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第9巻(平成10年)










1月号

◆巻頭詩
自由とわがまま/欲望を抑える
◆人生を考え直してみたい人は(49) −『聖書』解説(25)−
「6 聖なるものを犬に与えてはいけません。また豚の前に、真珠を投げてはなりません。・・・」
◆自作詩短歌等選
自己決定が大切か/教師のこころ/個への執着と信仰/業にほんろうされる/万引き増加/友愛の喪失/自分を超えたもの
◆自作随筆選
マザー・テレサの愛/親子平等と親殺し
◆釈尊のことば(66) −法句経解説−
(225)生きものを殺すことなく、つねに身をつつしんでいる聖者は、不死の境地(くに)におもむく。・・・
(226)ひとがつねに目ざめていて、昼も夜もつとめ学び、ニルヴァーナを得ようとめざしているならば、もろもろの汚れは消え失せる。
(227)アトゥラよ。これは昔にも言うことであり、いまに始まることでもない。・・・
◆後記




2月号

◆巻頭詩
夢と法と成/子どもは未来
◆人生を考え直してみたい人は(50) −『聖書』解説(26)−
「7 求めなさい。そうすれば与えられます。・・・ 〜
11 してみると、あなたがたは、悪い者ではあっても、自分の子どもには良い物を与えることを知っているのです。・・・」
◆自作詩短歌等選
子どもの権利と義務/愛は・情は/自分の世界にひたる/知的能力高めても/依存すべきもの/こころの教育
◆自作随筆選
教育力を強化するには/中学生の精神構造
◆後記





3月号

◆巻頭詩
失われた真の依存/義をも失う/悪生より善死
◆人生を考え直してみたい人は(51) −『聖書』解説(27)−
「12 それで、何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。これが律法であり預言者です。」
◆自作詩短歌等選
親と子は同等/頼りになるもの/完全に成る/カウンセリングの有効性/人間だけが/条件付き善人/達磨と地蔵の絵/業の大海のなか/認識と対応/他律性と客体性/自立は孤立/羅針盤を失った船
◆自作随筆選
米国式人権観
◆釈尊のことば(67) −法句経解説−
(228)ただ謗(そし)られるだけの人、またただ褒められるだけの人は、過去にもいなかったし、未来にもいないであろう。現在もいない。
(229)もしも心ある人が日に日に考察して「この人は賢明であり、行ないに欠点が無く、智慧と徳行とを身にそなえている」といって称賛するならば、
(230)その人を誰が非難し得るだろうか?・・・
◆後記





4月号

◆巻頭詩
自分の中を探す/平等の天秤/共生と響生
◆人生を考え直してみたい人は(52) −『聖書』解説(28)−
「13 狭い門からはいりなさい。滅びに至る門は大きく、その道は広いからです。・・・
14 いのちに至る門は小さく、その道は狭く、それを見いだす者はまれです。」
◆自作詩短歌等選
徳目と修行/義務の土台/空っぽと満タン/自己愛と他者愛/勝手な民主主義/宗教滅ぼす/修羅となる
自作随筆選
心の教育中間報告/学者の老師理解
釈尊のことば(68) −法句経解説−
(231)身体がむらむらするのを、まもり落ち着けよ。・・・
(232)ことばがむらむらするのを、まもり落ち着けよ。・・・
(233)心がむらむらするのを、まもり落ち着けよ。・・・
(234)落ち着いて思慮ある人は身をつつしみ、ことばをつつしみ、心をつつしむ。・・・
◆後記





5月号

◆巻頭詩
目に見えぬもの/ぼんくらばかり
◆人生を考え直してみたい人は(53) −『聖書』解説(29)−
「15 にせ預言者たちに気をつけなさい。彼らは羊のなりをしてやって来るが、うちは貪欲な狼です。〜
20 こういうわけで、あなたがたは、実によって彼らを見分けることができるのです。」
◆自作詩短歌等選
民主主義とは/こころの個人差/義理も人情も無い/自分棚上げ/支持の多さ/虚仮と仏真/子どもの仏性を信じる
◆自作随筆選
神を信じる米の若者
◆釈尊のことば(69) −法句経解説−
(235)汝はいまや枯葉のようなものである。・・・
(236)だから、自己のよりどころをつくれ。すみやかに努めよ。・・・
(237)汝の生涯は終わりに近づいた。・・・
(238)だから、自己のよりどころをつくれ。すみやかに努めよ。・・・
◆後記





