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 B 指導目標

向山洋一教育実践原理原則研究論文/4学年 社会/ゴミの授業/内部情報蓄積再構成
          

単元構成も「内部情報蓄積・再構成」で
―4年ゴミの授業―

  岡山県津山市立北小学校    岡田健治

 
 向山先生は、「向山流・授業研究の方法」(明治図書)の中で、次のように述べています。

 教師には指導目標(内容)がある。子どもには指導目標の視点からみて、すでに蓄積された学習内容がある。前者を単元の目標とよび、  後者を児童の実態と呼ぶ。(略)
          
     
 A 子どもの内部蓄積の再構成
             
 
 授業をこの枠組の中で考えてみたいと思う。例えば「Bの内容はA」からかけ離れてはならない」「実態によって指導目標は異なる」などの ことは、かなりはっきりすると思う。

 また「教師の役割」として、前掲書の中で、「教師はまず内部情報を再構成してやるべきである。」と向山洋一先生は述べています。
 上記の「まず内部情報を再構成する」とうキーワードは、一時間の授業あるいは、一単元の組み立てを考える上で極めて大切な視点だと考えます。 また、向山洋一先生は、「授業とは何なのか」ということについて、次のように述べられています。

   授業とは、子どもの内部情報をある視点か  ら組立て直し、より高次なもの、より高度なものに創っていく作業なのです。工業地帯の授業を教えるのに、工業地帯の体験がなくちゃ無理なんです。体験できないから、せめて、テレビやVTRを見せるんです。VTRを見せて、テレビを見せて、そういった情報がつまって、初めて授業ができるんです。(中略)そういった子どもの体験にもとづいた形の中で、再構成していく、それが授業なのです。

 例えば、一枚の写真を使って授業をする場合、向山先生は、「わかったこと、思ったこと、考えたこと(はてな?も入ります)をたくさん書きなさい。」と指示します。そして、それらをすべて発表させます。ここには、子どもたちに内部情報を蓄積させる意図が伺えます。そして、子ども達から出た、疑問を中心に発問し、討論させます。この討論が再構成であると考えられます。
 他にも内部情報を高め、再構成する方法はたくさんあるでしょう。
 先日、私は四年生社会科のゴミの授業をしました。さて、どのような単元構成にすべきかを考えた時、まず『内部情報蓄積・再構成の原理原則』が頭に浮かびました。子どもの体験部分をまず身近な所から分厚くして行く事を考えました。
 私は、学校のゴミ収集場所や給食室から出るゴミ、職員室のゴミを順に見て回らせました。そして、「分かったこと、思ったこと、考えたこと、はてなをできるだけたくさん箇条書きしなさい。」と指示しました。そして、それらのすべてを発表させ、その中から、光るものを捜し出して中心発問とし子ども達に身近な所から配列しました。以下が、その単元構成です。

 
学 習 内 容                     中心活動
・学校のゴミと家庭のゴミ。                (内部情報蓄積)
・ゴミはどのように分けられるのか。          (内部情報蓄積)
・それぞれのゴミは、どこへ行くのか。         (討 論)
・収集車で作業する人の工夫。              (討 論)
・清掃工場図を色塗りして尋ねたい事。        (内部情報蓄積)
・ゴミを処理するのにお金はかかるのか        (討 論)
・どのようにリサイクルされるのか。           (内部情報蓄積)
・清掃工場と不燃物埋立地の見学。           (見 学)
・まとめ新聞を作ろう。 (まとめ) 
 子どもの内部情報を蓄積させ、そして、討論を中心にして再構成するという活動を繰り返す事により単元を構成したわけです。


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詳しくは、向山洋一教育実践原理原則シリーズ(明治図書)向山洋一監修 岡田健治・小林幸雄編集 向山洋一教育実践原理原則研究会著をご高覧ください。