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第6巻(平成7年)



1月号

◆巻頭詩
自分で気付かぬ人
◆人生を考え直してみたい人は(13) −老子解説(12)−
「(第48章) 学問をなせば、日に日に知識が増します。道をなせば、日に日に知識(への執らわれ)が減って行きます。・・・」
◆自作詩短歌等選
カウンセリング/頭でっかち/ソクラテス/人さまの過失見るな/猿回しの猿にする/こころの伝染
◆読者とのエコーミュニケーション
◆自作随筆選

共感能力の欠如/日本画家・千住博氏
釈尊のことば(32) −法句経解説−
(117)人がもしも悪いことをしたならば、それを繰り返すな。悪事を心がけるな。・・・
(118)人がもしも善いことをしたならば、それを繰り返せ。善いことを心がけよ。・・・
(119)まだ悪の報いが熟しないあいだは、悪人でも幸運に遇うことがある。・・・
(120)まだ善の報いが熟しないあいだは、善人でもわざわいに遇うことがある。・・・
◆後記




2月号

◆巻頭詩
常に反省精進
◆人生を考え直してみたい人は(14) −老子解説(13)−
「(第52章) この世(天下)には、始めがあります。それを天下の母と呼びます。その母を体得し終わったならば、翻ってその子を知ることができます。・・・」
◆自作詩短歌等選
人という字/愛を与えず奪う/善く説かれたことば/善いことを多くなせ/感謝報恩
自作随筆選
ある大乗仏教者
釈尊のことば(33) −法句経解説−
(121)「その報いは私には来ないだろう」と思って、悪を軽んずるな。・・・
(122)「その報いは私には来ないだろう」と思って、善を軽んずるな。・・・
(123)同行する仲間が少ないのに、多くの財を運ばねばならぬ商人が、危険な道を避けるように、また生きたいとねがう人が毒を避けるように、人はもろもろの悪を避けよ。読者とのエコーミュニケーション
後記




3月号

◆巻頭詩
人という字/ラッパ水仙
◆人生を考え直してみたい人は(15) −老子解説(14)−
「(第58章) 禍には福が寄り添っています。福には禍が隠れています。誰もそれが最終的にどうなっていくかを知りません。人が迷いはじめたのは、もちろん、今にはじまったことではないのです。・・・」
◆自作詩短歌等選
人が自立するとは/ひばりのさえずり/金ための垢/欲望追求/法句の花
◆自作随筆選
愚衆政治
◆釈尊のことば(34) −法句経解説−
(124)もしも手に傷が無いならば、その人は手で毒をとり去ることもできるであろう。・・・
(125)汚れの無い人、清くて咎(とが)のない人をそこなう者がいるならば、そのわざわいは、かえってその浅はかな人に至る。・・・
(126)或る人々は(人の)胎に宿り、悪をなした者どもは地獄に墜ち、行いの良い人々は天におもむき、汚れの無い人々は全き安らぎに入る。
◆読者とのエコーミュニケーション
◆後記





4月号

◆巻頭詩
感謝報恩・反省改悛/こころの階段
◆人生を考え直してみたい人は(16) −老子解説(15)−
「(第62章) 道は、万物の主(ぬし)です。それは、善人にとって宝であるだけでなく、善人でない人にとっても自らが包容され、保持されるものなのです。・・・」
◆自作詩短歌等選
子育ては己育て/世の中変わらぬ/神(仏)がすたれて/よそよそしい親/遺伝子操作/親に合わない子/すべて偽善/そこで完結/大日如来のごと
◆自作随筆選
自殺の自由
◆釈尊のことば(35) −法句経解説−
(127)大空の中にいても、大海の中にいても、山の中の奥深いところに入っても、およそ世界のどこにいても、悪業から脱れることのできる場所は無い。
(128)大空の中にいても、大海の中にいても、山の中の洞窟に入っても、およそ世界のどこにいても、死の恐怖のない場所は無い。
◆読者とのエコーミュニケーション
◆後記