6月号

◆巻頭詩
和顔愛語/人と成れ
◆人生を考え直してみたい人は(54) −『聖書』解説(30)−
「21 わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者がみな天の御国(みくに)にはいるのではなく、天におられるわたしの父のみこころを行う者がはいるのです。〜
23 しかし、その時、わたしは彼らにこう宣言します。『わたしはあなたがたを全然知らない。不法をなす者ども。わたしから離れて行け。』」
◆自作詩短歌等選
お母さんこわい/待望のつばめ/真の政治/自分を守る現代人/墓掃除/子は親の鏡/一輪の紫陽花/真実を笑う衆/自己と他己の中道/権威の喪失/無知に気付けず/信を欠きたる現代人/為すべしとする議論
◆自作随筆選
子どもの虐待
◆釈尊のことば(70) −法句経解説−
(239)聡明な人は順次に少しずつ、一刹那ごとに、おのが汚れを除くべし、−−鍛冶工が銀の汚れを除くように。
(240)鉄から起こった錆(さび)が、それから起こったのに、鉄自身を損なうように、悪をなしたならば、自分の業が罪を犯した人を悪いところ(地獄)にみちびく。
(241)読誦しなければ聖典が汚れ、修理しなければ家屋が汚れ、身なりを怠るならば容色が汚れ、なおざりになるならばつとめ慎む人が汚れる。
◆後記





7月号

◆巻頭詩
校長の訓辞/子育てと他己
◆人生を考え直してみたい人は(55) −『聖書』解説(31)−
「24 だから、わたしのこれらのことばを聞いて、それを行う者はみな、岩の上に自分の家を建てた賢い人に比べることができます。〜
27 雨が降って洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけると、倒れてしまいました。しかもそれはひどい倒れ方でした。」
◆自作詩短歌等選
大人と子ども/居直って生きる/理屈で分かっても/父性は多様なもの/日本人の無責任/不神・不信・不安/日本人はどぶネズミ/天につばはけば/弱さを売り物にする/依存症とは/子供っぽくなった
◆自作随筆選
神に選ばれた人/エゴに閉じた母
◆釈尊のことば(71) −法句経解説−
(242)不品行は婦女の汚れである。・・・
(243)この汚れよりもさらに甚(はなは)だしい汚れがある。無明こそ最大の汚れである。・・・
(244)恥を知らず、烏(からす)のように厚かましく、図々しく、人を責め、大胆で、心のよごれた者は、生活し易い。
(245)恥を知り、常に清きをもとめ、執着をはなれ、つつしみ深く、真理を見て清く暮らす者は、生活しがたい。
◆後記





8月号

◆巻頭詩
人間の勤め/わがままがたくましさ
人生を考え直してみたい人は(56) −『聖書』解説(32)−
「28 イエスがこれらのことばを語り終えられると、群衆はその教えに驚いた。
29 というのは、イエスが、律法学者のようにではなく、権威ある者のように教えられたからである。」
◆自作詩短歌等選
物の尊厳/免罪符/権利には義務/人の心を感じるこころ/家庭教育の大切さ/無慈悲不寛容自我膨張/自己主張の自由の平等/隣人愛と大慈大悲/閉塞感と自己肥大/人の悪口/こころの栄養失調/個性は他者との違い
◆自作随筆選
死の病原体プリオン
◆釈尊のことば(72) −法句経解説−
(246,247)生きものを殺し、戯言(いつわり)を語り、世間において与えられていないものを取り、他人の妻を犯し、飲酒・果実酒に耽溺(ふけりおぼれ)する人は、この世において自分の根本(ねもと)を掘りくずす人である。
(248)人よ。このように知れ、−−慎みがないのは悪いことである。・・・
(249)ひとは、信ずるところにしたがって、きよき喜びにしたがって、ほどこしをなす。・・・
◆後記




