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第5巻(平成6年












1月号

◆巻頭詩
毎日の生と死/感謝する
◆人生を考え直してみたい人は(1)
◆自作詩短歌等選
仏の恵み/人類の破滅/光/怒りを鎮める/過ち重ねる人生/笑い/大賛成か大反対
◆自作随筆選
相手に期待しない
◆釈尊のことば(20) −法句経解説−
(71)悪事をしても、その業(カルマ)は、しぼり立ての牛乳のように、すぐに固まることはない。・・・
(72)愚かな者に念慮(おもい)が生じても、ついにかれには不利なことになってしまう。・・・
(73)愚かな者は、実にそぐわぬ虚しい尊敬を得ようと願うであろう。・・・
(74)「これは、わたしのしたことである。・・・わたしの意に従え」 愚かな者はこのように思う。・・・
◆後記





2月号

◆巻頭詩
優しさと厳しさ/こころのまど/自然の運行
人生を考え直してみたい人は(2) −老子解説(1)−
「(第1章) 私が、道と呼ぼうとする『道』は、普通の道ではありません。また、こうした『名(概念)』は、同様に普通の名ではありません。・・・」
◆自作詩短歌等選
善には染まりにくい/勝手な人間/二分石とくり石/争いをやめよう/はえの因果/いのちの輝き/犬猫人生が笑う/学者と覚者/太りすぎの相撲取り
◆自作随筆選
妊娠は如来蔵/孟子の仁義
◆釈尊のことば(21) −法句経解説−
(75)一つは利得に達する道であり、他の一つは安らぎにいたる道である。・・・
(76)(おのが)罪過(つみとが)を指し示し過ちを告げてくれる聡明な人に出会ったならば、その賢い人につき従え。・・・
(77)(人を)訓戒せよ。教えさとせ。宜しくないことから(人を)遠ざけよ。・・・
◆読者とのエコーミュニケーション
◆後記





3月号

◆巻頭詩
多くを捨てると/多くを得ると
◆人生を考え直してみたい人は(3) −老子解説(2)−
「(第2章) 天下に存在するものは、すべて相対的です。私たちの認識も、同じように相対的です。有と言えば無を予想しますし、難と言えば易を考えます。・・・」
◆自作詩短歌等選
悪を積む/居場所/知るだけでは/生活で役立つ/人と人/からだとあたま/結婚は何のため/現代人の恕/鬼にも仏にも
◆自作随筆選
他己は衝撃吸収装置
◆釈尊のことば(22) −法句経解説−
(78)悪い友と交わるな。卑しい人と交わるな。善い友と交われ。尊い人と交われ。
(79)真理を喜ぶ人は、心きよらかに澄んで、安らかに臥(ふ)す。聖者の説きたまうた真理を、賢者はつねに楽しむ。
(80)水道をつくる人は水をみちびき、矢をつくる人は矢を矯(た)め、大工は木材を矯め、賢者は自己をととのえる。
(81)一つの岩の塊りが風に揺るがないように、賢者は非難と賞讃と動じない。
◆読者とのエコーミュニケーション
◆後記





4月号

◆巻頭詩
刹那の生死/自然に帰れ
◆人生を考え直してみたい人は(4) −老子解説(3)−
「(第7章) 天は長く、地は久しく存在し続けています。どうして、天や地がそんなに長く、かつ久しく存続することができるのかと申しますと、それは自らが生きようとしないからなのです。・・・」
◆自作詩短歌等選
人たるは菩薩さま/恩山寺元住職/こころに着けよ/小人閑居して/女の生き方/囲碁・将棋は対話
◆自作随筆選
知るだけでは/天上天下唯我独尊
◆釈尊のことば(23) −法句経解説−
(82)深い湖が、澄んで、清らかであるように、賢者は真理を聞いて、こころ清らかである。
(83)高尚な人々は、どこにいても、執着することが無い。快楽を欲してしゃべることが無い。・・・
(84)自分のためにも、他人のためにも子を望んではならぬ。財をも国をも望んではならぬ。・・・
(85)人々は多いが、彼岸(かなたのきし)に達する人々は少ない。他の多くの人々はこなたの岸の上でさまよっている。
◆読者とのエコーミュニケーション
◆後記





