私たち教師は、学級崩壊を免れるだけではなく、より豊かでより高次な学級経営を実現するために何をすればよいだろうか。
私は、「学級びらき」の前に「学級を組織する計画書」を作成する。これは、必ずノートなどに書き記し、いい加減にならないようにしている。
「学級を組織する計画書」は各項目ごとに見開き二ページに書き、コピーすればB4サイズで貼れるようにする。
家を建てる時に設計図を書くように、具体的にイメージできるようにしたい。それでは、「学級を組織する計画書」には何をどう書けばよいだろうか。
私は、次の5つの項目を書き記している。
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まず、第一に「教育の目的」が何なのかを「学級びらき」の前に十分に考えたい。
学級の目標もこの「教育の目的」から出てくる。
教育とは、目的をもって、意図的にしかも計画的に行われるべきものである。
向山洋一先生は、
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教育の最も根本的な目的をただ一つだけ言えと言われたら「人間の生きていく気力を育てることである」と言える。 「授業の腕を上げる法則」 |
と述べている。
こうした「教育の目的」が自らの府に落ちているかどうかを熟考したい。
「教育」は、単なる「子守り」ではないのだ。
「教育の目的」が明確になったら、「生活システム」を記す。
「生活のシステム」は、係や当番、日直、給食準備・片付け、掃除、班活動、集金、提出物点検、席替えなどについて具体的に記す。
向山先生は、「学級を組織する法則」(明治図書)で、
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「担任がいないでも一週間子供が 生活できる状態を思い浮かべるといい。 (中略)チェックするしくみも必要となる。」 |
と述べている。
子ども同士のチェックがあれば、教師がいなくてもシステムが作動するわけである。
さて、「学習のシステム」をどう計画するかも重要な項目である。
私は、学習システムでは次のような計画を記す。
漢字習得システム、朝ワーク、ノートやテストの提出方法、教室作品掲示、発表のシステ
ム、討論のシステム、単元のまとめ方、理科実験の準備・片付け、体育授業の導入、書写毛
筆、家庭学習の提出、児童の板書などである。
一度に指導せず、一つ一つ定着させていく。
月別の教科指導内容は、何月にどの教材をどのように展開するかを記す。
この一覧表は教室にも掲示しているので、子どもにも分かりやすいと好評である。
月別にしかけるイベントは、釣り集会やパーティ、百人一首大会などである。
もちろん子どもが学級会に提案するのだが、さりげなくしかけなくては何も起きないのだ。
本稿に挙げた項目の詳しい内容については、「学級びらき・授業びらきのネタ小学4年」およ
び「学級担任の気くばり・目くばり小学5年」(明治図書)に詳しい。
該当学年以外でも十分応用可能なので是非ご参照いただければ幸いである。
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詳しくは、向山洋一教育実践原理原則シリーズ(明治図書)向山洋一監修 岡田健治・小林幸雄編集 向山洋一教育実践原理原則研究会著をご高覧ください。