5月号

◆巻頭詩
物質畏敬の教え/滅びる/
◆人生を考え直してみたい人は(17) −老子解説(16)−
「(第70章) 私の言葉は、とても理解しやすく、とても行い易いものです。なのに、世の中には理解できる人がなく、実行できる人もありません。・・・」
◆自作詩短歌等選
解脱に至っていない/やさしいこころ/自分を棚上げ/増える社会の業/こどもとおとな/助け合いとは
◆自作随筆選
女性の自己確立
◆読者とのエコーミュニケーション
◆釈尊のことば(36) −法句経解説−

(129)すべての者は暴力におびえ、すべての者は死をおそれる。・・・
(130)すべての者は暴力におびえる。すべての(生きもの)にとって生命は愛(いと)しい。・・・
(131)生きとし生ける者は、幸せをもとめている。もしも暴力によって生きものを害するならば、その人は自分の幸せをもとめていても、死後には幸せが得られない。
(132)生きとし生ける者は、幸せをもとめている。もしも暴力によって生きものを害しないならば、その人は自分の幸せをもとめているが、死後には幸せが得られる。
◆後記





6月号

◆巻頭詩
オウムを生み出すもの/ただひたすらに
◆人生を考え直してみたい人は(18) −老子解説(17)−
「(第73章) 敢えてすることに勇気があれば、殺したり、殺されたりすることになり、敢えてしないことに勇気があれば、活かしたり、活かされたりすることになります。・・・」
◆自作随筆選
善いことをしたのに
◆自作詩短歌等選
知識は役立つか/生死を明らむる/コミュニケーション/したい性/自己実現で得るもの/いのちの値打ち/世間の承認/解脱の風化/かけがえのない人間
◆釈尊のことば(37) −法句経解説−
(133)荒々しいことばを言うな。言われた人々は汝に言い返すであろう。・・・
(134)こわれた鐘のように、声をあらげないならば、汝は安らぎに達している。・・・
(135)牛飼いが棒をもって牛どもを牧場に駆り立てるように、老いと死とは生きとし生けるものどもの寿命を駆り立てる。
(136)しかし愚かな者は、悪い行いをしておきながら、気がつかない。・・・
◆後記




7月号

◆巻頭詩
物を粗末にすると/なぜ二つの感謝か
◆人生を考え直してみたい人は(19) −老子解説(18)−
「(第71章) 知らないということを知っていることが、最上です。知らないのに知っていると思うのは、精神としては十全ではないのです。・・・」
◆自作随筆選
幼児虐待
◆自作詩短歌等選
子育ては精神全て/問わずもの語り/マスコミの社会正義/人が怖いもの/露の玉/自らにはたらく力/辛と幸/執らわれあるほど
◆釈尊のことば(38) −法句経解説−
(137)〜(140)手むかうことなく罪咎の無い人々に害を加えるならば、次に挙げる十種の場合のうちのどれかに速やかに出会うであろう、・・・
(141)裸かの行も、髷(まげ)を結うのも、身が泥にまみれるのも、断食も、露地に臥すのも、塵や泥を身に塗るのも、蹲(うずくま)って動かないのも、−−疑いを離れていない人を浄めることはできない。
◆読者とのエコーミュニケーション
◆後記





8月号

◆巻頭詩
信じるものの喪失/重度・重複障害児
◆人生を考え直してみたい人は(20) −老子解説(19)−
「(第76章) 人は、生きている間は、柔らかいのですが、死ぬと硬直します。万物も同様で、草木は生育している間は柔らかいのですが、死ぬと枯れて固くなります。・・・」
◆自作随筆選
宗教のパラドックス
◆自作詩短歌等選
分析好き/野に咲く百合/自己弁護と嘘/ヨーガはこわい/子は親の鏡/生き方を求むる職/早朝ジョギング/堕落と精進と
◆釈尊のことば(39) −法句経解説−
(142)身の装いはどうあろうとも、行い静かに、心おさまり、身をととのえて、慎みぶかく、行い正しく、生きとし生けるものに対して暴力を用いない人こそ、(バラモン)とも、(道の人)とも、また(托鉢遍歴僧)ともいうべきである。
(143)みずから恥じて自己を制し、良い馬が鞭を気にかけないように、世の非難を気にかけない人が、この世に誰か居るだろうか?
◆後記





