仕事のなかから生まれた俳句 天狗寺陶白人
夜、起きていて窯焼き作業をするせいか、窯焼きで無い時も夜起きるときが多いい。月のあかりで浮き出された山々のシルエットや木々を見ていると神秘的な空気の中、まるで深い海の底に一人置かれたような、感覚におそわれる事が多々ある。この気分は生命の先祖である魚を感じさせる為であると思うのだが・・・・・? スイスイと泳いでいこう、この夜の中。
窯焼きで朝をむかえ、ふと空を見ると満月がおぼろ。 長い夜がはやく明けてくれないかと、待ちくたびれて いるのは自分独りだけでないと、又窯にむかう。
薪をいれて、窯の温もりに誘われウトウトしていると つい寝てしまい時間が経つ。雷さまに起こされて慌てて 薪をいれる。これも天のたすけのひとつ。
美作土炎中に輝き陶を念ず
真っ赤なハイビスカスは、南国の赤土やジャングルの緑、雑多な 世界でこの世のものと思えぬほどの美しさで咲いていた。
・INDEX・
天狗寺陶白人