5月号

◆巻頭詩
彼岸に達する/真理に従え/自己を捨てる
◆人生を考え直してみたい人は(5) −老子解説(4)−
「(第14章) 道は、人間の感覚や認識を超えたものです。つまり、道は、見ようとしても見えませんので、色がないと言え、聞こうとしても聞こえませんので、音がないと言え、手で触れようとしても触れられませんので、形がないと言えます。・・・」
自作詩短歌等選
いざとなれば/自己に閉じると/死後の世界/長生きと極楽/屁理屈屋/ふしあわせ/高尚な人
◆自作随筆選
感じる力の衰え
◆釈尊のことば(24) −法句経解説−
(86)真理が正しく説かれたとき、真理にしたがう人々は、渡りがたい死の領域を超えて、彼岸(かなたのきし)に至るであろう。
(87)賢者は、悪いことがらを捨てて、善いことがらを行え。・・・
(88)賢者は欲楽をすてて、無一物となり、心の汚れを去って、おのれを清めよ。
(89)覚りのよすがに心を正しくおさめ、執着なく貪りをすてるのを喜び、煩悩を滅ぼし尽くして輝く人は、現世において全く束縛から解きほごされている。
◆読者とのエコーミュニケーション
◆後記





6月号

◆巻頭詩
仏の顔/こころ磨けば/素晴らしき人
◆人生を考え直してみたい人は(6) −老子解説(5)−
「(第10章) 道を体得した人は、たましいに基づいて行動し、道を保持し、離れることはありません。心身の活動の根元な力である気のままに柔軟さの極致に達し、まるで赤子のようです。・・・」
◆自作詩短歌等選
「み」で終わる三字の語/菜の花は/病むこころ/勝手な人間/自由は危険/大切なことは簡単だ/極楽浄土への再生/賢者のこころ/こころの交わり/虚の自己実現
◆自作随筆選
急激な機首上げと失速
◆釈尊のことば(25) −法句経解説−
(90)すでに(人生の)旅路を終え、憂いをはなれ、あらゆることがらにくつろいで、あらゆる束縛の絆(きずな)をのがれた人には悩みは存在しない。
(91)こころをとどめている人々は努めはげむ。かれらは住居を楽しまない。・・・
(92)財を貯えることなく、食物についてその本性を知り、その人々の解脱の境地は空にして無相であるならば、かれらの行く路(=足跡)は知り難い。−−空飛ぶ鳥の迹の知りがたいように。
(93)その人の汚(けが)れは消え失せ、食物をむさぼらず、その人々の解脱の境地は空にして無相であるならば、かれらの足跡は知り難い。−−空飛ぶ鳥の迹の知りがたいように。
◆読者とのエコーミュニケーション
◆後記





7月号

◆巻頭詩
こころを主とす/宗教と反省
◆人生を考え直してみたい人は(7) −老子解説(6)−
「(第16章) 『虚』の極致に至り、その『静』に熱心に励めば、この世のあらゆるものは、現象してももとに帰るものである、ということが分かるようになります。それらのものは、様々に動きますが、そのおのおのが、それぞれの根元に帰って行くのです。・・・」
◆自作詩短歌等選
坊主の出家/うらみはやむ/人間は不完全/議論は情動が大切/でき損ない/せつなてき
◆自作随筆選
福岡正信語録
◆釈尊のことば(26) −法句経解説−
(94)御者が馬をよく馴らしたように、おのが感官を静め、高ぶりをすて、汚れのなくなった人−−このような境地にある人を神々でさえも羨む。
(95)大地のように逆らうことなく、門のしまりのように慎み深く、(深い)湖は汚れら泥がないように−−そのような境地にある人には、もはや生死の世界は絶たれている。
(96)正しい智慧によって解脱して、やすらいに帰した人−−そのような人の心は静かである。・・・
◆読者とのエコーミュニケーション
◆後記





8月号

◆巻頭詩
語ること行うこと/早苗田
◆人生を考え直してみたい人は(8) −老子解説(7)−
「(第21章) 徳を体得した人の『容』は、ただ道にのみ従っています。道というものは、『恍(こう)』であり、『惚(こつ)』です。・・・」
◆自作詩短歌等選
舞台俳優/真の修行者/死ぬと覚悟すれば/くちなし/道に迷う/相対の自覚者/夢から醒めよ
◆自作随筆選
スポーツへの過熱
◆釈尊のことば(27) −法句経解説−
(97)何ものかを信ずることなく、作られざるもの(=ニルヴァーナ)を知り、生死の絆を断ち、(善悪をなすに)よしなく、欲求を捨て去った人、−−かれこそ実に最上の人である。
(98)村にせよ、林にせよ、低地にせよ、平地にせよ、聖者の住む土地は楽しい。
(99)人のいない林は楽しい。世人の楽しまないところにおいて、愛着なき人々は楽しむであろう。かれらは快楽を求めないからである。
(100)無益な語句を千たびかたるよりも、聞いて心の静まる有益な語句を一つ聞くほうがすぐれている。
(101)無益な語句よりなる詩が千あっても、聞いて心の静まる詩を一つ聞くほうがすぐれている。
(102)無益な語句よりなる詩を百もとなえるよりも、聞いて心の静まる詩を一つ聞くほうがすぐれている。
◆読者とのエコーミュニケーション
◆後記





