TOSS向山洋一教育実践原理原則研究会 | 岡田健治の研究論文 | TOSSランド
TOSS 作州教育サークル 連絡先 岡田健治 k-okada@tvt.ne.jp
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4年生の社会科では、「ため池と用水」という単元がある。先人の苦労を知ることが目標である。
この単元は、どのような単元構成にしたら、より子どもの可能性を引き出せるのだろうか。単元の構成をするに当たり、様々な疑問が沸いて来た。
| 疑問1 地域にある「ため池」へ見学に行くのなら、単元の始めか終わりか。 疑問2 単元を貫く中心発問は何か。 疑問3 予想したり調べたりさせるとする。それは、何のためにさせるのか。 疑問4 以前追試した、「ため池」の模型を運動場に作らせる学習活動に子ども達は熱中したが、それはなぜか。 (法則化シリーズ5期栗田論文) 疑問5 先人の苦労を知ると言うことは、時間的に現在とかけ離れている。今までの身近な「ゴミ」「水道」「消防」とどう関わるのか。 |
まず、疑問1の見学についてである。以前は、教科書で一通り学習しながら疑問点を出し合った後、見学場所に行って、地域のお年寄りから話を聞き疑問を解決させる単元構成にしていた。
しかし、これは「内部情報蓄積・再構成の原理原則」(本誌11号参照のこと)に反している。今年は、見学をまず始めに持って来ることにした。
しかし、残りの疑問は、一向に解決せず、時間ばかりが経っていった。
そんな時、私は「向山洋一実物資料集」を紐解いた。疑問を持って、1ページずつ1ページずつ精読していく。すると、私の目に右ページに示す「再現する学習」という向山先生の言葉が飛び込んできた。読んでいくと、私の疑問のすべてがスッキリ解決していった。是非、ここで右ページをご高覧いただきたい。
向山先生は、低学年の授業から5・6年の産業・歴史分野の授業に至るまで「再現する学習」でつながっていると主張されているのである。子ども達は、様々な情報を収集・整理する事により教室に社会の仕組みを「再現」して学んでいるわけである。
つまり、見学により蓄積された「内部情報」をもとに、「再現」させる。再現の過程で、子ども達は、検討・分析する。予想や討論もする。こうして子どもの内部情報は「再構成」されるのでだ。 そこで、私は中心発問を運動場に「ため池」を「再現させる」ことにし、
| 昔の人は、どのようにしてため池を作ったのでしょうか。模型を作って調べなさい。 |
と決定したのである。また、見学により出て来た多くの学習課題は、すべて抽出し、その中から1人が3つ選択して、自分で仮説をたてて検証していく活動も併せて取り入れた。
このように「向山洋一実物資料集」は1ページに爆発的な情報が詰まっているのである。
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詳しくは、向山洋一教育実践原理原則シリーズ(明治図書)向山洋一監修 岡田健治・小林幸雄編集 向山洋一教育実践原理原則研究会著をご高覧ください。