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| 私は、「教師が教える」ということをあまりしないのだ。 「子どもが自分で学んでいく」というシステムを作るのである。 教師の仕事は、「学習システムを作る」のが第一で、「教える」ことは第 二であると思っている。 |
と述べている。これが、「向山式学習システム」の基本的な原理である。
私は、教師はえてして「教える」のが第一であると思っている人が多いと思う。
先日、ある学校の公開発表を見に行った。廊下を歩くたびに聞こえてくるのは、教師の「教える声」ばかりだった。にわかに作った教具を黒板に張り付け、口角泡を飛ばして説明に熱中する教師が多かった。
それで、子どもの力が伸びれば問題はない。しかし、さっぱり成果が上がらないのが事実である。教師の長い長い説明に子ども達は、うんざりしているのである。
「システム」が無い教室ほど、教師の指導言が多くなる傾向にある。
以前、私は同じことを毎回言っていることに気づいた事があった。
4校時の体育が終わり、給食の準備に入る場面である。子ども達は、教室に帰り体育の話などをしながら、着替え始める。教室は、騒然としている。その中で、私は、叫ぶ。
「体操着を早く着替えなさい。給食当番は、早くエプロンに着替えなさい。皆は机を班でくっつけて、手を洗います。」
この苦労から解き放たれたのは、向山式システムを取り入れてからである。
向山先生は、教室移動後の給食準備について次のようにご教授くださった。
| 私は、給食の前に特別教室への移動がある時は、給食の形に机を移動さ せてから、教室移動をします。給食台も出させておきます。給食当番のエ プロンも机の上に置かせてから、移動させるようにしています。 |
これは、素晴らしいシステムである。私は、「今日から給食の前に教室移動がある時は、先生が一々言わなくても、このようにするのですよ。」と先の内容を指示した。それからは、私が何も言わなくても、実に素早く給食の準備にかかれるようになった。
3校時終了後に、「じゃあ、理科室に行きます。廊下に並びなさい。」と私が指示すると、子ども達は、給食の形に机を移動する。給食台当番が給食台を出し、給食当番がエプロンを取りに走るのである。
2.朝ワークの学習システム
私の学校では、朝の8時30分から40分まで職員朝会があり、その間は、子ども達だけで朝の自習をすることになっている。10分と言えども、週6日。1年間すると大変な時間となる。そこで、私は「朝ワーク」という当番を作り、その子達にプリントを配布させるようにした。「教材開発」は、クラス全員でした。結構面白いらしく、子ども達は、私がいなくても席を離れたり、廊下に出て遊ぶようなことはなかった。
しかし、このシステムには、致命的な欠陥があった。子どもが開発した教材を、私がかなりの時間をかけて印刷しなくてはならないのである。今日はしよう、今日はしようと思いながら、ついつい時間がとれずに煩わしくなった。
そこで、私は、画期的なシステムを思いついた。B4を4つに切った紙に解答欄と氏名欄だけ下のように印刷
した紙を大量に印刷し、教室に置いた。
| 氏名( ) @ A B C D |
そして、「朝 ワーク」当番の子に、前日の放課後に問題を板書させておくのである。問題を書くときには、必要に応じて相談
に乗った。これで、印刷していた時とは比べ物にならな
いくらい、楽になった。今では、ビンゴゲームの用紙も置いているので、朝からビンゴで盛り上がっている。
学習システムを開発するポイントは、「教師が一々言わなくても、子どもが自分でやることがもっとあるのではないか」と日々の生活を顧みることである。
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詳しくは、向山洋一教育実践原理原則シリーズ(明治図書)向山洋一監修 岡田健治・小林幸雄編集 向山洋一教育実践原理原則研究会著をご高覧ください。