚かなものは悩む。・・・
◆後記




11月号

◆巻頭詩
人のはからい/明鏡止水
◆生きがいを感じたい人は
10.精神修養に毎日はげもう
◆自作詩短歌等選
適応/二つの執着/自分を抑える/頼れるもの/毎日のラーメン/自己発達未熟児/他己発達未熟児/あいたいするもの/八正道を自ら歩む
◆自作随筆選
人間の攻撃性
◆釈尊のことば(18) −法句経解説−
(63)もしも、愚者がみずから愚であると考えれば、すなわち賢者である。・・・
(64)愚かな者は生涯賢者に仕えても、真理を知ることが無い。・・・
(65)聡明な人は瞬時(またたき)のあいだ賢者に仕えても、ただちに真理を知る。・・・
◆後記





12月号

◆巻頭詩
善因善果悪因悪果/日々是好日
◆生きがいを感じたい人は
最終回
◆自作詩短歌等選
知って為す/愚か者/業の悲しさ/社会性のバランス/徳目/永遠のいのち/行動の社会的意味
◆自作随筆選
エゴの追求/ドラマの異常さ
◆釈尊のことば(19) −法句経解説−
(66)あさはかな愚人どもは、自己に対して仇敵(かたき)に対するようにふるまう。・・・
(67)もしも或る行為をしたのちに、それを後悔して、顔に涙を流して泣きながら、その報いを受けるならば、その行為をしたことは善くない。
(68)もしも或る行為をしたのちに、それを後悔しないで、嬉しく喜んで、その報いを受けるならばその行為をしたことは善い。
(69)愚かな者は、悪いことを行なっても、その報いの現れないあいだは、それを蜜のように思いなす。・・・
(70)愚かな者は、たとい毎月(苦行者の風習にならって一月に一度だけ)茅草(かやくさ)の端につけて(極く少量の)食物を摂るようなことをしても、(その功徳は)真理をわきまえた人々の十六分の一にも及ばない。
◆後記

PDF
1月号 2月号 3月号 4月号 5月号 6月号
7月号 8月号 9月号 10月号 11月号 12月号
第4巻(平成5年)





                  第三巻へ          戻る          第五巻へ