9月号

◆巻頭詩
自分を立てる社会/盛夏のたいさんぼく/損得が優先
◆人生を考え直してみたい人は(9) −老子解説(8)−
「(第25章) 『物』があり、『混成』していて、天地に先立って存在しています。それは、ひっそりとして音もなく、ぼんやりとして形もなく、独立していて何ものにも依存せず、何ものにも変えられず、あまねく行き渡っていて、止まるところがありません。・・・」
◆自作詩短歌等選
口だけ偉い/犬はまねる/思慮ある人よ/蝉しぐれ/投射/月々に/もう何万年も/二つの人種/気が抜けたら
◆自作随筆選
ある医師の言葉
◆釈尊のことば(28) −法句経解説−
(103)戦場において百万人に勝つとしても、唯だ一つの自己に克つ者こそ、実に最上の勝利者である。
(104,105)自己にうち克つことは、他の人々に勝つことよりもすぐれている。・・・
◆読者とのエコーミュニケーション
◆後記





10月号

◆巻頭詩
秋のけはい/人間は動物!?
◆人生を考え直してみたい人は(10) −老子解説(9)−
「(第33章) 他人を知るものは、たかだか『智』なる者ですが、自分を知るものは『明』なる者です。他人に勝つものは、たかだか力が有る者ですが、己に勝つものは真の強者です。・・・」
◆自作詩短歌等選
放逸に耽るな/子育てと愛/凡聖逆謗/ゆっくり後悔/じっと我慢/還元する/徳が中枢/花桃の実
◆自作随筆選
教育の機会均等と能力
◆釈尊のことば(29) −法句経解説−
(106)百年のあいだ、月々千回ずつ祭祀(まつり)を営む人がいて、またその人が自己を修養した人を一瞬間でも供養するならば、その供養することのほうが、百年祭祀を営むよりもすぐれている。
(107)百年のあいだ、林の中で祭祀の火(ひ)につかえる人がいて、またその人が自己を修養した人を一瞬間でも供養するならば、その供養することのほうが、百年祭祀を営むよりもすぐれている。
(108)功徳を得ようとして、人がこの世で一年間神をまつり犠牲(いけにえ)をささげ、あるいは火にささげ物をしても、その全部をあわせても(真正なる祭りの功徳の)四分の一にも及ばない。・・・
(109)つねに敬礼を守り、年長者を敬う人には、四種のことがらが増大する。−−すなわち、寿命と美しさと楽しみと力とである。
◆読者とのエコーミュニケーション
◆後記





11月号

◆巻頭詩
純真とは/帯雲/響生
◆人生を考え直してみたい人は(11) −老子解説(10)−
「(第41章) 『上士』と呼べる立派な人は、『道』を聞けば勤めて実行します。『中士』と呼べる人は、『道』を聞いても半信半疑です。『下士』と呼べる人は、『道』を聞くと馬鹿にして大笑いをします。でも、こうした人に笑われないようでは、『道』とは言えないのです。・・・」
自作詩短歌等選
語る人多し/こころを感ずる者/信じる/放逸の戒め/精進かさねて/勤め励む者/自己の統合
◆自作随筆選
米長邦雄将棋前名人談
◆釈尊のことば(30) −法句経解説−
(110)素行が悪く、心が乱れていて百年生きるよりは、徳行あり思い静かな人が一日生きるほうがすぐれている。
(111)愚かに迷い、心の乱れている人が百年生きるよりは、智慧あり思い静かな人が一日生きるほうがすぐれている。
(112)怠りなまけて、気力もなく百年生きるよりは、堅固につとめ励んで一日生きるほうがすぐれている。
(113)物事が興りまた消え失せることわりを見ないで百年生きるよりも、物事が興りまた消え失せることわりを見て一日生きることのほうがすぐれている。
(114)不死の境地を見ないで百年生きるよりも、不死の境地を見て一日生きることのほうがすぐれている。
(115)最上の真理を見ないで百年生きるよりも、最上の真理を見て一日生きることのほうがすぐれている。
◆読者とのエコーミュニケーション
◆後記





12月号

◆巻頭詩
同行二人/こころを守れ
◆人生を考え直してみたい人は(12) −老子解説(11)−
「(第47章) 家から外に出ないでも、世の中のこと(天下)が分かり、窓から外をのぞいて見なくても自然の理法(天道)が分かります。・・・」
◆自作詩短歌等選
怠りなまけて/すける空と雲/偉い人・だめな人/すばらしき日本語/コスモス/旬の野花/人生は一方通行
自作随筆選
大伴旅人の妻への挽歌
◆釈尊のことば(31) −法句経解説−
(116)善をなすのを急げ。悪から心を退けよ。善をなすのにのろのろしたら、心は悪事をたのしむ。
◆読者とのエコーミュニケーション
◆後記





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