9月号

◆巻頭詩
自分のものではない/業の深さ
◆人生を考え直してみたい人は(21) −老子解説(20)−
「(第77章) 天の道は、ちょうど弓を張るようなものではないでしょうか。真ん中の高く反ったところは押さえつけ、両端の低いところを引き上げて、余ったところを減らし、足らないところはつぎ足すようにするのです。・・・」
◆自作随筆選
死が不在になった家庭
◆自作詩短歌等選
真の自由・平等/独り行け/欠点は個性/真の愚者/大空の鳥七羽/長き生死の道のり/秋の風/垢に安住/姿勢を正す/スポーツといじめ
◆釈尊のことば(40) −法句経解説−
(144)鞭をあてられた良い馬のように勢いよく務め励めよ。・・・
(145)水道をつくる人は水をみちびき、矢をつくる人は矢を矯(た)め、大工は木材を矯(た)め、慎み深い人は自己をととのえる。
(146)何の笑いがあろうか。何の歓びがあろうか? −世間は常に燃え立っているのに−。・・・
◆後記





10月号

巻頭詩
平のつく語/かくありたい
人生を考え直してみたい人は(22) −老子解説(21)−
「(第78章) 世の中に水ほど柔弱なものはありません。なのに堅強なものを攻めるのに、これにまさるものはないのです。それは、どんなものも水の柔弱な性質を変えることができないからです。・・・」
自作随筆選
オウム事件の病理
自作詩短歌等選
非難するこころ/他己を失う/秋刀魚/安心して死ぬ/えせ宗教家/反省ができる/業はまとい付く/傷つくくせに/他者おもう/悪となり善となる/鳥もねぐらへ/苦行者は及ばず
後記




11月号

◆巻頭詩
醜きこころ/都合のよい正義感
◆人生を考え直してみたい人は(23) −老子解説(22)−
「(第81章) 信ずべきことばは美しくなく、美しいことばは信ずるにあたいしません。善である人は能弁でなく、能弁な人は善ではありません。・・・」
◆自作随筆選
子どもの言葉
◆自作詩短歌等選
通心の理由/権威の言うこと/思想の風化/なるようになる/エリートコース/政治的力の世界/ことばが空しい/悪を重ねる
◆釈尊のことば(41) −法句経解説−
(147)見よ、粉飾された形体を! (それは)傷だらけの身体であって、いろいろのものが集まっただけである。・・・
(148)この容色は衰えはてた。病の巣であり、脆くも滅びる。・・・
(149)秋に投げすてられた瓢箪のような、鳩の色のようなこの白い骨を見ては、なんの快さがあろうか?
後記





12月号

◆巻頭詩
人間は能力の束
◆人生を考え直してみたい人は(24) −老子解説(23)−
最終回
◆自作詩短歌等選
コミュニケーション響育/空虚な時間を送る/つねに若い/社会に定位する/時間が刹那的/子育てと人柄/地球救済の論理/デモシカ教授/人を失う/ペットロボット
◆自作随筆選
吠え付き症候群
◆釈尊のことば(42) −法句経解説−
(150)骨で城がつくられ、それに肉と血とが塗ってあり、老いと死と高ぶりとごまかしとがおさめられている。
(151)いとも麗しき国王の車も朽ちてしまう。身体もまた老いに近づく。・・・
(152)学ぶことの少ない人は、牛のように老いる。かれの肉は増えるが、かれの智慧は増えない。
◆後記





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