9月号

◆巻頭詩
教師道は菩薩道/お布施ごころ
◆人生を考え直してみたい人は(57) −『聖書』解説(33)−
最終回
◆自作詩短歌等選
平等とは与えること/お布施のこころ/人類滅ぶ/子どもの農業体験/世が滅ぶ/コミュニケーション/時代の変化/日本の若者/破滅する薬品/テレクラ少女売春/
◆自作随筆選
日本の若者たち/正岡子規の神秘主義
◆釈尊のことば(73) −法句経解説−
(250)もしもひとがこの(不満の思い)を断ち、根絶やしにしたならば、かれは昼も夜も心の安らぎを得る。
(251)情欲にひとしい火は存在しない。・・・
(252)他人の過失は見やすいけれども、自己の過失は見がたい。・・・
◆後記




10月号

◆巻頭詩
子どもは叱れ/仏のいのちを生きる
◆人生を考え直してみたい人は(58) −『正法眼蔵』解説(1)−
「諸法の仏法なる時節、すなはち迷悟あり、修行あり、生(しょう)あり死あり、諸仏あり衆生あり。・・・」
◆自作詩短歌等選
生き甲斐ある余生は/恩とお蔭は死語/金の切れ目/仁・義・礼/人生の意味/子どもたちの願い/してもらったこと/忘れられた言葉/恩と報恩/失われる人情
◆釈尊のことば(74) −法句経解説−
(253)他人の過失を探し求め、つねに怒りにたける人は、煩悩の汚れが増大する。・・・
(254)虚空には足跡が無く、外面的なことを気にかけるならば、(道の人)ではない。ひとびとは汚れのあらわれをたのしむが、修行完成者は汚れのあらわれをたのしまない。(255)虚空には足跡が無く、外面的なことを気にかけるならば、(道の人)ではない。造り出された現象が常住であることは有り得ない。・・・
◆後記





11月号

◆巻頭詩
汝のために生きよ/業でなす悪/若者の夢
◆人生を考え直してみたい人は(59) −『正法眼蔵』解説(2)−
「・・・先月号を読んで難しいと言われる方が結構ありましたので、復習を兼ねて、少し補足しておきたいと思います。・・・」
◆自作詩短歌等選
フリーの国/通心不全/棟梁の人徳/留守の間のさざんか/霧がとけて雲となり/我と景色と
◆自作随筆選
児童の虐待/山間地の農林業
◆釈尊のことば(75) −法句経解説−
(256)あらあらしく事がらを処理するからとて、公正な人ではない。賢明であって、義と不義との両者を見きわめる人、
(257)粗暴になることなく、きまりにしたがって、公正なしかたで他人を導く人は、正義を守る人であり、道を実践する人であり、聡明な人であるといわれる。
◆後記





12月号

◆巻頭詩
ひたすらするだけ/煩悩の追求こそ
◆人生を考え直してみたい人は(60) −『正法眼蔵』解説(3)−
「自己をはこびて万法を修証するを迷いとす、万法すすみて自己を修証するはさとりなり。」
◆自作詩短歌等選
宗教を分からせるには/民主主義は意識の世界/個性は孤性/法への信頼感/やめたい百姓/人間関係の希薄化/あたまだけの現代っ子/若者にとっての宗教/自分に照らして/自分の間違いの反映
自作随筆選
小林よしのり『戦争論』/子どもに禁止する理由
◆釈尊のことば(76) −法句経解説−
(262)妬(ねた)みぶかく、吝嗇(けち)で偽(いつわ)る人は、ただ口先だけでも、美しい容貌によっても、「端正な人」とはならない。
(263)これを断ち、根絶やしにし、憎しみをのぞき、聡明である人、−−かれこそ「端正な人」と呼ばれる。
◆後記





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