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横野和紙
ここだよ!横野和紙について
津山城の北側に位置する宮川一帯には手漉き(てすき)職人さんが多くいました。しかし、時代が変わるとともに、製紙をやめたり、機械化されたりしてきました。津山市東部の福井(広戸川)地区一帯も、1950年代に1軒(いっけん)もなくなりました。現在まで手漉きによる製紙を残しているのが、上横野一帯です。ここで作られた和紙を、「横野和紙」(よこのわし)と言います。
ここだよ!横野和紙の作り方
手漉きの和紙は、全国的には楮(こうぞ)を原料として使うことが多く、三椏(みつまた)だけを使っているといえば、横野が有名です。なぜ三椏(みつまた)を使うのかというと、三椏(みつまた)の繊維(せんい)が短いので和紙の表面がなめらかで、美しく仕上がるからです。身近なところでは、紙幣(しへい)などにも使われています。
その他の原料には雁皮(がんぴ)がありますが、育てにくいため生産性が低く、今では、ほとんど使われなくなっています。昔の印刷用、謄写版紙(とうしゃばんし)によく使われていましたが、今では謄写版紙(とうしゃばんし)もあまり使われなくなっています。
ここだよ!横野和紙の作り方
上田さん Q. 「どうして上横野地区に紙漉が残っているのですか?」
A. 「なぜかと言われても、今も続けているから、としか言いようがないなあ。」

上田手すき和紙工場の皆様の全面的な協力をいただいて,作成しています。
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                平成17年 岡山県津山市学校教育研究センター情報教育部会
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